2022年12月31日土曜日

大晦日

 

大晦日ですね。

 11月以降、休日というと

新居のリフォーム作業に明け暮れてきましたが、

昨日今日は買い物や軽い掃除などをするほかは

楽器を弾いたり、模型をいじったりと、

のんびりした休日を過ごしています。

 

 

今年を振り返ってみますと、

自分にとって一番の大きい事件は、

家を買ったことですね。

 

購入が事件というよりも、

都会から離れた山の中での生活を決断したことが事件といったかんじです。

 

できるだけ自然と近い環境で暮らすというのは

昔から夢想していたことで、このブログのごく初期の記事でも、

そんな生活への憧憬を書いたりしてます。

まさか本当に移住することになるとは。


リフォームの方もいよいよ落ち着いてきており、

年明け早々に本格的に引っ越すことになります。 

最寄り駅から車で50分、一番近いコンビニまで30分・・・

果たしてどんな生活になるやら。


いまでも不安と期待が入り混じっていて、

たまにとんでもないことをしちゃったかのような

漠然とした不安にとらわれることも有りますが、

まぁ、なるようにしかなりませんし、

楽しんでいきたいと思います。

 

 

音楽面での事件と言いますと、

井野信義さんの演奏との出会いです。


夏ころに初めてライブを見させていただいて以降、

今年は3回拝見させていただきました。


音楽とは、演奏とは、ライブとは、ベースとは、作曲とは、成功とは・・・

本当にいろんなことを考えさせられるライブを体験できたことは

自分にとってとてつもなく大きな収穫でした。

来年もライブに足を運ばせていただきたく思っています。

 

 


先述のとおり、来年早々から自然の中に引っ込むことになりますが、

だからといって表現活動を停滞させるつもりはありません。

むしろ加速していくことになると思います。

一般的な「活動の加速」とは違う形になるかもしれませんが。

 

キーワードとして考えているのは「けものみち」です。

 

この言葉、妻が買ってきた農耕雑誌(?)の中で書かれていた表現でして、

情報が氾濫する世の中で、それらを積極吸収していくのではなく、

自分の踏みしめた道での情報を重視する、といった考え方を例えた言葉です。

 

過剰な情報社会の中で、周りばかりを見るのではなく、

自分のけものみちを凝視し、考えながら、

じっくりと進んでいきたいと考えています。


そのためには不要な情報は遮断するようなことも必要だと思います。

今の世の中、情報遮断は時代遅れにつながるかのようで

ともすると、悪いことのように扱われますが、

あふれかえる情報ノイズのなかで

 ノイズにまみれ、ノイズに追われ、気が付くと自分が見えなくなっていく。

そんな生き方が幸せとは思えませんし、

そこから「自分なりのもの」は生まれてこないのではないかと思います。


時代遅れ上等。

自分の中の時代に合っていればそれでいいです。

 


さて、今年もあと8時間。

今年もお世話になりました。

皆様、よいお年をお迎えくださいませ。

 

 

  

 

2022年12月15日木曜日

DEATH ”SYMBOLIC”

 

その後もリフォーム作業中です。

 

先週末、ようやくガスも開通し、風呂が使えるようにもなったので、

寝袋を持ち込んで、一泊してみました。

 

ここのところ、朝晩は結構冷え込みますが、

高尾に住んでいたころにマイナス5度なども経験していたので、

大丈夫だろうと高をくくっていました。

ですが、家具無し、エアコン無し、カーテン等も無しの

ガランとした部屋で寝袋だけではかなり寒く、

結局ほとんど眠れず。

 

吾妻ひでおさんの「失踪日記」という漫画で、

ご自身の失踪時エピソードとして、

山の中で野宿して寒さのあまりに、

ようやく眠りについても寒さに凍える夢を見た、

というのがありましたが、まさしく同じ体験をしました。

山の寒さ、古民家の寒さをなめてましたね・・・

 

 

さて、前置きが長くなりましたが、

久々の愛聴盤紹介です。

 

記念すべき10回目の今回はDEATHの「SYMBOLIC」です。

 


私などがわざわざ紹介するのもおこがましいくらい有名な名盤。

このブログでは有名すぎるものは避けていく方針なのですが、

ここのところ毎日聴いていまして、

間違いなく「愛聴盤」ですので取り上げさせていただきます。

 

DEATH6枚目のアルバム。

発表は1995年。

 

