2023年3月27日月曜日

お寺でのライブを終えて

 

先週末は以前から告知していた

地元飯能の竹寺にてライブでした。

 

お寺deマルシェというイベントで、

いろいろな雑貨販売、マッサージ施術、キッチンカー、占いなどが

境内、お堂の中に並ぶ。

 

そんなイベントに妻とともに「にじいろのめ」という名義で出店。

店では妻のグッズを販売し、

私も店番に立つとともに、

午前、午後の2回、お堂にて演奏をさせていただきました。

 

 

その場には妻以外に私の音楽を知っている人はいません。

普段音楽を聴かない人もたくさんいるであろう環境。

しかも、あいにくの雨にて音楽を五月蠅く感じても

外に逃げることもできない。

 

過去には路上演奏などにも挑戦してきました。

路上でも私を知る人はいない中での演奏になりますが、

聞きたくない人は離れて行けばいいだけなのに比べ、

今回はそうもいかない。

 

そんな中での演奏というのはなかなかにやりにくいのですが、

それを承知の上であえて臨んだ面もあります。

自分がどこまでできるのか、どんな演奏ができるのか、

どんなことを思うのか。

試してみた次第です。

 

過去には、自分たちが浮いてしまう環境でのライブを

「アウェイ」だのなんだの言ってたものですが、

そもそも音楽はアウェイから聴こえてくるものかもしれません。

知っている人、仲間、友達を集めての演奏は楽しいですが、

そこにはある種の甘えも出てきてしまう。

そんな甘えを排除してみたい思いもありました。

(これは批判とかではありません。

そういったライブの楽しさ、意義は十分に知っています。)

 

さて、そんなライブですが、

曲が進むにつれて、少しは演奏に耳を向けてくれる方もいてくれたり、

好意的な言葉もいただいたりと、ありがたい反応をいただけました。

うれしい。ほんとにうれしいです。

 

でも、何となく「うれしい」だけで気持ちが完結できず、

演奏を終えて思ったのは、

なんで人は音楽をやるのかな、なんで人前で演奏するのかな、

っていうちょっと大げさな話。

 

他者に披露する理由は、

ほめられたいから、感動してほしいから、わーわー言われたいから、

場合によっては金のためなんていうのもあるでしょう。

いろいろな目的があり得るのですが、どれもしっくりこない。

 

そもそも人はなぜ音楽をやるのか。

たしか「ブラス」という映画だったと思いますが、

「なんで人はどんなに貧しくても音楽をやるのだろう」

といったセリフがあったかと思う。

「なんで人は音楽をやるのか。」

きっとこの疑問は誰もが持つものなのだろう。

「なんで腹が減るんだろう」と同じように

プリミティブで本能的なものなのかもしれない。

 

人間は何かを表現しながら生きている。

私はたまたま音楽に魅せられて、音楽を作っている。

音楽を通して自分の触れた世界を表現したい。

その表現を他者に問いたいのかもしれない。

作ったものを、製作に伴った感動を。


そういう意味ではアウェイから聴こえる音楽で十分だ。

説明はしない。同調も求めない。

私の表現は音楽であり、

説明でも同調でもない。


ただ、アウェイから聴こえてきて、

すこしでも心に響いてくれたら最高だ。


そのために曲を、演奏をどうやって磨くのか、

それがずっと課題です。きっと死ぬまで続く。

 

 

さて、この3月末にて、

埼玉県飯能市に移住してきて1年になります。

 

移住してきた当初から思っていたキーワードに

「ローカルな活動」というものがあります。

街場に出て行って活動するのではなく、

地元から発信するような活動ができないものか。


この思いは移住の前から持っていたものでして、

ここ数年のDAYBREAKとの共鳴も

こういった部分にも起因しているように思います。

(彼らはローカル活動の第一人者ですので。)

 

移住後、1年でとりあえず地元での演奏にこぎつけたのは

自分としてはすごく達成感があります。

 

これからも地元活動を続けていきます。

 

あ、もちろん街場にも出ていきますので、

ライブのお誘いお待ちしています。

 

 

先日、久しぶりに小林秀雄の「モオツァルト」を読んだ。

何度読んでもガツンとくる言葉があります。

「大切なのは目的地ではない。現に歩いているその歩き方だ。」

 

これからもじっくりと歩き続けていきます。

 

