2019年11月1日金曜日

ニュータイプ


動物の目つきというのは
その生態、捕食関係によって異なる。

例えば捕食者である虎、狼は獲物を追うために
正面向きに目が向いており、
捕食される側のウサギ、牛、カエルなどは
周囲を見わせるように横向きに向いている。

ショーペンハウアーの考えでは、
すべてのもの(有機、無機問わず)は、大なり小なり意思をもっており、
それが表象したものが世界だという。

複雑で強固な意思を持つ「人間」は
その意思が個々の顔つきに表象することで
ほかの動物に比べて顔つきの差異が大きいという。

上記の動物の例も、このショーペンハウアーの考えを表しているように思える。
捕食の意思、警戒の意思が目の向きとして表象している。

では、その「意思」はどこにあるんだろう。
表象される根本はどこから来るんだろう。

上述の「目」に関連するが、
人は5感の中で視覚情報を一番重視すると何かで読んだことがある。
実際そんな気もする。
そんな「目」の後ろに控える脳、
直観的にはここに意思がいるように思える。

でも、ちょっと判然としない。
16世紀の思想家モンテーニュは
哲学史の中で魂の在り処というものが一貫していないことを嘆いている。
ヒポクラテスは脳、アリストテレスは体全体、エピクロスは胃、
ストア派は心臓、エンペドクレスは血液・・・こんな具合だ。
医学の面からいうと脳や脊髄に分がありそうにも思える。

意思はどこにあって、どんな姿なのか。
我々はそんな大事なことすらわからない。


意思の在り処を考えるとき、考えている主観(自分)がいる。
この時点ですでに意思は自分とともに存在し、次の問題が出てくる。
「では考えている主観はどこにいるのか?」
問題は堂々巡りを続ける。

我々は不思議の中で
永遠に続く「はてな」とともに生きている。


さて、ここからバカ話。

ガンダムに乗ったらどんな感じがするんだろう。
ガンダムでなくても、ドラグナーでも
バイファムでもバルキリーでもいい。
これらロボット群の共通点はコクピットが腹にあるということ。

つまり、思考、意思は腹にいるパイロットによって行われ、
18メートルの体を人間同様に動かすわけだ。
きっとパイロットはすごい違和感を受けるのではなかろうか。

例えば、メインカメラのある顔部分を破壊された場合、
パイロットは単純に視界が失われたと感じるのではなく、
死を感じるのではなかろうか。

初見でガンダムを乗りこなしたアムロのすごさは
操縦技術よりも、この違和感を感じずに、
すぐに克服できていることの方が大きいかもしれない。
すごいな。ニュータイプ。

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さて告知です。

ABNORMALSは年内あと2本。

まずは11月27日(金)
新宿ロフト
"グラインドカオス”



今後も出演バンドが増える(はず)予定。
オールナイトイベントだそうですが、
ロフトなら結構ゆっくりできるんでオールも楽しそう。


そして12月15日(日)も新宿ロフト
こちらはMAD3のレコ発。


以前このブログで告知させていただいた時より、
バンド数が増えています。
こちらも楽しみ。

そしてNILOMETERは12月1日(日)
西荻窪ピットバー

ベリコンのレコ発。
何気に池田君(ex-LORIMOP)の在籍する
SHOTGUN PLAYBOYZも楽しみ。
聞こえてくる情報からするとLAメタル臭のするロックの様子。
なんというか池田君らしい。


年明けの予定も少しずつ決まってきてます。
ABNORMALS、NILOMETERともに
年明け早々、仕掛けを準備中。
お楽しみにどうぞ。