最初にこのアルバムを聴いたのは大学生のころかな。

正直、あまりピンとこなかったのですが、

たまに取り出して聴いたりしているうちに好きになり、

今でも聴き続けているスルメ盤です。

 

DEATHはリーダーのチャックシュルディナーの死去による完全解体まで、

アルバムごとに成長を続けてきたバンドで、

黎明デスメタル~プログレとアルバムごとで性格が変わっていきますが、

いずれもしっかり軸が通っていて、

「今、チャックがやりたいこと」がぎっしり詰まっている。

そんな真摯、まじめさ、一本気、鍛錬が伝わってくる。

 

売れそうなこと、派手なことにちょこちょこ手を染めて

音楽性が変わるバンドとはわけが違う。

それゆえか、聴く側にしっかりと向き合う気持ちを抱かせる。

こういう音楽でありながら正座系ってそうそうありません。

DEATHのすごみであり、魅力だと思う。

※正座系・・・聴くときに正座したくなる重みのあるアルバム

 

このアルバムでは前作「INDIVISUAL THOUGHT PATTERNS」での抒情性導入を

さらに進めた印象があります。

抒情性といっても、いたずらに泣きを入れたり、壮大にしたりとかではない。

あくまでもチャック流、DEATH流であり、

だれにもまねできない独自のやり方。

 

特に7曲目「CRYSTAL MOUNTAIN」のサビリフは涙が出るくらいに綺麗です。

半音進行、ディミニッシュ、吐き捨てボーカルといった不穏要素が基本にありながら、

なんでそれらを組み合わせてこんなにきれいな音世界が作れるのか。

チャックの天才を思い知ります。

 

音楽の世界には早逝の天才がたくさんいます。

ジミヘン、ジムモリスン、アルバートアイラー、

マークボラン、コルトレーン、イアンカーティス、

クリフバートン、ジャコパス、スコットラファロ・・・

チャックや彼らがもしも生きていたらどこまで行ったんだろう。

 

DEATHの複雑で美しい曲を聴いていると、

そんな考えても仕方のないことを考えてしまいます。

 

チャックの命日は1213日だそうです。

少し過ぎちゃいましたが、合掌させていただきます。

 

 

2022年11月24日木曜日

にっくき299

 

その後もリフォームは順調に進んでおり、

ぼちぼち引っ越しの準備も開始しております。

仮住まいである今の家とも、あと12か月でお別れといったところです。

 


以前に書きました通り、

今は飯能市の国道299沿いに住んでいますが、

本当に騒音がひどいです。

 

過去には環七と目白通りの交差点辺りや

環八沿いに住んだこともありました。

交通量は今のところとは比較にならないくらい多かったですが、

それでも今の方がうるさいです。

 

部屋の中で電話を受けると、

相手が「外にいるんですか?」と聞いてくるくらい。

 

 

国道299号は飯能方面から秩父に抜ける唯一の道なので

生活道路でありつつも、ダンプやトラックの交通量がとにかく多く、かなりうるさい。

まぁ、彼らは仕事なので我慢するのだが、

問題はレジャーやら何やらでやってくる爆音走行のアホ達。

 


週末の早朝に現れるのが「フリーダムバカ」。

早朝45時、交通量の少ない山道をツーリング。

ここまでは良いのだが、朝の空気、山の美しさに気が大きくなり、

意味もなく急加速してみたがるバカが多発。

「自由だー」みたいな感じで爆走。

 

そして日中は「ごっこ」が現れる。

お友達5人くらいでバイカーコスプレでアメリカンバイクで集合。

気が大きくなって、必要以上に爆音を轟かせてイージーライダーごっこ。

アメリカの荒野を走っているつもりなのか。埼玉だぞ。

 

お次はレーサーごっこ。

ハデなレーシングバイクにソレっぽいつなぎでコスプレして、

お友達を集めてサーキット気取りで爆音爆走。

住民の乗る、農具を積んだ軽トラをごぼう抜き。

 

「ごっこ」は結構おっさんだったりすることが多い。

仕事のストレスを週末の「ごっこ」で解消といったところか。

住民にはお前らがストレスだ。

そんなことにも気が回らないしなびた性根だと、

周りの仕事仲間の方がストレスを受けているんじゃないかな。

 

