2024年4月22日月曜日

脳天壊了日記

 

先週末はにじいろのめとしての初企画
「のうてんふぁいら・Ⅰ」。

 

お越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました!

 

 

今回の記事は、そんな「のうてんふぁいら」日記。


 

朝は4時起床。

結構早いですが、実は最近は毎日4時起き。

我が家の通常の起床は6時なんですが、

4時に起きて、妻が起きてくる前に40分の坐禅と1時間の練習をしています。


そんなわけで4時に起きると、普段は寝ている妻も起きてくる。

企画のことが気になってほとんど寝れなかったらしい。

 

朝食を経て、6時半に家を出ます。

会場への入り時間は10:45なのですが、

その前に高尾までお客さんへのケータリング用のスコーンを仕入れに行きます。

渋滞なども懸念して早めに出発。

  

今回、妻の作品展示にあたり、

今の家を買ったときに残置物として物置にあった

2×0.5メートルくらいの板を使います。

どうやら反物などを掛けて使うものらしいこの板、

合板とかではなく、目の詰まった1枚板で、
足なんかもついていていい雰囲気。

釘を打って、過去に発表してきたCDやレコードを展示するのに使いました。

展示風景
 

ただ、このサイズだとうちの車に乗りきらない。

なのでハッチバックを開けっぱなしで
板を突っ込んでロープで固定するという夜逃げスタイルで出発。

後ろが全開なので排気ガスが車内に入ってくるやら、寒いやら・・

その状態で会場となる飯能イーストコートまで向かい、

会場前にいったん板を置かせていただき、高尾へ向かう。

 

そんなこんなで高尾に到着し、

高尾在住時に頻繁に買わせていただいていた、

土日のみ営業の自家製酵母パン屋さん「チチ」さんでスコーンを仕入れます。

久々にお会いして、少しお話などもしつつ、とんぼ帰りで飯能に戻ります。

車中で買ったばかりのスコーンをつまんだりしながら、

無事、10:45に会場入り。

 

共演いただく山際さん、出店いただく地元農家の「めぐるみどり」さんと合流し、

サウンドチェック、展示設営を経て、4人で昼食。

「めぐるみどり」さんは過去にライブハウスの店長をやっていた経験がおありで、

ミュージシャンでもある。

そんなわけで昼食中は音楽の話。

地元の定食屋でちょっと深めの音楽話というのもなんか新鮮。

 

昼食から戻るともうぼちぼちオープン時間。

今回は完全予約制としており、

いらっしゃるお客さんは事前にわかっているので、

皆様の到着を待ちながら、いらっしゃった方々には

仕入れてきたスコーンと

妻が準備した地元産の桑ノ葉茶をお楽しみいただきつつ、

展示、物販、出店をご覧いただく。

 

 

そして開演。

 

まずは山際さんの演奏です。

割礼や灰野さんとの共演は拝見させていただいていましたが、

ソロ演奏を拝見するのはいつ以来だろう。

コロナ前だとおもうので、4~5年ぶりくらいかも。

 

フレージング、ピッキング、リズム、雰囲気・・

いずれも山際さんならではで、一聴しただけで氏の演奏だとわかる。

 

こういうことができる人って意外と少ないと思う。

情報過多ですぐにまねができる世界。

器用な人なら「だれだれ風」はすぐできる。

でもそんなの見ても面白くない。本物じゃないんだから。

山際さんのように「節」がある演奏家は稀有になってきているのかも。

そんなことを思う。

 

 

そして、私の番。

初企画であり、山際さんの前での演奏ということで

緊張するかな、と事前に想像しており、

こっそりそれも楽しみだったりもしたのですが、

思った以上に脱力しての演奏ができました。

 

ステージ上でも少し話しましたが、

山際さんとのソロ共演は過去にも企画したものの、

コロナの影響で2回キャンセルとなり、
3度目の正直で今回ようやく実現しました。

キャンセルになったときは少し落ち込みもしましたが、

コロナ以降、音楽性の変化、思想の変化、移住などを経て、

今思うと、今回がベストタイミングだったように思います。


 

今回の会場である飯能イーストコートさんは

ちょっと面白い作りでして、

客席に対してステージが1段低いところにある。

なので、お客さんからは演者の足元までしっかりと見える。

演者としてもあまり無い感覚(というか初めてかも。)でおもしろい。

個人的にはすごく好み。

なんというか自分の作り上げた音世界を俯瞰で鑑賞いただくみたいな感じで。

 

 

ライブ後は小一時間、お客さまや関係者と交流。

今回、いわゆる「バンド仲間」なお客さんはほとんどいなく、

地元の方々がメインでしたので、普段いただくのとは違う、
新鮮かつ有意義なご感想などをいただく。

心に刻み、今後につなげていきます。

 

そして閉宴。

またハッチバックを開けっぱなしで
排気ガスを満喫しながら帰路につきました。

 

今回の企画の主な趣旨は

・飯能(名栗)からの文化発信

・居心地のいい空間を作る

この2点と考えていました。

初回としては何とか及第点は取れたのではないかと満足しております。

次回に向けてのプランなどを話しあったりしながら

簡単な夕飯を済ませ、早めに就寝。

 

そんな充実の1日でした。

準備には時間がかかりましたが、始まればあっという間。

それだけ充実しているということなのでしょう。

企画は苦労もありますが、この感じを味わうとやめられなくなる。

そんなわけで、今後も「のうてんふぁいら」継続してまいります。

今回お越しになれなかった方々も次回ぜひぜひお越しください。


自信持って言っちゃいますが、

たのしいですよ!!


