ラベル ”機材” の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ”機材” の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2025年1月23日木曜日

ヘッドピックアップ実験

 

今年初の記事となります。

あけましておめでとうございます。

 

早速ですが、正月休みの間に新たな奏法、ツールを考えました。

それがこちら。

 


写真でおわかりになりますでしょうか?

ペグとナットの間にピックアップを増設し、

そこの音を拾うというものになります。

 

ここの部分で弦を弾きますと

弦長が極端に短いため、サスティンがない金属的な高音が鳴ります。

以前から、これがガムランで鳴らされる
小サイズ銅鑼(レヨン)みたいな音だと感じておりまして

なんとか曲に取り込めないかと考えた次第です。

 

また、このピックアップを作動させた状態で

普通にナット、ブリッジ間をかき鳴らすと、

凄く遠鳴りの「シャーーン」という高次倍音が鳴る。

どこかで聞いたことがあるような無いような不思議な音。

これも演奏に取り込みます。

 

そして試作してみた曲がこちら。

 


 

出だしはヘッドピックアップのみを使ってリズムを作り、

通常ピックアップに切り替えてアルコでドローン音を重ねています。

その後、さらにコード進行、リード演奏を重ねています。

いささか乱暴なつくりの曲ではありますが、
なかなか面白い雰囲気ではないかと自画自賛しております。

 

 

なお、このヘッドピックアップ、

ヘッドにボルト固定してあり、取り外し可能としています。

この奏法を使わないときや、楽器の運搬時には外すという仕様です。

 

ボルト設置方法やピックアップ高さ設定やらを検討している中で、

3回ほど試作を重ねて今の形に至りました。

基本的に物置や近所に転がっている廃材を使っています。


 

ヘッドにボルト止めするにあたり、

愛機リッケンバッカー4001のヘッドにピアスを開けることになりました。



いよいよヘッドにも刃物を入れられ、満身創痍の愛機・・・

18歳の時にベースを始めて、

19歳の直前に購入したベースなので、かれこれ30年のつきあいですが、

こんなにそこら中をいじくられるとは、コイツも思いもしなかったろうなぁ・・

 

 

上記の通り、ベースを始めて30年を超えました。

「30にして立つ」と言います。

今年も自分なりの表現を模索してまいります。

改めまして、今年もよろしくお願いします。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

告知です。

 

昨年末の記事で2025年は都内でのライブを増やしていきたい旨を書きましたが、

早速2月にライブの機会をいただけました。


 

2月20日(木)

西荻窪PITBAR

 

w/

Nirvana420

Achin’

DIET OF DEATH

 

OPEN 19:30

START 20:00

前売り 1500円

当日  2000円

(ドリンクチャージ無し)

 

私は2番目の出演となり、

20:30頃演奏開始予定です。

 

DIET OF DEATHはDEEPFREEZEMANIA石井さんのバンドですね。

氏との付き合いも長くなったなぁ。

楽しみです。

 

ドリンクチャージも無いっていうローチャージイベントですので、

お気軽に遊びに来てくださいませ!

 

 

 

 

2024年7月2日火曜日

ベースにギター用ピックアップ

 

今回も不人気テーマである機材の話です。

とはいえ、前回よりは一般的に興味を持っていただけるかも・・・

 

 

以前に何度か書いているかと思いますが、

私はあまりたくさんの楽器を保有することが苦手でして、

我が家にあるベースはずっと使っているリッケンバッカー4001の他、

オービルのフライングV、妻が昔使っていたSUPROのPOCKET BASSの3本。

 

もっとたくさんほしくなったりもするのですが、

なんか今ある楽器たちへの愛が薄れそうで、手が伸びない。

(それでもたまに購入したりもするのですが、
すぐに手放してしまいます・・・)

 

 

ずっとメインでつかっているリッケンバッカーには
ジャズベ用ピックアップを搭載しています。

このピックアップ、20歳のころに中古で購入したものでして、

あまり覚えていないのですが、
たしかダンカンのオールドジャズベモデルだったと思います。

 

このピックアップもずっと使っていまして、

他のものもいくつか試しましたが、最終的にはこれに戻すことになる。

過去にやってきたバンドすべてでこのピックアップを使ってきました。

 

 

さて、ここのところ、レコーディングをしていたのですが、

そんな中で少し今のピックアップに不満を感じてきました。

 

