2020年2月15日土曜日

第51代IWGP王者


以前も記事に書いたことがあるが、
私はプロレスが好きだ。

プロレスを知ったのは小学校低学年のころ。
当時は金曜20時に新日本プロレスの放送があり、
偶然それを見たのがはじまりだ。
折からのキン肉マンブームもあり、プロレスにのめりこんだ。

その後、父の転勤で転校を重ねたり、
年齢とともに興味が変わり、プロレスから離れていったが、
高校生の時に土曜16時の新日本プロレス放送に再会する。
久々に見るプロレス。いっきに再燃する。
そのまま大学時代も同放送を見続ける中で、
中西学というプロレスラーを知る。

子供のころはスマートで華々しい選手に憧れたが、
そのころには嗜好がかわり、プロレスを見るにつけて求めるのは
怪物のようなレスラーたちの姿だった。
ガリガリ、ヒョロヒョロな自分と対照的なものを求めるのかもしれない。
ノートン、ベイダー、ビガロ、スタイナーズ、ウォリアーズといった
巨漢外国人に圧倒された。
そんな怪物と渡り合えるような日本人の怪物が中西だった。

ボディビルダーとも力士とも違う、プロレスラーらしい分厚い筋肉。
長髪を振り乱し、すごい形相で思いもよらない動き、技を繰り出す。
時にはコミカルに見えてしまうが、それも魅力的だった。
そんな中西にほれ込んだ。

以降、中西の活躍に一喜一憂してきた。
G1の優勝、G-EGGS時代、総合格闘技やK1への挑戦と惜敗、
迷走する方向性(インテリキャラ、海賊キャラ)、
チームジャパン、ワイルドチャイルド、
そしてデビュー17年で悲願のIWGPベルト奪取。

IWGP戦は棚橋との試合だった。
中西の怪物性が存分に発揮され、
棚橋が見事に応える。
3カウント決まったときは解説席の小鉄さん同様、
私も泣いてしまった。


2012年、中西は試合中の事故で首を痛め、
リング上で動けなくなってしまう。
中心性脊髄損傷という大けが。
このまま引退かと思われたが、不屈の根性でリハビリを重ね、
リングに復帰する。

普通では考えられない回復。さすがプロレスラーだ。
だが、残念ながら事故の前と同じ動きはできなくなっていた。
どうも動きがぎこちない。
怪力、体幹はまだしも、体のバネは失われてしまった印象だった。
徐々にルーティンな試合運びが多くなり、
相手選手の忖度も見え隠れする。
負け役が増えていく。悲しいが増えざるを得ない。

そして、この222日に引退することになる。

引退会見もやはり泣いてしまった。
体が思うように動かないのは本人が一番よくわかっているのだろう。
全盛期の動きが取り戻せないことが引退の主因だった。
満足に動けないのにリングに立つのはプロレスへの冒涜になる。
プロレスを愛するがゆえの決意だ。


中西のプロレス愛を思うとき、
以前BSの番組の中での彼の言葉を思い出す。

中西といえば、天然キャラとしてのタレント活動も有名。
そんな彼の魅力を武器にしたBS番組だったが、
その中で生まれ変わるとしたら何になりたいか、との質問がされる。
中西は普段の天然っぷりとは異なり、
真面目な顔で「もう一度プロレスラー」と即答していた。
中西自身がいつまでもプロレスラーに憧れ続けているのだろう。


そんな中西が、いつかもう一度ベルト戦線に復帰してくれる日を信じて
新日本プロレスを見続けてきた。
叶わぬ夢になってしまった。
本当に寂しくて、ちょっとプロレスから離れちゃいそうな自分がいる。
いや、そうなってほしくないから中西は身を引くのだろう。

プロレスラーはリングの上では怪物、超人じゃなくてはいけないのだ。
私はそれを見たいからプロレスを見てきた。
怪物、超人を退いたなら引退しなくてはいけないのだ。
それは彼のプロレスラーとしての矜持の表れでもある。
私は中西学ファンとして、彼の矜持にこたえる意味でも
これからもプロレスファンでいなくてはいけない気がする。

