2024年2月20日火曜日

のうてんふぁいら・Ⅰ

 

コロナが5類になって半年以上が経ち、

世間はほとんど昔の状態に戻った感がある。

 

コロナがもたらしたものはたくさんありましたが、

自分にとっては音楽との向き合い方が変わったことが大きい。

 

コロナ以前、私の中で音楽は音楽で終わらなくなっていた。

付随する「集客」「人気」「金銭」などの要素が

音楽の一部であるかのように考えるようになっていた。


でも、コロナ禍となり、自宅で一人きりで作曲し、

誰にも聴いてもらわずに演奏を繰り返す日々の中で、

そんなものじゃないんだと気づいた。

もっと簡単なことで、音楽とは楽しむことだと気づいた。

 

ニーチェの言葉に「考えるな、踊れ」というのがある。

世の中は考えてもわからないことばかり。

というか答えなんてない。

であれば踊り続けよ。「踊り楽しめ」それが「生きる」ということだ。

 

音楽も同じでごちゃごちゃ言わずに楽しめばいいのだ。

まぁ、性格的にそれが難しかったりするので苦しむのですが・・・

 


閑話休題

突然ですが久々にイベント企画を開催いたします。

 

コロナ以前、バンドでもソロでも企画はコンスタントにやってきましたが、

今回は絵描きである妻と二人での初共同企画となります。

 

以前からちょいちょい書いてきた「にじいろのめ」というのが

ユニット名(?)になります。

今後、この名前で地元を軸に文化発信をしていく考えです。

 

会場は飯能イーストコート

実は前回記事でお金を貸してくださったライブハウスだったりします。

この会場でライブ演奏の他、妻の作品展示、

我々がお勧めするおいしいものの販売も行います。

 

ライブ演奏は私の他、

割礼や血と雫でもご活躍の山際さんにもご出演いただきます。


山際さんとの共演は過去に2回企画して、

2回ともコロナ影響で流れてしまった経緯があります。

文字通り、3度目の正直。

キャンセルせざるを得なかった当時は結構落ち込みましたが、

今思うと、今こそがベストなタイミングな気がしてきます。

 

 

飯能、音楽、絵、おいしいもの、

とにかく我々が考える「楽しい」を詰め込んでみました。

お越しの方々には、何も考えず「脳天ふぁいら」になって
楽しんでいただきたい。

もちろん我々も楽しみます。

 

よろしくお願いします!

 

 

 420日(土)

飯能イーストコート

 

にじいろのめ 企画
「のうてんふぁいら・Ⅰ」

 

出演
山際英樹 (ギターソロ)
斉藤新 (ベースソロ)

 展示
斉藤マミ

 

出店
MCRカンパニー (お米)
チチ (スコーン)
めぐるみどり (地場野菜)

 

開場 12:30
開演 13:00
閉演 14:30(予定)

 2000円 (完全予約制)
ドリンク持ち込み自由


※ドリンク販売ありません。好きなものをお持ち込みください。
飲み終わったゴミについてはできるだけお持ち帰りをお願いします。

 ご予約

sleepsleepgotosleep@gmail.com

斉藤 新まで






2024年2月5日月曜日

最初からなのか、どこかで踏み外したのか?

 

今日は腹の立った話のおすそ分けです。

 

まず、この話は私の過失に端を発したものであり、

誰かを責めるべき話ではなく、

私の責任であることは十分に理解しております。

この前提の上にお読みください。

 

 

先週、仕事で関西に出張がありました。

 

以前からこのブログで書いております通り、

私は最寄り駅から車で50分ほどの山の中に住んでおります。

午後一からの打ち合わせに向け、

7時に自宅を車で出発し、8時前に駅到着。

車をコインパーキングに入れて、駅まで歩き、電車に乗ろうとして、

家に財布を忘れてきたことに気づきました。

 

その時点では、

「財布取りに戻ったら打ち合わせに間に合わなくなっちゃうなぁ…」

「先方に連絡して、予定の後ろ倒しをお願いしなきゃなぁ…」

くらいだったのですが、

パーキングに戻って気づきます。

財布(小銭)がないと車をパーキングから出せないのです。

 

車内、手荷物のなかに小銭は一切なく、途方にくれます。

誰かに借りるしかない。

 


まず、ダメ元で駅に行き、駅員さんに相談したのですが、

お金は一切貸せないというルールとのことでお断り。

まぁ、そりゃそうかと思います。

一度貸したら、何かと借りに来る人もいそうですし、

なかには詐欺やいたずらも出てきそうです。

 

駅員さんが申し訳なさそうに言うには、

「交番や警察署に行けば貸してくれるはずです。」とのこと。

確かにそんな話を聞いたことがある。

 

ですが、その駅には交番がない…

歩いて1015分ほどの隣駅まで行く必要がある。

それでも警察署(歩いて3040分くらい)に行くよりは近いので、

隣駅まで走ります。

 

