2023年12月28日木曜日

振り返り

 

クリスマスも終わり、いよいよ年の瀬ですね。

 

今年もいろいろなことがありました。

ちょっと振り返ってみます。

 

何と言っても一番の事件は「移住」です。

 

いままでも山に近いところに住んできましたが、

今年の1月にいよいよ山の中へ移住しました。

最寄り駅まで車で4050分、

コンビニも車で30分近くかかる環境。

 

数年前までは中野区鷺宮というところに住んでおり、

コンビニは徒歩10分圏内に4件。

駅までも10分かからない。

新宿ロフトまで早ければ30分くらいでついてしまう環境にいました。

 

そこから考えると、まぁだいぶ深いところまできたもんだと

我ながら不思議な気分になります。

 

極寒で寝れなかったり、信じられないサイズのクモが家に出たり、

近所で熊が出るなど、いくつかのラブリーな事件はあったものの、

大きな問題なく過ごしており、

近所の方々(基本的にご年配)にも仲良くしていただくとともに、

いろいろと学ばせていただく、実り多い1年でした。

 

妻は驚くべき順応を示し、

地元のフラサークルへの参加や学童保育バイトを始めるなど、

どんどん地元の交流を増やし、

その流れで私も年末には地元で演奏をさせていただく機会を得ました。

ありがたい限りです。

 

来年はさらに地元での音楽活動も加速していきます。

地元演奏会への参加、慰問演奏などのほか、

ぼちぼち自主企画なども開催していきたく思っており、

画策を続けております。

 

音楽に関しては、いくつか新しい試みに挑戦しました。

フレットレス化アルコ弾き導入といった

自身の音楽に即効的にかかわる内容のほか、

地力アップ(?)としてダウンピッキングの練習読譜学習なども持続しており、

ダウンについてはなんとかBPM212についていけるかな、といったところまで来ており、

読譜は国語読解に例えると小学生低学年くらいの読譜力はついたかな、といった状況です。

まだまだではありますが、この年齢でも少しずつは上達できることが改めて確認できて、

やりがいを感じています。

 

その他、生活習慣に関する挑戦として砂糖断ちもやってみましたが、

こちらはダメでした・・・

ちょっと気を緩めたらずるずると昔の習慣にもどってしまい、

先日は普通にケーキとドーナツを連続で食べたりしちゃってました・・・

これじゃいかんと、最近また砂糖断ち再開しておりますが、

まぁ、無理ない程度に今後もやっていこうかと思います。

 

もう一つ心掛けていたこととして、

「できるだけ人と会う」というのがありました。

とはいっても、例えばライブハウスや飲み会に頻繁に顔を出すとかではなくて、

じっくりと人に触れる機会を作り、その人を学ぶというかんじ。

決して多くはありませんが、何人かの尊敬できる仲間、先輩と

じっくり話す機会を作ってきました。


人は根底に思想、生きる指針みたいなものを持っているように思います。

それは本を読んで学べる哲学ではなくて、

その人からにじみ出る哲学。

それはじっくりお話しないと見えてこないものです。

 

じっくり人に向かい合って、その人が音楽から何を得て、何を信じているのか

さらには音楽で何をやろうとしているのかを肌で知る。

来年も積極的に人に触れる機会を作っていきたく思います。

 

 

来年はどんな事があるかな、

いや、どんな事をしようかな。

夢想の時くらいは受動ではなく能動で。

 

 

それでは皆様、よいお年をお迎えくださいませ。

 

 

 

 

 

2023年12月11日月曜日

なぐりのコンサート

 

先週末は今年最後のライブでした。

地元飯能市名栗の福祉団体主催によるコンサート。

 

行政センターの大部屋にて地元の方々を招き、

地域福祉の一環でもある無料の音楽会。

出演者も地元の人間ばかりで、

弾き語りやリコーダー演奏、地元神社の獅子舞保存会による笛、

フラ、コーラスなど、

多様で基本的にロックとは縁が遠い出演陣だ。

 

妻の紹介で私にもお声をかけていただき、

出演させていただくこととなった。

演奏時間はセッティング込み15分と短めで、私は2曲を演奏。

 

 

とにかく緊張しました。

 

過去のバンド活動の中では

結構な大人数の前でのライブや、

失敗が許されないライブ録画、ワンマンライブなども経験してきましたが、

それ以上の緊張。

指が震えたのなんて何時以来だろう。

 

地元なのでおかしな失敗はしたくないという思いもありましたし、

機材は小型アンプだけでPAのサポートもない中で、

ちゃんと部屋全体まで鳴らせるのか、といった音響技術面の心配もありました。

それらも緊張の一因ではありましたが、一番大きいのは

普段、あまり音楽を聴いていない(であろう)方々の前での演奏ということかと思います。

 

お集りの皆さんは地元のご年配を中心に150名くらいといったところ。

その中で私の音楽を知るのは妻だけ。

他の方々はひょっとすると「ベース」という楽器もご存じない。

 

普段のライブでは当然のことながら、音楽好きがお客さんとして集まる。

さらには音楽をやっているお客さんも多い。

そういう場とは異なり、

機材、音作り、演奏力、音楽性といった音楽的要素や、

活動歴、趣味などの付随要素はほとんど聴衆に響かない。

 