ちょっとマニアックで思い入れたっぷりの記事になっちゃいました。
プロレスに興味の無い方にもわかりやすい動画を一本。


中西のすごさ、魅力があふれるこの動画、
何回も見た。見るたびにすごすぎて笑ってしまう。
まさかこの動画をみて寂しく思うときが来るとはなぁ。


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さて、告知。
と言っても前回記事と同内容ですが、
どうかお付き合いを。

ABNORMALSは3月8日(土)に渋谷GAME


初めての共演ばかり。
楽しみです。


NILOMETERは2月16日(日)明日です。

愛すべき先輩SCHOOLDAYSとナマステの共同企画。

そのあとは
3月1日(日)
阿佐ヶ谷 天

詳細未定ですが、インプロドラマーの中嶋さんの企画。
おそらくインプロ系のイベントになるかと。


そして、結構先になりますが、
4月18日(土)に
NILOMETER企画第2弾


SUNRAIN BLACKOUT
4月18日(土)
阿佐ヶ谷天

NILOMETER
山際英樹

19:00 OPEN
19:30 START
2000円+1D

いずれもよろしくお願いします!!






2020年2月11日火曜日

フライヤーのこと


先週末はNILOMETERの初企画
SUNRAIN BLACKOUTにて阿佐ヶ谷天。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました。

共演はCALQUEのお二人。
飲み屋街の地下ゆえに、大音量が許されない環境ながら、
それを感じさせないライブ。さすがでした。

こういうところに地力が出ますね。
初企画でお呼びさせていただいて、
今後の企画の指針を固めさせていただいたような思いです。
本当にありがとうございました。


そして次回企画もすでに決定しています。



4/18()
阿佐ヶ谷 天
NILOMETER PRESENTS
SUNRAIN BLACKOUT

NILOMETER
山際英樹

1900 OPEN
1930 START
2000円+1D

割礼、血と雫でもご活躍の山際さんとご一緒です。

山際さんの音楽にはいろいろと思いがありまして、
企画をやるようになったら絶対ご一緒したいと思っていた次第。
その辺の思い入れは長くなりそうなのでまたの機会に。


さて、ちょっと話題がそれるのですが、
最近、手書きのフライヤーって減りましたね。

PCで手軽に体裁の整ったものが作れるのは素晴らしいことですが、
たとえ読みにくくても、わかりづらくても
私は手書きのフライヤーが大好きです。

そんなわけで、過去のバンドでも
自分の企画の大半は手書きでフライヤーを作ってます。
もちろん今回も手書き。

久々に過去のものを引っ張り出してみましたので、数枚写真でも。





昔は表現発表の場が少なかったので
手書きフライヤーも個性を表すいい機会だったのかもしれません。
フライヤーから有名になった絵描きさん、デザイナーさんもいたりしますしね。

手書きのフライヤーが減るとともに、紙フライヤーも減っていますね。
昔はライブハウス壁には紙フライヤーがベタベタ貼られていて、
ハリボテみたいにすごい厚みになってたりしたものでしたが、
最近は壁貼りもかなり減った印象。

当時は怖い先輩のフライヤーの上に自分のを貼るのがはばかられて
仕方なく端っこの方に貼ったりしたのもいい思い出です。
また、すごくかっこいいフライヤーの上には
恐れ多くて貼り重ねられないとかもあったものです。

以前にも似たようなこと書きましたが、
やっぱり「手」が感じられるもの、「手」にとれるものが好きです。
今後も残っていってほしいし、個人的には続けていくつもりです。

すたれてしまったもので、他に好きなのは「サンクスリスト」
情報の無い時代、サンクスリストで
バンド間の横つながりを知ったり、想像したりした経験から、
いまでもサンクスリストが大好き。

どこかのバンドでサンクスに
オジー以外のサバスメンバー全員を上げていたなんてのがあったなぁ。
そんな遊びを探すのもオタク気質の私には本当に楽しかった。

もちろんNILOMETERでアルバム作る時が来たら
サンクスリスト付けます。
いつになるやらですが。

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さて告知です。
上記の企画の前にもライブが目白押しなんです。