 

 

 

2024年4月4日木曜日

いい音

 

以前にも書いたかと思いますが、

私が音楽にはまるきっかけになったのは、

高校1年生の時に聴いたブルーハーツでした。

 

高校生の頃、私は器械体操部に所属しており、

夏休みには学校に泊まり込みで練習を続ける
校内合宿というイベントがありました。


合宿中、1年生は朝から練習を続ける。

夜になると、もう引退している3年生やOBたちが陣中見舞いに来る。

 

一応体育会系ですので、先輩には絶対服従。

先輩たちが部屋に入ってくると、1年生の私たちはシーンと静まり、

神妙な面持ちになる。

 

そんな先輩の中にフォークソング部にも顔を出している方々がおり、

アコギを持ってきて、後輩たちに聴かせるでもなく
弾き語りをやったりしていました。

曲はブルーハーツの「ラインを越えて」。

 

姉の影響でブルーハーツのことは知っていたので、

聴いたことがない曲ながらもブルーハーツの曲であろうことは
何となくわかった。

先輩にビビりながらも、その曲に心が震えた。

 

合宿が終わると、すぐにレンタルCD屋でブルーハーツを借りてきて
カセットテープに収めた。

そしてそれ以降、暇さえあればポータブルカセットプレイヤーで聴き続けました。

家にいるときも、通学の時も。

あまり友達が多いタイプでもなかったので、学校でも休み時間は

一人で聴き続けていました。

毎日毎日。

 

 閑話休題


現在、私が住んでいるところの最寄り駅は

高校の最寄り駅と同じ路線となります。

(かなり離れてはいますが・・)

 

なので、町に出るときには電車から高校を眺めることができる。

 

校舎も建て替わり、

私が在学していたころからは大きく外観が変わりましたが、

それでも高校の近くを通ると何となくなつかしい。

 

先日、高校の近くを電車で通る際、

たまたまスマホでメタリカを聴いていました。

 

先述のとおりブルーハーツで音楽に目覚め、

色々と聴く音楽の幅をひろげ、

高校卒業の頃はメタルヘッドになってました。

高3のころは通学電車の中でよくメタリカを聴いたものでした。

 

メタリカを聴きながら、車窓から母校を眺める。

昔と同じシチュエーションに、

不思議と普段聴くよりも良く感じました。

 

でも、ちょっと惜しい。

というのも、私にとってリアルなメタリカはカセットテープの音。

スマホで聴くMP3ではない。

カセットで聴いたらもっと良く聴けそうな気がする。

うーん、カセットで聴きたい。

 

いや、待てよ。

もしも同じように高校の脇を抜けながら、

あんなに聴き続けたブルーハーツをカセットで聴いたら、
どんな気持ちになるんだろう。

 

 

そこで、カセットプレーヤーを買ってきて試してみた。

幸い、ブルーハーツのカセットは当時にダビングしたものを

まだ持っている。

 

仕事の帰り道、電車の中でおもむろにカセットを取り出す。

カセットをプレイヤーに入れるカチャカチャ音も何となく愛らしい。

そして再生ボタンを押す。

 

おお。あの時の音だ。

 

音楽を聴くときのいつもの癖で運指をイメージしてしまったり、

レコーディング環境を想像したりしてしまう。

でもそんな邪念(?)も最初だけ。

どんどん引き込まれる。

 

懐かしいとかばかりではなく、

本当にいい曲だなと実感しながら、

記憶に染みついた歌詞をついつい口ずさむ。

 

 

カセットの音は低音域が削られ、

高音域には特有のヒスノイズが乗る。

レコーディングされた元音、元データに比べると「悪い音」だ。

でもこの音が好きだ。

 

 

「いい音」って何だろう。

 

クリアで異物がなく、音域に偏りがない音。

演奏者が出したそのままの音。

一般にはそんな100点満点みたいなものが「いい音」なのかもしれないが、

それは純度が高いだけであり、別に「いい音」ではない。

 

結局は聴き手にとって好ましいかどうかなのだ。

好ましければその人にとっていい音だ。

世間が悪いと言おうが、違和感が存在しようが。


人は本能的に他人の評価、意見、噂話を求めてしまうらしい。

原始の人間にとって、それらは生き抜くための必須情報だったからだ。

もちろんそれらは大事なことだと思います。

でも最後は自分の評価。

表現の分野に関していえばなおさらだ。

世間が「いい」と言おうが、「悪い」と言おうが関係ない。

自分次第。


 

カセットテープで聴くブルーハーツ。

私には最高にいい音でした。

 

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さて、告知です。

 

いよいよ「のうてんふぁいら」まで2週間強です。



「のうてんふぁいら・Ⅰ」

4月20日(土)

飯能イーストコート

 

出演

山際英樹

斉藤新

 

展示、物販

斉藤マミ

 

にじいろ市

MCRカンパニー

めぐるみどり

チチ

 

開場 12:30

開演 13:00

終演 14:30(予定)

 

料金 2000

※完全予約制です。

 予約は下記メールまで。

sleepsleepgotosleep@gmail.com

 

 

よろしくお願いします!!