前回記事で書きました通り、
今回は全編フィールドレコーディングでの一発録りで進めているのですが、

そうなるとどうしてもベースの音が遠く、不鮮明になりがち。

やっぱりライン録りやスピーカーにマイクビタ付けで録るような
クリアな音像は得られない。

それでも少しでもクリアに録れないものかと画策している中で、

もっと高域域に強いピックアップが欲しくなってきた。

 

で、ピックアップを変えてみました。





ディマジオのストラト用シングルピックアップ。

ギター用のピックアップです。


現在使っているジャズベ用ピックアップもベース用ピックアップの中では

結構高音域に強いものですので、これ以上に高音をとなると

ギター用にたどり着いた次第。

 

 

実はベースにギターピックアップという組み合わせは、
以前にも試したことがありまして、

ベースが4弦に対してギターは6弦なので、
当然ポールピースの位置は合わないのですが、

意外と問題はなく、弦ごとで音量のばらつきなどもなく使えます。

 

ただし、普通のギター用シングルピックアップは指板のRに合わせて、

ポールピースの高さが調整してあり、そのままだと、

ベースの指板Rに合わないので弦ごとに音量差がでてしまう。

なので、ポールピースの高さ調整ができるピックアップであることが必須でして、

その観点からディマジオを選んだ次第。

 

 

以下、交換後の感想です。

 

まず、期待していた高音域ですが、

正直なところジャズベピックアップと大して変わらなかったです。

(むしろジャズベピックアップの方が高域の集音がいいかも・・・)

 

低域はというと、やはりここはベース用ピックアップにはかないません。

ただ、全然足りないとかではなく、ソロで演奏するには十分な低域と感じました。

さすがにバンドに入ると物足りないかな・・といったところ。

 

音域という点では高域、低域ともに
ジャズベピックアップのほうが有利という結果です。

(測定などしているわけではなく、あくまでも主観です。)

 

 

では、ギター用シングルピックアップに良いところがないかというと、

全然そんなことはありません。

 

まず、コードを鳴らしたときにジャズベよりもきれいな分離を感じました。

1音1音がしっかり聞こえる印象。

何が作用しているのかわかりませんが、濁りが少ない。

 

そして、ピッキングニュアンスがしっかり出る。

手先、ボリューム操作次第で結構音が変わってくれます。

これもすごく面白くて好み。

 

最後にエフェクター(ディレイ)の効きがいい。

効きがいいといっても下品にかかるのではない。

何とも説明しにくいのですが、ディレイ音がやさしいけどよく聞こえる。

 

 

以上のように、音域ではジャズベピックアップ、

音の粒立ち、繊細さ(?)では
ギター用シングルピックアップという感じだったのですが、

一点大きな問題がありました。

 

なぜかギター用シングルピックアップだと、

弓弾き時の音量が小さい。

理由は分からないのですが、あきらかにジャズベピックアップで弾く時よりも小さい。

音域の問題なのかな?

 

弓で弾くと、音は継続的に鳴ります。

この継続音がギター用シングルピックアップは苦手なのかな。

粒立ちのよさと相反する部分なのかもしれません。

 

現在の自分の音楽では弓弾きは重要な要素ですので、

この問題は看過できず、

結局、元の通り、ジャズベピックアップに戻すことにしました。

 

レコーディングでクリアさが得にくいという問題は
別の方法で解決をめざすことにします。

まぁ、基本的にはもっと稽古を重ねていくしかないかな・・・

そんなわけで、レコーディング難航中です。



 

2024年5月28日火曜日

レコーディングに向けての検証

 

今日は前回に続いて機材の話。

 

機材の話はこのブログの不人気テーマなのですが、

備忘録的に書かせていただきます。

 

現在、ソロでの2枚目のアルバム作成を画策しておりまして、

その録音方法を模索しています。

前回のアルバムでは、ライン録音、
スタジオでマイキング録音、フィールド録音を

織り交ぜて録音したのですが、今回はできるだけ生で録りたく、

フィールド録音のみでやろうかと思っています。

 

野外にアンプをもっていって、

鳥の声、川、山の音などが混ざった状態で録音します。

 

この場合、ライン録音やスタジオ録音と異なり、

録音したものを素材として後で加工することは難しくなります。

そのため、アンプから出た時点で
できるだけ理想の音にしておく必要があります。

 

そこで、現在の自分のアンプの性能の再確認のため

久しぶりにスタジオに入ってじっくりと検証してみました。

 

私の住んでいる街には音楽スタジオが存在しません。

なので、できるだけ近場の音楽スタジオを探し、

隣町の秩父というところまで、峠道を1時間ほど走って行ってきた次第。

 