暴走族ごっこも来ます。

いっちょまえにタンクに旭日旗模様なんかを入れて、

エンジン音で下手なミッキーマウスマーチを鳴らしたりする。

聞いているのは住民のおじいちゃんおばあちゃんなんだが。

暴走族気取るなら、街中に出て行ってはいかがかと思うが、

そうすると、怖い暴走族に会っちゃうかもしれないので田舎道を爆走。

しょせん「ごっこ」。

 

夜になると走り屋みたいなのが降臨。

早いときは20時くらいから集まり始め、早朝まで続く。

改造車、改造バイクで家の前を

轟音、バックファイヤとともに走り抜けていきます。

家の前での爆発音で目が覚める。

早朝バズーカか。

 

数の大小はあれど、基本的に雨に日以外は毎晩登場する。

つまり、雨の日くらいしか安眠の夜は無いということになる。

慢性的に寝が浅い状態だ。


彼らは仕事は何しているんだろう。

あんなに夜走り回っていたら昼間の仕事はしんどいだろうに。

車、バイクを下品に改造するのにもお金がかかるだろうし。

走り「屋」っていう位だから、これで食っているのかな(適当)。


 

こんな有様なので、

事故も頻繁に起きます。

都心だったらニュースになるような重大事故が月一くらいで起きる。

自宅から見える位置でボンネットにガードレールが突き刺さるくらいの事故も2回あった。

道路わきに花が立ててあることも多い。

 

そんな状況だったら、警察が何とかするんじゃないかと思うんじゃないでしょうか。

残念ながら、何ともならないんです。

 

ここに引っ越してきて初期、

夜中の爆音がひどいとき、警察に通報したりなんかもしました。

通報後、20分くらいたつとパトカーが現れ、巡回していきます。

その間は静かになりますが、その間だけです。

むしろ、わざわざ夜中に起き上がって警察に電話し、

事情説明することのほうがめんどくさくなってくる。

 

年に数回は大掛かりな検問なんかもやったりするみたいですが、

そんなことで解決しないのは誰だってわかるだろうに。

要は問題解決させようという意思はないのです。

やってるふりだけ。

日中のくだらないネズミ捕りはやるが、夜は通報時に巡回する程度。

まぁ、夜は眠いですからね。仕方ないか。

 

 

ちょっと口汚い文章になっちゃいましたね。

それだけひどい環境なんだと思ってください。

 

改めて書きますが、いまの家は山に囲まれ、清流が目の前を流れる。

それでありながら、電車駅もコンビニも徒歩圏内にある。

299の爆音さえなければ結構いい環境です。

それにひかれて引っ越してきましたが、

こういうことは住んでみないとわからないものですね。


飯能市の299沿いに住むことは絶対にお勧めできません。

田舎暮らしを考えるときは幹線道路との距離と、

その道路のアホ出没状況を確認しないとだめですね。 

 

 

2022年11月16日水曜日

リフォーム奮闘記 その2

 

リフォーム作業続けています。

 

壁、天井、屋根、床などなど、各所をばらし、構造を確認し、

修理方法を模索しながら、何とか自分で対応しております。

 

古い木造家屋なので、構造自体は簡易です。

そこを技術でおぎないながら作られている感じが素晴らしい。

先日までリフォーム作業をやってくれていた大工さんにお話しでは、

いまどきの大工さん(施工業者)では

こういった家の修理は対応できないとのこと。

 

いまどきの建売住宅というと

規格的に素材が揃えられて、それを組み合わせて組まれたプラモのような建物。

きれいで機能的で簡単に補修部品も探せる。

でも、そこには「遊び」の幅は少なく、

自分なりの何かを導入しようとすると、逆に足かせになってくる。

 

「現代的」というのは「公平」で「平均」で「美しい」かもしれないけど、

面白みは削られていってるのかもしれません。

 

なんか、音楽も模型も建築もなんでも

同じ方向にまとまっていっているように思えます。

結局、お金にするためにはこうして画一化しなければいけないのでしょうね。

私はある程度いびつな方が好きですし、

そういうものの方が愛しがいがあると思いますが。

 

 

そんなことを考えながら作業していて、

屋根裏を整理していると、とんでもないものを発見。


 

わかりますでしょうか?

