2022年8月29日月曜日

ENTOMBED  ”WRECKAGE"

 

愛聴盤紹介。

9回目はENTOMBED”WRECKAGE”です。

 


ENTOMBEDといいますと、言わずと知れた

スウェーデンデスメタルの代表格といったところですが、

この音源は彼らがデスメタルスタイルから、

ロック色を強めた、いわゆるデスアンドロールというスタイルに移行したアルバム、

“TO RIDE,SHOOT STRAIGHT AND SPEAK THE TRUTH!”からのシングルカットとなります。

 

同アルバムの最後の曲である”WRECKAGE”のシングルカット、

そこにライブ音源、リミックスなどで膨らまして、

日本編集盤といった形になっているのですが、

重要なのは後半5曲のカバー集です。

カバー選曲の良さ、音質、アレンジ、すべてが最高にかっこいい。

 

KICK OUT THE JAMS (MC5)

TEAR IT LOOSE (TWISTED SISTER)

21ST CENTURY SCHIZOID MAN  (KING CRIMSON)

BURSTING OUT  (VENOM)

UNDER THE SUN  (BLACK SABBATH)

以上の5曲。

 

まずは定番KICK OUT THE JAMSから。

最初の「KICK OUT THE JAMS MOTHER FUCKER!」の怒号直後、

あのスウェデスサウンドで全員集合ユニゾンジャジャジャジャーン

それだけで鳥肌が立ちます。

こんなに「強い」KICK OUT THE JAMSは聴いたことが無い。

 

次はTWISTED SISTERの隠れた名曲。

TWISTED SISTERというとLAメタルなハデさに目が行きがちですが、

実はすごくロックなんだなと再認識させられます。

また、LAメタル=ダサイというイメージになっていた90年代末に

この曲を選ぶあたりにすごいセンスを感じます。

 

そして21世紀の精神異常者。

この曲のリフの重さは認識していましたが、

中盤のジャムパートはどうするんだろうと思っていたら、まさかの全カット。

しびれます。

 

お次はVENOM

VENOMの中でもBLACK METALシングルのB面曲を選ぶとは。

この曲が一番オリジナルに近いかも。

曲の最後にAT WAR WITH SATANのイントロが入り、

フェードアウトしていきます。このセンスもすごい。

 

最後はサバス。

ここまで高揚させられっぱなしなところで、

泣き要素のあるこの曲で締める。

終わった後、もっと聴きたいと強く思わされます。

 

 

このシングルをもって、中心人物であったニッケが抜けてしまいます。

その後のENTOMBEDもかっこいいですが、

やっぱりこのころの輝きは無い。

ニッケこそがミスターデスアンドロールだったんだろうな。

 

2016年、ニッケはENTOMBEDに復帰します。

あの頃のENTOMBEDに思いを馳せましたが、

2021年、ボーカルのペトロフがまさかの病没。

あの声、あの「KICK OUT THE JAMS MOTHR FUCCKER!」が亡くなってしまいました。

 

もうあのENTOMBED2度とない。

やっぱりバンドというのは奇跡ですね。

 

 

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さて、告知です。

 

急遽、今週末にライブ予定が入りました。


 


“genn”

93日(土)

大塚BAR地底

 

W/ IKUMA KAWABE

 

START 19:00

1500yen +1D

 

 

先日のライブにお客様としていらっしゃっていた、

BAR地底オーナー様にお誘いいただきました。

 

なかなか面白そうな会場で楽しみです。

イクマ君とも久々。

共演するのはBucket-Tの時以来かも。

 

 

そして、秋の名物イベントにも参加決定しました。

 


“BURST YOUR PICNIC 2022”

1022日(土)

宮ケ瀬湖畔園地 野外音楽堂

 

W/

ASOCIAL TERROR FABRICATION

DAYBREAK

DENY ONESELF

NAMASTE

POWER

RENA

60’WHALES

モザイクス

 

START 10:30

入場無料

 

同イベントは2020年以来、2回目の参加です。

ちょっと都心からは距離がありますが、

イベントタイトルの通り、ピクニック気分でおこしくださいませ。

 



2022年8月23日火曜日

家購入

 

突然ですが、

家を買いました。

 

埼玉県飯能市上名栗という場所で、

最寄りの電車駅からバスで1時間。

最寄りのコンビニは車で30分。

 

周りは山に囲まれ、

家の裏には清流が流れる。

 

鹿、猿、狸、狐、

先日、近所で熊の目撃もあったらしい。

 

 

古民家とは言えないが、

私よりも全然年上の家で、

作り、間取りも古風で好きな感じだ。

昨日、契約を全て済ませ、

ようやく自分のものになった段階です。

 

そこかしこにガタが来ていて、

床が抜けそうだったり、壁に隙間があったりするので、

まずはリフォーム。

 

自力でもやるが、プロの手も借りつつの作業となる。

トイレもくみ取り式なので、浄化槽を導入する必要があり、

そうなると個人で出来るものでもないので。

住めるようになるには秋の終わりごろかな。

 

 