 


私がソロ活動で使用しているアンプは

JBLのEON1というものになります。

https://jp.jbl.com/JBL+EON+ONE+Compact.html

 

ベースアンプではなく、PA用アンプです。

私の音楽はルーパーでたくさんの音を重ねるので、

音域に癖のないフラットなアンプを求めていろいろ試した結果、
PAアンプにたどり着きました。

 

このアンプは電池式で電源のないところでも
使用可能ながら150Wという高出力。

スピーカーは8インチが一発と、少々心もとなくもありますが、
その分軽量。片手で十分に持ち運べます。

購入当時、路上ライブを想定していたためにこれにしたのですが、

路上ライブをやっていない最近は最近で、
外で練習する機会が多いので、電池式の恩恵を感じております。

 

 

ただ、8インチ一発の宿命なのか、
音量を上げていくと少し音が濁ってくる。

そもそも、ルーパーで多音域をいっぺんに鳴らしているわけですから、

音量を上げれば濁るのは当然と言えば当然なのですが、

その濁りを取ることは可能なのか?

また、他所のアンプだとどの程度濁るのか?

レコーディングに向けてその辺の確認もしました。

 

 

 

以下、検証の結果です。

 

EON1の音量について

 

そのスタジオにはAMPEG SVT450ヘッドと810Eキャビネットの
セットが常設されていました。

スタジオの広さは15畳くらい。

SVT450はトランジスタの450Wというモンスターアンプ。

それと10インチ8発の定番キャビ(通称 冷蔵庫)ということで、

かなり余裕のある組み合わせです。

このアンプを比較対象として、自分のEON1を確認していきます。

 

最初に確認したのはSVT450での音量。

さすが450W。
20%くらいの出力でドラムに負けないくらいの音量が得られました。

(ルーパーでアンプを鳴らしっぱなしにしたうえで、ドラムを叩いて確認。)

 

次にEON1で同様にドラムに負けない音量を出してみました。

50%くらいの出力でドラムに負けない。

電池式でスピーカー一発でドラムに負けない音量。

これってなかなかすごいことです。

改めてEON1のすごさを知りました。

 

 

音の濁り

 

だが、この音量だと100ヘルツ辺りの音がクリアに出ない。

まぁ、ルーパーでベース演奏を何層にも重ねているので、

どうしても100ヘルツ辺りに音が溜まりやすくなり、
にごるのは仕方ないことでもあるのですが、

なんというか、この音域を鳴らすために無理をしている感じで、

素直にスピーカーが鳴らせていない印象を受ける。

 

SVT450+810Eの方はまったくそういう感じは受けない。

スピーカーへの負荷が少なく、

キャビネット全体が鳴っていることでスムーズに音が出ている感じがする。

アンプの特性というより、
キャビネット(810E)によるところが大きいのかもしれない。

 

 

濁りを消す

ではEON1大音量時の濁りは消すことができるのか。

 

EON1はスマホアプリと連携させることで
グラフィックイコライザーが使えます。

そのグライコで濁りを補正してみましたが、

ちょうどいい感じにならない。

やはり音量を下げるしかないという結論。

 

結局、いつもの野外練習の時くらいの音量まで下げました。

そうするとすごくクリア。

この状態でグライコ補正すると、すごく理想的な音になりました。

 

レコーディングはこの感じで行くかな。

ライブとなるとこの音量では心もとないので、音量を上げざるを得ないのですが、

いたずらに上げると濁るしなぁ・・・

ライブ用にはもう少し高出力のアンプが欲しいところですね。

 

 

1+1は2になるか

 

次に試してみたのは、 

「音量を上げると濁りやすいのであれば、

音量低めのアンプを複数鳴らせば、

濁りがなく、音量も稼ぐことができるのでは?」 という検証。

 

SVT450とEON1を共にクリアに聞こえる(聞きやすい)音量に抑え、

同時に鳴らしてみる。

1台ではドラムに負ける音量だが、2台を鳴らしたら・・・

結果、音量感はあまり変わりませんでした。

2台鳴らしているのだから、
1台の時の2倍の音量感を得られそうなものなのですが、

そこまで劇的には変わらない。


複数個所から音が聞こえることで

少しはうるさくなった気もしますし、

音圧は感じないでもないのですが、

音量は1.2~1.5倍くらいにしかならない感じでした。

お互いの音がマスキングしあって音量感UPにつながらないのでしょう。

 