屋根裏の奥のほうにたたずむ、巨大なスズメバチの巣。

驚愕で声がもれました。

 

調べてみると、スズメバチはワンシーズンで巣を廃棄するらしいので、

蜂害の不安はないようなので一安心。

とはいえ、壊すこともできないし、外して外に出せるサイズでもないので、

見なかったことにします・・・

 

 

 

さて、先週末で47歳になりました。

だからなんだ、という年齢ではございますが・・・

 

確か音楽への意志をもって楽器を触ったのは高2の時だったかと思います。

最初に触ったのはアコギ。

あれから30年経ったことになる。

 

いまだに音楽への意志を持ち続けていられているというのは

それだけいろいろな刺激的な音楽、人と出会ってこれた結果なのだろう。

これはきっと幸せなことなのだと思う。

すべての出会いに感謝です。

 

そんな47歳の誕生日、妻からプレゼント。



読みたいと思っていたジョン・ケージ本をいただく。

うれしい!

 

音楽を志して30年。

この本を読みながら、改めて音楽とは何かを考えてみたく思います。

 

 

 

2022年11月9日水曜日

リフォーム奮闘記

 

以前から何度か書いております、

さらなる山間への引っ越しですが、

ようやく大工さんによるリフォーム作業が完了し、

ここからはDIYでの作業となります。

 

そんなわけで先週末は音楽も模型も無しで、

掃除やら解体やら物運びやらの力仕事。

大変ではありますが、なんだか人生の新たなステージに入るみたいで、

前向きにやっております。少し大げさですが。

 


写真は状態がマシな畳を外で天日干し、ホコリ落としをしている状態です。

この畳がめちゃくちゃに重い。

木村正彦は畳を団扇替わりにして師匠を扇いだと言いますが、

時代的にこんな感じのDOOM畳だったと思われます。

恐ろしいバカ力です。


引っ越し先の家は一応「売家」として整理されていたのですが、

それでも物置、押し入れなどから残置物が出てきたりします。

そんな中すごいものを発見。



木製の衣装箱のようなのですが、内フタに昭和7年との記載。

すごい年代物。

1932年です。五一五事件、満州国建国。

日本が軍国化まっしぐらの時代ですね。

いろいろありますが、平和とその建国者たちに感謝です。


リフォーム奮闘記については

妻がツイッターでも書いたりしていますので、

よろしければご覧下さい。

 

昨日も現地に行ってきたのですが、

帰り道、山道を走っているとかわいいトリオに遭遇。

 


これから寒くなってくると山を降りてくるのでしょう。

車にぶつからないように気を付けてね。



2022年10月24日月曜日

BURST YOUR PICNIC 2022

 

先週末は宮ケ瀬湖畔園地音楽堂にてライブでした。

 

恒例となっているDAYBREAKによる野外イベント企画、

“BURST YOUR PICNIC”

私は一昨年以来、2回目の出演となりました。

 

会場は公営施設にて

音だし時間に制限があるので、スタート時間は早め。

私の家から宮ケ瀬となると結構な距離となり、

朝は6時に出発。

朝の空気を吸いながらのドライブ。

 

会場について、集まってきている共演者さんとご挨拶。

その後、機材車が到着し、みんなで荷下ろし~設営。

機材はDAYBREAKが懇意のスタジオがバンド機材一式をレンタルしてくれる。

PAオペレーションもスタジオの方がご対応。ありがたい。

 

野外ステージの前は広い芝生になっていて、

お客さんは思い思いの場所でライブを楽しむことができる。

 

芝生のそこかしこに鹿の糞が落ちている。

一昨年はこんなに多くなかったような。

鹿が増えてきているのかな。

人のいない夜の音楽堂、

鹿たちが草を食んだり、糞をしたりしていると思うと、

何となくワクワクする。

 

私の出番は1番手。

4曲演奏させていただき、

その後は共演者のライブを楽しませていただく。

 

2年ぶりに見させていただいたナマステのライブが良かった。

彼らはコロナ禍中も可能な限りライブ活動を続けてきた。

それが表れたのかな。バンドの一体感がすごい。

いいライブでした。

 

9組出演なので、そこそこに長丁場だが、

開放的な会場なので、居心地がよく、あまり長さを感じない。

なんというか、イベント全体の空気の良さから、

すごく好意的に楽しんでいる自分に気づく。

 

そんなこんなで16時過ぎにはライブが終わり、

その後は出演者みんなで機材の片付け。

17時過ぎには撤収。

 

また遠路ドライブしながら帰る。

久々に街中(でもないですが)に出てきたので、

モスのベジバーガーなど買い食いしながら家路につきました。

 