交番についたのですが、鍵が閉まっていて誰もいない。

田舎の駅とはいえ、朝8時ですので一番にぎわう時間帯。

そんな時間に人がいないことに驚きながらも、

ドア脇にある「不在の場合はこちらへ」と書かれた受話器を取ると、

本署のほうにつながる。


電話先に事情を説明、

先方が言うには、勤務交代にて830まで交番には人がいない、

急ぐようでしたら、本署まで来てくださいとのこと。

「本署まで歩いていったら30分以上かかります」というと、

「そうですよね・・じゃあそちらでお待ちください」とのご回答。

「・・わかりました。ここで待ちます。」


 

そして交番前で30分待機。

その間、仕事の相手に遅れる旨をメールしたり、

ダメ元でその駅の駅員さんにも相談するも、やはりNG

寒空の下、勤務交代のお巡りさんを待ちます。

 

845ころ、年配のお巡りさん登場。

お巡りさんに会えれば問題解決と思っていたので、

安堵とともに事情を説明すると、

「無理です。お金は一切貸せません。」と即答。・・・え?!

「そもそもここにお金なんてないから貸せません。」・・・ええ??

 

「こういう時は貸してくださると聞いたんですが・・・」

「いや、それは勘違いですね。(ニヤニヤ)」

「駅員さんにも言われたんですよ。」

「その人も勘違いしてる。(ニヤニヤ)」

こんな問答。

しかも、このお巡りさん、

なぜか鬼の首でも取ったかのような態度。

 

「本署に人にもここで待てって言われたんですよ。」

「そうですか・・・じゃあ、本署に確認してみますね。」

“本署”という言葉で少し態度が変わり、確認してくれることに。

 

交番の中に入り、電話するお巡りさん。

「中に入ってお待ちください」は無し。

一人だけ中に入り、私は外で待ちます。冬ですが。

 

23分後、出てくるとさらに態度が変わり、

「いや~すみません。今から〇〇員のものが来ますので、
その人と話してください。」

正式な名称は忘れましたが、

要するに本署から担当の人間が来て、
その人と手続きすればお金を貸してもらえるらしい。

少し前まで力説していた「貸せない」は間違いだったようですが、

そこへの謝罪は無し。

 

「え、今からまだ待つんですか?」

「すみませんね。お待ちください。」と会話を断ち切って、

またそそくさと交番の中へ。今回も中で待たせようという意思は無いようです。

 

気まずかったのでしょうか。

交番というと普通お巡りさんは見えるところに座っているものですが、

奥の部屋に入っていき、そのまま出てこない。

 

もう腹が立つを超え、情けなくなり、

そのまま交番を離れました。

こちらに向かうという〇〇員には悪いですが。

 

パーキングから出れない件は全く解決しませんが、

こんな人間に頼ってはいけない。

こんな人間に頼ったら人としておしまいだ。

物乞いしてでも自力で何とかすることに決めました。

 

元いた駅に戻る道すがら、

いろいろと方法を再考。

携帯は持っているので、

ペイペイをネット経由でチャージし、
それを現金化する方法がないものかと調べたり、

ペイペイでパーキング決済できないものかと調べたり、

結局どれもいい方法がなく、

近隣でお金を借りれそうな人を改めて考えました。

 

今の土地に引っ越してきて2年弱になりますが、

地元では人付き合いはあるものの、駅の近くではほとんどない。

少なくとも朝一でお金を貸してくれ、とお願いできる関係の人はいない。

 

考えた末、先日内部を見学させていただいたことのある、

駅近くのライブハウスの店長さんに電話しました。

まだそこまでの深い交友関係ではありませんし、

ライブハウスの店長さんに電話する時間としては早すぎて気が引けましたが、

非常識を詫びながら、電話で事情を説明すると、

「それは大変ですね。すぐ行きますよ。」との即答。

ありがたい。

ここまでの経緯もあり、余計に暖かさがしみます。

 

そして、お金をお借りし、車を出すことができました。

自宅に戻り、財布を持ち、出張先には1.5時間遅れとはなりましたが、

無事仕事を済ますことができました。

 

 

 

冒頭で書きました通り、もとはと言えば私の過失です。

誰も責めることなどできません。

ですが、ちょっとこのお巡りさんはひどすぎる。

 

前回の記事で「気遣い」について書きましたが、その対極ですね。

困っている人を助けるべき立場にいながら、

この人に助けられたら人間としておしまいだと思われるって逆にすごいです。

 

どんな想いをもって警官になったんだろ。

最初からこんなかんじだったのか、

どこかで踏み外したのか。


まぁ、どっちでもいいですけどね。

こちらとしては2度と会わないで済むよう、

2度と頼らなくて済むように気を付けるだけです。