2026年9月16日水曜日

あなたは消費者になってはいけない。生産するものになりなさい。

 

先日、久しぶりに音楽誌を購入し、読んでいたところ、

ある有名ミュージシャンが歌詞を作るにあたり、

AIにキーワードとなりそうな言葉を探させながら、

歌詞を作ったとの記事があった。

 

世も末だと思う。

嘆かわしい。

 

ためらいなく最新技術を使えることに
プロ意識を見ることもできなくもないですが、

私には強烈に違和感がある。

そんなことをしなきゃ伝えたい言葉が探せないならやめちまえ。とすら思う。

 

どうやら最近はそういった形でAIを使用する人達が一定数いるらしい。

いっそ曲もAIに作ってもらえば?

そのAIを操作したのはあなたなのだから、

作曲者はあなたってことでいい。

というかどうでもいい。

 

 

先日、SNSでたまたま宮崎駿さんのインタビューを見た。

 

私は中学生のころ(ジブリ作品でいうと魔女の宅急便の頃)、

宮崎アニメに傾倒し、大人になったら
ジブリに入りたいと本気で思っていました。

 

今とは違い、当時は学校で「アニメが好き」なんてばれると、

スクールカースト最下層確定の時代でしたが、

そんなことは気にせず、最下層スクールライフを満喫しながら、

絵の勉強をしていました。

 

そんな熱意も高校に入ってからの体育会系部活生活や、

ロックへの目覚めとともに薄れていくのですが、

いまでも宮崎駿さんへの尊敬は変わらない。

 

私が見たインタビューは「ポニョ」時のもので、

同作では鉛筆での作業にこだわったとの内容を
語っていらっしゃいました。

 

同作前までは3DCGなども使っての映画作りをすることもあったものの、

どうもそれでは伝えられないものがあり、また面白くもないため、

原点回帰したとのお話でした。

 

やっぱりすごい人だな、と再認識させられます。

その美学、哲学にすごく惹かれます。

 

 

先週末のライブでSIFTというバンドと共演しました。

ギターボーカルの島田君が秩父の出身とのことで、

秩父周辺で活動している場面が多く、

以前に秩父での彼ら企画に参加させていただいたこともある。

高い熱量でショートカットのファストコアを演奏する
かっこいいバンドです。

 

毎回ではないのかもしれないが、

彼らはライブ後にフリーペーパーを配る。

そこにはメンバー各員のコラムとともにライブ告知が書かれている。

 

この活動に「鉛筆」を見る。

SNSでもブログでもなく「紙」。

それを本人から手渡されるという行為に大きな意味がある。

その活動の先には「AI」が見えない。

 

 

私はこうしてブログも書くし、SNSもやっている。

積極的ではないもののAIの恩恵も受けている。

それらを利用、享受することが悪いとも思っていない。

 

でもそれは日常生活の話。

創作、芸術の場面でそれを使おうとは思わない。

 

結局、個々の美学なのだろう。

単純にそういった行為はカッコ悪いと感じるからやらない。

 

 

2010年に宮崎駿さんがIpadについて語っていらっしゃいます。

その中で、情報の上前をはねて想像力を注ぐことをしない者を戒めています。

AIに作ってもらうとかはそれどころの話じゃないだろう。

 

宮崎駿さんは最後にこう〆ています。

「あなたは消費者になってはいけない。生産するものになりなさい。」

 

私もそうありたい。



2026年9月14日月曜日

432ヘルツ

 

以前の記事でも書いておりますとおり、

現在、セカンドアルバムの作成を進めており、

そのレコーディングは
ETRENAL ELYSIUMのギタリスト、岡崎さんがエンジニアを務める、

名古屋のスタジオZENで行っています。

 

作業の合間、岡崎さんとお話をする中で、

キャリブレーション変更の効果、可能性についてご教示いただきました。

 

キャリブレーションとは、

楽器のチューニングの指針のようなものでして、

国際基準としてA=440ヘルツと定められています。

 