面白い結果ではありますが、

小型アンプを数台鳴らすことで音量が倍増していくのならば、

持ち運びも便利だし、理想的と思っていたので、少し残念。

やっぱり濁りがなく大音量が欲しいなら

大出力のアンプとそれを受けきるキャビネットが必要ということです。

まぁ、当たり前の話ではありますが・・

 

 

アンプの置き方で音質は変わるか

 

最後にEON1の置き方を変えて音質変化を確認してみました。

 

EON1は縦置き、横置きの2種の置き方が可能な設計になっており、

横置きにするとスピーカーが斜め上を向き、
「転がしモニター」として使用できる。

この2種で音質、音量感に変化がでるか。

 

結果、横置きよりも縦置きのほうが低音がしっかり再生されました。

音量感は特に変化を感じないかな。

 

実は予想通りの結果でもあります。

この現象はギターアンプJC120(ジャズコー)でも起こるものでして、

キャスターの付いている横置き状態よりも、立てたほうがスピーカーが安定し、

しっかりとした低音が鳴ります。

 

EON1でも横置きだと少し不安定になり、低音が伸びないのでしょう。

 

追加で今度は椅子の上に縦置きしてみました。

おそらく椅子の不安定さの分、低音が消えると想像していたのですが、

ほとんど変化ありませんした。

 

EON1の場合は置き方の安定、不安定よりも、

重心の位置などが効いているのかもしれません。

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上、いろいろと確認していて

昔のことを思い出しました。

Bucket-Tをやっていた20代前半頃の話。


BORISのベース タケシさんが当時使っていた
スピーカーキャビネット(アンペグ810E)が不調だったため、
メンテに出していたところ、

8個ある10インチスピーカーのうち、
まともに鳴っていたのは2個だけだったとのこと。

かなりヘビーユーズで無茶な音量でしたので、へたっていたのでしょう。

でも、ライブを見ている分には音量が
著しく落ちているという感じはなかったです。

すくなくとも2個のスピーカーしか鳴っていないなんてわからないレベルでした。


810Eは2個のスピーカーでも十分に音量が出るんですね。

スピーカーだけではなくて、キャビネット自体がしっかり鳴っているのでしょう。

これは810Eキャビの設計、構造、材質、バスレフ、重量によるもので

スピーカーだけが音を出しているのではなく、

キャビネットがそれを補助、増幅させているのだろう。


今回、小音量で2台ならしても大音量が稼げなかったのは

このタケシさん現象の逆説的なものかと思います。

スピーカーが増えてもそれぞれがマスキングしあってしまう。

それよりもしっかりとスピーカーを鳴らす状態を
作ってやることが重要なのかと思います。

ちゃんと状態が整っていれば、8個中2個しか鳴っていなくても、

そこそこの音量感、音圧感を得ることができる。


アンペグ810Eは私も昔使っていました。

重すぎて手放しちゃいましたが、

やはりベストセラーであることには理由があるんですね。

今更810Eに戻るには機材車も体力的にも無理ですが・・・




2024年5月17日金曜日

RC500

 

先日、新しいエフェクターを買いました。

BOSSのRC500というルーパーの中でもちょっと上位の機種。

久々に奮発しました。

 

このRC500、2つのトラックにループフレーズを録音でき、

それらトラックは自動的に同期されてズレることなく再生される。

また、それぞれのトラックにリバース再生などの
特殊エフェクトをかけることもでき、

リズムトラック(ドラムトラック)もプリセットされていて、
多数のリズムパターンが再生可能。

そして、そのリズムに合わせて演奏、録音も可能で、

リズムのテンポチェンジも可能。

テンポを変えると録音した演奏のテンポも自動で変わる。

 

そして録音型式は最新技術の32ビットフロート録音。

個人的にはこれが購入の動機でして、

16ビットや24ビット録音の他機種ではオミットされてしまう音域まで、

しっかりと取り込み、再生することができる。

 

 

まぁ、ざっと機能を挙げていくと上記の感じでして、

興味のない人、ルーパーを触れたことのない方からすると、

何の話やら。。といった感じかとは思いますが、

とにかく多機能なのです。

 

 

で、購入後、いろいろと試したり、練習したりしてきたのですが、

 

・・・手放すことにしました。

 

録音形式の恩恵で音質はクリアだし、

2つのトラックの同期もありがたい。

今までは2つのルーパーを並べて、
同じタイミングでスイッチを入れなければいけなかったところが、

そんなこと全く無視して演奏してもかっちりとそろう。

 