単純に「演奏」だけで魅せなければいけないのだ。


この環境は春に出演させていただいたお寺でのイベントと同じですが、

その時はお祭り的なイベントでしたので、

受けなきゃ受けないでいいという吹っ切れた思いもありました。

ですが、今回は「音楽会」に集まってくださっているので、

ちょっと趣が違う。 


そんな緊張を抱えながらの演奏となりました。

 


結果、ありがたいことに盛況をいただきながら終えることができました。

あぁよかった。

 

演奏後はいろいろな初対面の皆様からお褒めのご感想をいただく。

なかなかできない経験だ。本当にうれしい。

また、帰宅後、妻が撮ってくれた映像を見ると、

演奏後に拍手とともに、ご年配が「わー」と感嘆を漏らされる声が入っている。

普段のライブでの「ワーッ!」ももちろんうれしいですが、

漏れ出る「わー」に少し泣きそうになる。

大げさですが音楽やっててよかった。

 

冒頭に書きました通り、

今年のライブはこれにて全部終了です。

 

ありがたいことに年明けのライブ予定も2本ほど決まっておりますが、

来年は今回のような地元での活動も加速させていきます。

 

同時に地元の皆さんに地域の一員として認知してもらうとともに、

地域のため、人のために私ができることを模索していきたい。


演奏後にいただいたお言葉で「プロなんですか」というものがありました。

ありがたいお言葉ではありますが、

私としては「楽器が得意なおじさん」で十分であり、

そう自覚している。

 

共同体はそれぞれの得意を持ち寄って構成されるというのが

最初にして理想的な形だと思う。

私が得意な楽器演奏で地域に何らかを添えることができたら素晴らしい。

音楽の力って何なんだろう。そんなことを少し考えていきたい。


写真は演奏後の控室からの風景。

抜けるような冬晴れ。



2023年12月3日日曜日

エンド

 

夏目漱石の小説に「行人」という作品があります。

漱石の作品の中でも哲学的要素が強めでして、

好きな作品です。

 

主人公の兄は哲学、思想の勉強に取りつかれており、

その果てに思想、さらには疑心を伴わなくては何もできなくなってしまっており、

それに苦しみ続けます。

果ては家族すらも信用できなくなってしまい、

楽天的な性格の主人公にその思いが伝わらないことにも苦しみ続けます。

 

そんな兄の印象的な言葉があります。

「自分のしていることが目的(エンド)になっていないことほど苦しいことはない。」

自分のやっていることがどこへ向かっているのか、

すべてに目的、意味を探してしまう。

でも、そこに答えが見いだせない。

 

本来はそんなものは探さなくてもいい。

というかそんな「エンド」なんて存在しないことのほうが多い。

でも、そういうことを考えずに生きることができない。

答えが得られないその苦しみはある種の無間地獄だ。

 

そこまで高尚なものではないのですが、

自分にも同じ傾向があります。

何かと考えすぎてしまい、それに苦しんでしまうのです。

 

音楽に対しても考えすぎてしまう。

手放しで楽しむことができないことがある。

常に意味を求めてしまうのだ。

音楽を作ることにも、学ぶことにも、演奏することにも、

演奏を見ること、聴くことにも。

 

 

昨日(12月2日)、VERITAS CONC75の企画で西横浜エルプエンテでライブでした。

そして、2週間前の11月18日はDAYBREAK企画で

宮ケ瀬湖畔地でのライブ。

 

この2つのライブに出演させていただき、

それを楽しむ中でなんとなく悩みが晴れた気がする。

つきものが落ちたような。

 

2つの企画に共通していた方向性は

「コミュニティの形成」のように思う。

「いい空気」「居心地」を作る。

お金、集客、企画(バンド)のブランド形成とかに主眼はない。

それらは結果論であり、目的ではない。

 

 

そのための場は公共施設(湖畔公園)だったり、

DY度の高いライブハウス(エルプエンテ)だったりする。

演出や音響は必ずしも完璧ではないかもしれないが、

自分たちで会場をつくりあげたり、

会場もコミュニティの一部とするべく協同し、

理想的な空間に仕上げていく。

 

お客様、出演者、誰もが音楽をそれぞれのやり方で楽しむ空間。

そういう場に触れ、

「楽しい」という感想だけで十分であり、

その先にことは考えなくていいのだと実感した次第。


きっと企画者の2バンドに上記のような明確な意図があるわけではないでしょう。

気づいたらそんな企画になっていたのだと思う。


エンドは求めるものではない。

気づいたときに見つけているものなのだろう。

だから、心配はいらない。

歩き続けるだけでいいのだ。


 

まぁ、きっとまたすぐに何かと考えすぎてしまう癖が顔をもたげることでしょう。

性格なので仕方ない。

でも、今はなんかすっきりしてる。

そんな2企画に感謝です。

 



 

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さて、来週は地元コンサートです。

 


今年最後のライブとなります。

町場からは遠いですし、

演奏時間15分と短めではありますが、

よろしければ名栗の紅葉を見にいらしてください。