コロナ禍でライブ活動がままならなくなる中、

周りの仲間の要望もあって、DAYBERAKが始めたこのイベント。

コロナは落ち着きつつあるが、反比例してイベントは成長してきている。

今後も続いてほしいし、協力させていただきたい。

 


写真は企画のDAYBREAK

お疲れ様でした。ありがとうございました。

 

 

 

2022年10月17日月曜日

チルギルチンと山猫音楽会を見に行った話。

 

先週金曜、

トゥバ共和国から来たチルギルチンというグループの

ライブを見に行ってきました。

 


トゥバと言っても全然なじみが無いかと思います。

モンゴルの北西に位置するロシア連邦の中の小国です。

 

チルギルチンはトゥバの有名な4人組バンドで、

ホーミー(ホーメイ)を多用するトゥバの伝統音楽を演奏します。

 

以前の記事でモンゴル音楽への興味について書かせていただきましたが、

今回、妻がSNSからライブ情報を知り、喜び勇んで

二人で見に行ってきた次第。

 

会場は所沢のMOJOというライブカフェバー。

少し面白いつくりのお店で、

狭い空間を広く使って店内がレイアウトされており、

バーカウンターとステージが横に広くて開放的な印象。


ドリンクや料理も各種あり、

いずれも適当な有り合わせじゃない感じに好感を持ちました。

オープンマイクもやっているそうなので、いつか参加させていただきたい。

 


さて、チルギルチン。

まず、ホーメイのすごさにぶっ飛びます。

人はこんなことまでできるのか、と単純に驚く。

 

そして曲も素晴らしい。

基本的に23本程度の弦が張られたギター、バンジョー大の弦楽器を

弓、爪で弾きながら、曲によっては打楽器を交え、

そこに歌唱が乗る。

ホーメイに限らず、力強い歌唱が心を打ちます。

 

打楽器は非常にシンプル。

カウベル状のものや、鈴、カスタネット状のものを鳴らす。

カスタネット状の楽器は馬の蹄を加工したものらしい。

 

緩やかでスケールの大きい音楽。

聞いていると行ったことも見たことも無いのにトゥバの風景が浮かぶ。

音楽って本当にすごい。

 

先述の通り、彼らはロシア国籍だ。

彼らのあずかり知らぬところで、彼らの国は大変なことになっており、

今回のツアーでも国境封鎖にて出国できない可能性があったそうだ。

ツアー後に帰っても国に入れるのかどうかといった懸念があるとのこと。

そんな中、素晴らしい音楽を見せていただいて本当にありがたいです。

 

最後の曲前、MCで彼らから今回のツアー、お客さんへの感謝の言葉とともに、

今後の幸せを祈願する言葉をいただく。

もったいない。

こちらこそ本当にありがとうとともに、今後のご繁栄を祈ります。

早くつまらない戦争が終結しますように。

そしてまた日本に来ていただきたい。

何度でも聞きたいし、見たい。

そしていろんな人に見てもらいたい。

 

 

そして、昨日の日曜は、

ここのところ何度か拝見させていただいている

井野信義さんがいらっしゃるということで、

ウチから一山超えた生越というところにある、

山猫軒というギャラリーカフェにフリー演奏のライブを見に行ってきました。

 

山猫軒は写真家でもある南達雄さんがご自身で建てられたログハウスでして、

生越の街を抜けた山の中にある。

今までに昼食やお茶に伺ったことはありますが、

夜行くのは初めて。

 

真っ暗な山道を抜けて山猫軒が見えてくると、

本当に「注文の多い料理店」のようだ。


 

以前の記事でも少し書きましたが、

南さんは写真家として故 高柳昌行さんの写真を多数取っておられ、

一時期は専属カメラマンとしてライブに帯同なさっていたとのこと。

井野さんも高柳バンドの元メンバーでもあり、

その縁から山猫軒の建設作業にも参加なさっていたとのことで、

お二人は旧知の友人関係。

すごくリラックスしたムードでの演奏となりました。

 

ピアノの山口コーイチさん、コントラバスの不破大輔さん、

そして同じくコントラバスの井野さんのトリオ演奏。


皆さん本当にすごい音楽家で、演奏が始まるとどんどん引き込まれる。

 

フリー演奏なので、いわゆる「曲」として聴くのではなく、

全体を「感じる」。

山猫軒の雰囲気、山の空気、演奏の合間に聞こえる虫の声、

すべてが混ざり合って完全になる。

 