でも、この「かっちり」が面白くない。

機械が作ってくれる「かっちり」は私が演奏しているものではない。

 

音質の良さは素晴らしく、

そのためだけに使い続けようとも思ったのですが、

それもそこまで必要なのだろうか・・・
という元も子もない気持ちになってきた。

 

「録音」した時点で音は模造品になる。

本当の演奏の空気、倍音、音圧、そういったものは

大なり小なりオミットされる。

クリアな音質であることはありがたいが、

他要素のデメリットを思うと、そこまで重要ではない気がしてきた。

(32ビットフロート録音のシンプルルーパー、
どこか発売してくれないかな・・・)

 

また、多機能すぎることも引っかかる。

こんなにたくさんの機能はいらない。

ラーメン注文したらチャーハンと餃子、杏仁豆腐まで出てきて、

一瞬うれしいけど食べきれない。そんな感じ。

食べたかったのはラーメンだけだ。

 

 

最近のエフェクターはとにかく多機能なものが多い。

もちろん悪いことではないのですが、

行き過ぎると、音楽を演奏しているのは、

演奏者(人)なのかエフェクターなのかわからなくなってくる。

 

例えば、RC500に内蔵されたドラムトラックに合わせて、

フレーズを弾いて、テンポを変更したりして緩急をつけ、

最後にトラックエフェクトをかけて締める。

この場合、これを演奏しているのは私なのかRC500なのか。

私がやっているのは「演奏」ではなく「操作」という気がしてくる。

 

 

AI技術が加速的に進歩している中、

本当は世に出ているもののさらに先の機能を持つエフェクターも
作ることもできるのだと思う。

例えば、勝手にマイブラの音になるとか、

さらにはギターで1音弾いたらすぐに曲が出来てしまうとか。

(実際、DTMの分野では作曲アプリなどは世の中に出回っている。)

でも、そこまでいったらエフェクターではない。

 

エフェクターメーカーさんは新製品を企画する中で、

どこまでがエフェクターと扱ってもらえるのかという
線引きに悩んでいるのではないだろうか。

 

あまりにも高機能すぎると

プレイヤーの想像力を刺激するのではなく、

想像力を終わらせてしまう。

そのギリギリをつかなくては新エフェクターとして人気を博さないだろう。

 


 あまりにも特徴が強すぎて想像力を奪う場面もある。


KORGの製品でカオスパッドという名作モジュールがある。 

タッチパッドを指で触れたり叩いたりするこで

入力した音に対して思いもよらないエフェクトがかかったり、

サンプリングできたり、直観的にその変化を操作することができる。


凄く面白くて個性的な機材で、

例えばルインズの吉田達也さんはドラムの演奏中に足でパッドをふれることで

ノイズを出し、「点」の連続になりがちなドラムの演奏に

「線」となるノイズを絡めてすごく面白い表現をなさる。

 

だが、このカオスパッドの操作性の良さやパフォーマンス性、
シンセやサンプラーとの親和性から、

ノイズごっこ、インプロごっこにも多用されることになる。

そんなわけで無個性なノイズプレイヤーがこぞって使う。

この時、プレイヤーはカオスパッドに使われてしまっており、

聴衆はその人ではなくカオスパッドを聴いている。

 

 

灰野敬二さんのインタビューでの言葉を思い出します。

 

「だれもがなぜそのエフェクターが出来てきたかを考えずに使っている。

本来は演奏者に出したい音があり、

それを実現するために技術者が苦心して作ってきたものこそがエフェクターだ。」

 

やはり演奏者主体でありたいものです。

エフェクターはすごく面白いし、大好きです。

でも先に表現ありきで使いたい。

 

 

エフェクターにはまって早30年。

思えば、ずっと手元に残しているエフェクターって少ないかも。

まぁ、こうしていろいろ試して、売って、買ってっていう
行脚行為が楽しいんですけどね。



2021年11月6日土曜日

STEINBERGER SYNAPSE XS-1 FPA4

 

前回記事の続きです。

 

購入したSTEINBERGER SYNAPSE XS-1 FPA4の感想など。

 


今まで使っていたのが左のオールドのリッケンバッカー4001、

ピックアップはオールドのジャズベピックアップをリアのみに設置し、

トーン回路は無し、マスターボリュームのみという状態。


それがスタインバーガーシナプスでは

アクティブの2ピックアップモデルという対極的な構成になります。

この変化が大きくて印象的だったため、

その辺の感想が主になってしまいます・・・

 