この基準が決定したのは1939年のことで、

それ以前は楽器のチューニングに明確な決まりがなく、

時代や地域ごとにいろいろなチューニングで演奏されていました。

 

例えば、バッハ(17世紀末~18世紀初)は約415ヘルツと、

今でいう半音下げに近い状態、

モーツァルト(18世紀)は約421ヘルツで演奏していたといいます。

※残存している当時の音叉からそのように考えられるらしい。

 

1939年の440ヘルツ基準化以前は

多種楽器での演奏や地域をまたいでの合奏の際に、

各楽器間のチューニングが
まちまちになってしまうというような状態がありました。

基準化することで、どこでも、誰と演奏したときでも、

楽器間のチューニングがそろうことになりました。

 

1939年といえば第二次大戦がはじまった年。

国際的な交流は多々あった時代ですので、

音楽の世界でも「共通語」「ルール」の
必要性が求められたということなのでしょう。

 

A=440の設定の理由は
当時の主流がA=440であったことによるようです。

※ここでは書きませんが、この設定に当たってはいろいろと裏話もあるようです。
調べてみると、ある種、陰謀的なものも含め、いろいろな話がみつかります。
ナチスやロックフェラーが関係しているという話とか…

 

 

大多数の現代人がそうだとは思いますが、

私はいままでキャリブレーションについて疑問や興味を持ったことはなく、

無思考に440ヘルツで合わせてきました。

というか、市販のチューナーは最初から440で設定されていますし。


ですが、この基準を離れてキャリブレーションを変更してみると、

音楽の聴こえ方に変化が出てきます。

 

岡崎さんと会話する中で、こうした効果の示唆をいただき、

興味を持つとともに、いままで盲目的だった自分を反省した次第です。

 

 

例えば、442、444など、高めに設定すると、

アンサンブルが明るく、鮮明になる傾向があります。

実際、オーケストラでは現在のキャリブレーション主流は
442ヘルツだったりするようです。

大量の奏者による合奏の場では高めのほうが美しく聴こえ、

また合わせやすいということなのでしょう。

 

逆に440以下にすると、温かみが出てきます。

 

とはいっても変化は微妙なものであり、

プラシーボも働いているとは思いますが、

いろいろと実験を行った結果、

今、私はA=432ヘルツにキャブレーション設定しています。

 

先述のとおり、一般に売られているチューナーでは
基本的に440に設定されており、

キャリブレーションの変更はできないものも多々あり、

もしくは変更の幅が狭いもの(たいていは436~444くらい)が多いです。

 

432となると、少し特殊な
オーケストラ用のチューナーなどを使用する必要があり、

そういったものや、ヒーリング用に発売されている、

432ヘルツ音叉を使用して合わせています。

 

「ヒーリング用」と書きましたが、
432
ヘルツは「癒しの周波数」などとも呼ばれており、

科学的根拠は少ないながらも、リラクゼーション効果があるといわれています。

明確に感じ分けられるでもないのですが、

440ヘルツの曲を432ヘルツで演奏すると、

音域が下がったことでの安定感のようなものは感じます。

 

 

調べてみると、国際基準440が決まったころは

432も主流の一つだったようです。

 

例えば、デルタブルースでは、
当時の録音は少なかったり信頼性が乏しかったりするものの、

使用されていた440と432の音叉が残っており、

432で合わせていたミュージシャンも一定数いたことの証左かと思います。

 

また、日本の雅楽ではいまでも430ヘルツ前後が基準となっており、

文化圏が違うブルースと雅楽で近似になっていることはすごく興味深いです。

 

 

では、国際基準設定後に隆盛した音楽ではどうなのかというと、

実は440ではなく、432に合わせている例はいくつかあります。

 

有名なところだとパンテラ。

ダレルはトランジスタ派だったので、
ギターサウンドが尖りすぎてしまう傾向があり、

その対策のためにキャブレーションを下げたそうです。

なぜ「432」なのか。

ひょっとすると、出身地がアメリカ南部であることから、

デルタブルースの影響で432という数字が
もともと頭に入っていたのかもしれません。

 