まずABNORMALS


OXYMORPHONNの企画。
天敵渋谷。
果たして会場にたどり着けるのか・・・

eplasでも前売り扱ってます。

そしてNILOMETERは今週末。

愛すべき先輩SCHOOLDAYSとナマステの共同企画。

DAYBREAKとも初共演。
Bucket-T時代からお世話になっている、
南大沢のゴッドファーザーこと石浦さんと久々の邂逅。

そしてこちらも。

3月1日(日)
阿佐ヶ谷天

インプロをメインとなさるドラマー、
中嶋一郎さんの企画。
楽しみです。






2020年2月2日日曜日

プラトンのクリトン


プラトンという古代ギリシャの哲学者がいる。
自身の先生にあたるソクラテスを主人公に、
ソクラテスの、ひいては自身の思想を多数の作品で著わしています。

その書式は「対話編」といわれ、
主にソクラテスと登場人物との対話の形で描かれる。

論法はいわゆる演繹法といわれるもので、
A=Bを証明するに当たり、
A,Bと同じ特徴を持つCを持ち出し、
A=Cであることを納得させるとともに、B=Cであることを説明。
これによりA=C=Bであること、
ひいてはA=Bであることを納得させるという論法。

この論法、結構嫌味っぽい。
話しに乗っているうちに、
ソクラテスの意見に同意せざるを得ない状況にされてしまうのだ。
実際、登場する反論者は露骨にイライラしたり
投げやりになったりする場面もある。

そんなプラトンの作品の中で、
私が一番好きなのは「クリトン」という作品。

ソクラテスは若者を邪教に導くという罪で告訴され、
有名な「ソクラテスの弁明」という作品の中で自身の弁明を行うものの、
市民投票の末、僅差ではあったものの死刑を宣告される。
こんなことでアテナイ随一といわれる哲人が死刑になることに驚かされるが、
上記の嫌味に当てられた街の有力者から訴えられた形だ。

「クリトン」では刑の執行を待つソクラテスのもとに赴いた、
弟子のクリトンが脱走を促すが、
それに対してのソクラテスの思想が語られる。

そもそも死刑レベルの話しではないこと、
脱走しても受け入れてくれる隣国があること、
その準備が出来ていることなどを理由に脱走を促すのだが、
ソクラテスは受け入れない。

その理由を要約すると、
自分はアテナイに生まれ、そこに生きてきた。
国を出ようと思えば、出る機会もあったがそうせず、
この国で生活し、その国法を遵守してきた。
経緯はどうあれ、その国法が決定した死刑であれば、
当然受けなくてはいけない。
それを受け入れないことは今までの自分とこの国を否定することになる。

この言葉にクリトンは何も言い返せずに
ソクラテスの救出をあきらめることになる。

ソクラテスの強さ、凛とした姿勢、国への愛に打たれる。


私は日本に生まれて、
日本人であることに誇りを持って生きてきた。
だが、嫌な話も多い。
ことに最近多い気がする。

外交、経済、原発、基地問題、社会保障などなど、
いろいろな考えがあるとは思うが、
その裏に常に見え隠れする嘘、隠蔽、ルール違反が本当に不快だ。

先日、選挙法違反が発覚した前経産大臣は私と同郷の人間だ。
中学校の先輩に当たり、彼を教えた理科の先生に私も教わった。
優しくて好きな先生だった。

そんな先生が、駅前で演説する
まだまだ駆け出しだった前大臣を見かけたところ、
彼の方から先生に声をかけてくれたと喜んでいたのを覚えている。
先生にとって自慢の教え子の一人だったのだろう。
すごくうれしそうだった。

思想や政策、外交方向性は多様な考えがあって当然だ。
だからこそ政治があり、政治家は国民の代表として話し合う。
その場において、嘘をつかない、規則を守るっていうのは大前提ではないのか。
そんなこともできないのに政治家を志したのか。
それとも政治家になってから転げ落ちたのか。

意見を押し通すために嘘で固めたり、
事実を隠したりなんていうのは
政治家の前に人として外道だ。

決定を誤ることも、上手く行かないこともあるだろう。
それはそれで仕方ない。
それでも我々が選んだ代表の間違いなのだから、
と納得できる国、国政であって欲しい。
私の愛する日本はソクラテスにも胸を張れる国家であってほしいものだ。


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さて、いよいよ来週になります。

NILOMETER初企画。


”SUNRAIN BLACKOUT"
2月8日(土)
阿佐ヶ谷 天

NILOMETER
CALQUE

OPEN 19:00 
START 19:30
1500円+1D

よろしくお願いします!