操作系を紹介します。


一番上はボリュームノブ。

パッシブのボリューム回路は絞ることでハイも削られる傾向があり、

それを利用して音を丸めるなどもできますが、

アクティブではボリューム大小で大きくトーンは変わらない印象です。

次のノブがピックアップセレクター(ブレンダー)、

シナプスはセンターのEMGのピックアップの他、

ブリッジにピエゾピックアップが入っています。

それらのブレンド率を変更するノブです。

残り2つはハイ、ローの増幅、カットを操作するEQノブになっています。



アクティブのベースをちゃんと弾くのは実は今回が初めてでして、

その出力範囲の広さに驚きました。

 

出力範囲というよりも

ピックアップの集音域範囲の広さというべきかもしれません。

パッシブのベースではなかなか拾ってくれないような、

超低音、超高音も拾ってくれて、

それをベース内の回路で増幅させることができる。

 

ただ、これがいいことばかりかというとそうでもなく、

要らないハイがギンギンしてしまったり、ローがこもったりする。

もちろんそれらはEQノブで調整できるのですが、

パッシブのように「いい具合」に出てくれるのではなく、

増幅もカットも効きがよすぎる。

よく言えば素直、悪く言うと下品という感じ。

 

この辺は再生装置(アンプ)によってもだいぶ変わってくる。

当然パッシブでも再生装置次第で音は変わるが、

アクティブではそれが顕著になる印象です。

含まれている音域が広いので再生装置の癖が強く出てくる。

 

この辺は試しながら覚えていくしかないので、今日はスタジオに入り、

各種再生装置で鳴らしてみました。

具体的にはベーアン、ギーアン(JC)、PA卓での再生音の確認。

 

今回入ったスタジオのベーアンは

ヘッドがAMPEGのトランジスタモデル、

キャビはAGUILARの12インチ4発。

ほっておいてもローが出やすい組み合わせです。

 

このアンプで鳴らすとかなりローが出てしまい、こもりがち。

かといってローをカットしてしまうとそれはそれでおいしくないので、

かなりセッティング幅は狭く感じました。

 

次にJCを鳴らしましたが、

これは全然ダメ・・・

もともとJCは高音域がきついアンプですが、

それによってフレットノイズや微細なビビりノイズが強調されてしまって耳が痛い。

何を弾いてもギンギン鳴ってしまう。

 

最後はPA卓。

これも高音がきつめでしたが、ベースの方で高音を絞ってやることで

まずまずのフルレンジ感が得られました。

 

※これはあくまでも私のやっている、

 ルーパーで各種の音域を何層も重ねる音楽を前提とした音作りの話です。

 普通にバンド内でのベースとして考えるならベーアンがベストかと思います。

 

音についての感想は以上です。

スタインバーガーならではの感想というより、

アクティブピックアップの感想になっちゃってますが・・・

 

しかし、アクティブピックアップの「強さ」はすごいですね。

ベースは材、作り、形、使い込まれ方などで音が変わりますが、

アクティブの場合はある程度の微差は簡単にねじ伏せちゃいそうです。

 

極論ですが、どんなベースでもアクティブピックアップを乗せちゃえば、

同じような音になってしまいそうな気がします。

それはそれですごいのですが、ちょっと面白みは少ないような気もしますね。

 

 

あ、スタインバーガーシナプスならではの特徴を一つ思い出しました。

 

とにかくバランスがいいです。

リッケンバッカーを弾いているときは左肩に重さが集中し、

長く弾いていると左腰が痛んできますが、

スタインバーガーシナプスは重さが背中全体にばらける感じでして

長時間弾いても痛くなりにくい。

先日6時間連続で弾きましたが、腰痛になりませんでした。

リッケンバッカーでしたら4時間くらいで限界です。

 

このバランスの良さはシナプスならではかと思います。

さすが人間工学云々で有名なスタインバーガー。

以前SPIRITを使ってた時にはここまでのバランス感は感じませんでした。

廉価版だからかな・・・


 ーーーーーーーーーーーーーー

さて、そんなスタインバーガーシナプスのデビューとなるライブがいよいよ来週です。

 


私は19:20から出演予定です。

新ベースが不安ではありますが、久々のライブ、楽しみです。

 

なお、このライブ以降はオープンマイクへの参加や路上ライブをしながら、

ライブの在り方の模索をしていこうかと思っています。