また、DEATHも一部の曲で432チューニングになっています。

理由は定かではありませんが、
チャックシュルディナーもトランジスタ派だったので、

音の尖りを弱めるためだったのかもしれません。

 

そのほか、ジョンレノンやボブマーリー、ジミヘンも
432ヘルツを好んでいたとの話もありますが、

真偽不明です。

 

 

さて、ここから少しスピっぽく聞こえてしまう話。

 

周波数による人、環境への影響って本当にあるのか。

 

これは間違いなくあると思います。

人の体の大半は液体でできています。

そこに音波が当たれば波紋が起きる。

それが長期的なものであればあるほど、
何らかの影響が出てきてしかるべきでしょう。

 

432ヘルツは「癒しの周波数」と呼ばれる旨を上述しましたが、

実際に432ヘルツと440ヘルツ下で氷を作ると、

結晶の形に変化が出ます。

その際、432は曼荼羅状の美しい結晶体になるといわれます。

ただ、この「美しい」は主観によるものですので、

手放しに信用できるものとは思いませんが、

変化がある=何らかの効果があるということは言えるように思います。

 

 

こうした、体、環境にいいとされる周波数として有名なものに

「ソルフェジオ周波数」と言われる周波数群があり、

9個の周波数がその効果とともに挙げられています。

 

その起源は1970年ころにジョセフ・プレオなる方が

数秘術的な手法で算出したとのことであり、

なんともうさんくさい面もありますが、

一定の実験成果もあるらしく、
リラクゼーションを目的として医療機関で使われることもあるようです。

 

これらに本当に効果があるのか。

いろいろ考えたり調べたりしている中で、

思い当たることがあります。

それは私が「C音」に対して持っている印象に関する話です。

 

9個のソルフェジオ周波数の中に528ヘルツが挙げられています。

なんでも遺伝子修復の作用があるとか・・・

528ヘルツといいますと、440ヘルツでチューニングした楽器での
C音(524ヘルツ)と近似の値です。


私は以前からキーCの曲には
落ち着きを感じるものが多いように感じていました。

 

例えば、

BEATLES ”LET IT BE”

ジョンレノン “IMAGINE”

BLACK SABBATH  “CHANGES”

ブルーハーツ “チェインギャング”


また、2音下げチューニングのKYUSSは結果的にキーCの曲が多く、

KYUSSの曲には不思議な落ち着き感を感じます。


さらには童謡にはCがキーである曲が多いです。

”きらきら星“”カエルの歌“”ちょうちょ“”チューリップ“

 

調べてみると、C音に落ち着きを感じるのは

私だけではないみたいで、
WEB検索すると同様の感想を持っている人たちが見当たります。

 

その理由はCメジャーはピアノの白鍵だけで構成されるという点が
大きいのだとは思います。

童謡にCメジャーが多いのはまさしくそういう理由だと思います。

そしてそういう音楽を聴いて育っているので

C=落ち着きという感覚が根付いているのかもしれません。

 

これが528ヘルツの効果の証左である、とまでは思いませんが、

432やソルフェジオのように世間で良好な効果があるといわれる周波数には

「何かある」のかもしれません。

なので、私もキャリブレーション変更をしてみようと思った次第です。

 

 

以上、長々と書きましたが、

なんだかんだ言っても自己満足の世界です。

ですが、そもそも音楽は自己満足でやる部分が大きいものです。

前回記事に書いたこととも重複しますが、

世間一般の常識からすると「?」だとしても、

自分が何を感じ、信じるかが第一だと思います。


とりあえず、自分としてはキャリブレーション変更には

何らかの効果があるように感じていますので、

当面は432ヘルツ設定での演奏をしてみたく思います。


 うーむ。音楽は自由だという考えを持ってきたつもりですが、

キャリブレーションという初期設定とでもいうべき部分に

眼を向けてこなかった自分が悔しい。


今後もキャリブレーション研究続けていきたいと思います。