今住んでいるところも埼玉県の飯能市です。

この土地に永住したい思いがあって、

まずはどんなところか知るべく賃貸に住んでみた次第。

いよいよ永住に向けて動き出しました。

 

購入した家は妻と二人で住むには少し大きめです。

2階建てで1階はふすまを外すと結構な広間になる。

そのスペースを生かして、何か発信するようなこともしてみたく思っています。

先にのことはどうなるかわかりませんが、

今後、そういったこともこのブログで状況報告してまいります。

今後とも、よろしくお願いいたします。




 

2022年8月15日月曜日

ライブ拝聴記 2022年8月12日 入谷なってるハウス TRYANGLE

 

先週末、井野信義さん、山崎比呂氏さんによる、

フリーユニット TRYANGLEのライブを見に行ってきました。

先月に続いて2回目の拝聴。

 

同ユニットはお二人の他に毎度ゲストプレーヤーが1名入り、

名前の通り、3人での即興、JAZZを演奏なさる形になっており、

今回はピアニストの安田扶充央さんを交えての演奏。

 

安田さんは高柳昌行さんのANGRY WAVESでも活動なされていた方ですので、

今回の御三方はみなさん高柳バンドの経験者ということになる。

 

2部構成で、第1部は完全なフリー、

第2部はフリー色の強いJAZZ曲の演奏となりました。

(不勉強で曲名がわかりません・・・)

 

先月同様、衝撃を受けつつ、いろいろと勉強させていただきました。

 

今回、思ったのは演奏の「彩度」とでもいう感覚についてです。


ロックあがりの私のような演奏者にとって、

しっかりとわかりやすい音を出すというのは、ある種美徳と言いますか、

「いいこと」としてインプットされています。

 

絵画に例えるならば、しっかりと筆に絵具を取って、

グッと線を書くような演奏。

共演者(バンドメンバー)、お客さん、自分、その場のだれにとっても、

「わかりやすい」というのは重要なことだ。

 

だが、井野さんの演奏には

ごく小音量で音程のはっきりしない音も頻繁に出てくる。

パッと見(パッと聴き)、「何をやっているのかわからない」演奏です。

ですが、これが重なっていくと、不思議な空間、雰囲気を生んでいくのです。

 

うっすらと絵具を取り、優しいタッチで少しづつ絵具をのせていくような。

だんだん表情が見えてくる。

 

フリーゆえの演奏であり、

ロック、ポップスには向かない、と言えばそれまでかもしれませんが、

自分の音楽にもこういった要素を入れ、

彩度の幅が広い音楽ができないものか。

そんなことを思いながら、帰路の電車に揺られました。


このユニットでライブ録音なさったとのことで、

CDも買わせていただきました。

CDで聴くのもいいですが、やっぱりライブですね。

また見に行きます。




2022年8月1日月曜日

ライブ日記と「続ける」ということ

 

先週の日曜、724日は国分寺でライブでした。

ご覧いただいた皆様ありがとうございました。

 

演奏中、ループを大量に重ねると、

バリバリというノイズが出るというトラブル発生。

 

ルーパーは大音量でたくさんの音を重ねると、

ブツッブツッというノイズが出ることはありますが、

そんなに大音量を重ねてはおらず、

問題のない音量感での演奏ですので、

そう言った問題ではなさそう。

 

ノイズの質からすると、過大入力の類だと思うので、

持ち込んだ自前のDIが悪かったか、

DIとお店の機材との相性が悪かったのか・・・

 

ノイズの音質自体は嫌いなものではなかったので、

中盤からはノイズが鳴ることを前提に、

ノイズも演奏に織り込んでの表現を試みる。

上手くいったかどうかはよく分からないですが、

いろいろと勉強になる経験でした。

 

トラブルの時こそ、演者の中身が出ると思います。

トラブルも含めて「音楽」にできるくらいの境地でありたいものです。


そんなわけで、ライブ以降、ちょっと多めに練習したりしています。

こんなこと、何をどう練習すれば良いのかよくわからないのですが、

なにかしなきゃいけないような気持になって。

 

 


さて、昨日の日曜は久々に新大久保アースダムに行ってきました。

お世話になっているレーベル”HELLO FROM THE GUTTER”の企画イベント。

 

久々にレーベルオーナーの松田さんとお会いして少しお話しする。

今後の計画などを伺うにつけ、

いよいよ日本を代表するインディーレーベルになってきている感があります。

 

すごいなぁ。

やはり大事なのは愛と熱意を持つこと、そして続けることですね。

 

「続け方」は一様ではない。

それぞれの続け方がある。

距離を置くこともあるだろうし、置かざるを得ないこともあると思う。

そこで問われるのは愛であり、熱意だ。

結局、心の問題なのだろう。

心を込めてやっていなければ、「続ける」ことはできないし、

いい加減な結果にしかつながらないだろう。


新大久保の町はもうコロナ以前となにも違わないように見えます。

だが、ライブハウス各店のスケジュールを見る限り、

バンド界隈はコロナ以前の状態には戻っていない。

そんな中、「続ける」ことはさらに難しくなってきているが、

だからこそ意義も大きいのではないかと思う。