御三方はそれぞれが出した音にそれぞれが反応してまた音を生み、

それが世界を作っていく。

自身の音が即他者の音であり、他者の音が即自分の音。

言葉にすると矛盾になってしまう

そんな音楽。

 

色即是空空即是色

論理を超えているので、ことばで形容ができない。

ただただ圧巻でした。


 

終演後、勇気を出して井野さんにご挨拶。

横で聞いてた妻から、緊張しすぎてすごく早口だったと指摘される。

いい歳してちょっと情けないが、大先輩の前ですので仕方ない。


 

そんな幸せな音楽体験を2晩させていただき、

いよいよ来週は自分の演奏です。


 

こうしてすごい音楽を見聴きすると、

自分に不安と疑問が浮かんだりもしますが、

まぁ考えるだけ無駄だろう。

しっかりと丁寧に自分の音楽を紡いでいくしかない。

 

 

 



 

 

2022年9月27日火曜日

ゴキブリと車検

 

昨夜、久々にゴキブリ出現。

しかも連続で2匹。

 

今の家は山間の集合住宅なのですが、

以前都心に住んでいた時よりもゴキ発生率が高い。

ここに住んで半年ですが、すでに4回出現している。

都心にいたころは4~5年に1回くらいしか会わなかったのだが。

 

今の家が結構古いということもありますが、

やはり山から下りてくるらしい。

そしてそれを捕食すべく、今度はムカデがやってくる。

おーこわ。

 

昨夜は1匹目をシンク下の戸棚で発見し、

可愛そうだが、ゴキジェットでやっつけさせてもらう。

そこでゴキジェットが切れてしまい、2匹目の出現時には

古風に新聞で叩こうかと思うものの、新聞が無く、

それに相応するようなものもパッと思いつかず、

残っていた弱めの殺虫剤をかけるが全然効果無し。

結局ハンディ掃除機で吸い取るというゴーストバスターズ方式で捕獲。

 

今朝になってから表で掃除機をあけてあげると、元気に逃げていく。

弱いとはいえ殺虫剤をあびながらもたいしたもんです。

たまたまゴキジェットが切れて、

たまたま叩くものが見つからなかったことで生き延びたゴキさん。

もううちには来ないでね。

 

 

さて、話は変わりますが、

先日車検を済ませました。

 

以前の記事に書きました通り、

私は日産のパオという80年代の車に乗っていまして、

車検となると、さまざまなガタが見つかる。

しかも、それに対応する部品が生産終了していたり、

高かったりで車検の度に恐ろしい額が出ていく。

 

2年前の車検ではマフラー周りで穴が開いているとのことで

溶接で新規部品を作ってもらうなどあり、17万円の支出・・・

 

今回は2年前に大金をかけただけあって、

最低額(6~7万円)くらいでおさまるだろうと高をくくっていたのですが、

ラジエーターの全とっかえなどあり、まさかの22万円・・・


ラジエーター周りは、前回車検時に液漏れしていた

パイプ、キャップなどを交換していたのですが、

交換箇所の液漏れがおさまったことで、

ラジエーター本体からの液漏れが激しくなったらしい。

 

なお、車検とは別に1年ほど前にも

エアコンが壊れ、異音+鉄臭さに悩まされ、

修理に10万円かかっていますので、

恐ろしい維持費です。

リッケンバッカー4001買えるじゃないか。

 

こうしているうちに内部部品が全とっかえになって

新車同様になってくれたりしないかな。

ベルゼルガスーパーエクスキュージョンみたいな。
(オタク全開)

 

こんな金食い車なので、

今度こそ買い替えよう、と一瞬思ったのですが、

大修理を終えて帰ってくると、全然そんな気はふっとんじゃいます。

やっぱりパオが大好きなのです。

 

今後、さらに山の中に引っ越しますので、

トルクが足りないとか、冬の暖気に時間がかかるとか

いろいろと悩まされそうですが、限界まで乗り続けていこうかと思います。

 

私、現在、46歳ですので、

今後車に乗るとしてもあと30年くらいかと思います。

それまで頑張ってくださいね、パオスーパーエクスキュージョン。


 

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さて、告知です。

 

以前から告知しております、

こちらのイベントまで1カ月を切りました。




自然に囲まれての演奏。楽しみですし、

お聴きいただく方にもお楽しみいただけるのではないかと思います。

よろしくお願いします!