おまけで妻が当日撮ってくれた映像です。
弓、結構いいかんじです。




2023年3月14日火曜日

林の中で弓弾きに挑戦

 

前回記事AEONが壊れてしまった件を書きました。

その後、こんなものに挑戦しています。

 



弓です。

AEONの代わりにこれで持続音を出そうかと。

 

エレキベースで弓弾きというのはあまり聞きません。

しかも弓については全くの素人。

だが、弓には昔から興味があり、

何時か試してみようと思っていたので、

AEONが壊れたのはお告げなのだと思い、

挑戦してみることにしました。

 

とりあえず弓を買ってみて、弦にあてがってみるが全然音が出ない・・・

それもそのはず、弓弾きを行うには、

弓に松脂を塗り込む必要があるんですね。

全然知らなかった。

 

そんなわけで池袋のヤマハに行き、松脂を購入。

松脂もかなりの種類があり、

それぞれ特性があるみたいなのですが、

全く分からない。

 

店員さんに聞きたいところなのだが、

エレキベースでの使用というイレギュラーなうえに、

こちらの知識が低すぎるので、尻ごみしてしまう。

結局、適当にチェロ用のものを購入し、

しっかりと弓に擦り付けて弾いてみると・・

おお、音が出る!

 

弓の馬毛のキューティクルに松脂が絡みつき、

それが摩擦となって音が出るらしい。

面白い。

昔の人はどうやってこんなことを編み出したんだろう。

 

何とか音が出るところまでは来たものの、

非常に音量が小さい。

弾き方である程度は音量を稼げるところまではわかってきたのですが、

そもそもラウンドワウンド弦だと摩擦が低いために

音量に限界があるのかもしれません。

かといってフラットワウンドにしてしまうと、

通常のフレーズで音が丸くなってしまい、曲にそぐわない。

 

コンプやクリーンブースターでもかまして

音量操作すればいいんでしょうが、

なんかそれも嫌なんです。

いまは気持ち的に足元ができるだけ少ないのが理想的なので。

つまらないこだわりですが。

 

なので、手元のボリューム操作や弾き方などで、

何とかすべく、試行錯誤を重ねています。

 

 

さて、新奏法の導入と、ライブが近いことも有り、

稽古に力をいれております。

 

バンドと違い、ソロ演奏ですので、

普段は自室や物置でヘッドフォンをつかって練習しているのですが、

やはりアンプを鳴らすのとヘッドフォンでは

音の聴こえ方、混ざり方に違いがあるため、

たまにはアンプを鳴らしての練習も必要になります。

 

だが、私の住んでいる近隣には音楽スタジオは存在しません。

一番近いところでも、車、電車で1時間半くらいかかる・・・


なので、音出し練習は外でやります。

以前、八王子市高尾に住んでいた時も、

飯能市吾野に住んでいた時も外での練習をしておりました。


近所を散歩しながら、練習できそうなところを物色し、

とりあえず2か所見つけました。

 

まずはAスタ。


 

ここはお祭りの時などに使われる広い空き地でして、

普段は誰もいないので、練習場所としてばっちり。

 

難点をあげるとすれば、日差しを遮るものがなにもないので、

結構暑い。真夏は無理かな。

 

 

次はBスタ。


 

こちらは自宅から5分ほど山に入ったところです。

 

完全に林の中です。

自然に囲まれ、演奏にも気がみなぎる。

 

ここも誰もいない。

というかあまりにも人気が無くてちょっと怖いくらい。

稲川淳二的にも熊的にも。

まぁ、そんな邪念、妄想にとらわれないように演奏する、という稽古になる。

 

このBスタ、足場は石や枯れ枝だらけ。

その為、エフェクターを踏むにも確実に踏んでやる必要がある。

そういう面も練習になります。


 

そんなこんなでライブに向けての準備を進めています。

 

すでに何度か告知していますが、

次回ライブは地元のお寺。

 

私は25日の11:30~と14:30~の2回演奏させていただきます。

また、妻との「にじいろのめ」としての初の出店もあり、

すごく楽しみ。


 

皆様も楽しみに来てくださいませ。



2023年3月8日水曜日

さらばAEON

 

以前より告知しております、

325日のお寺deマルシェの詳細が決定いたしました。

 


私は1130~と1430~の2回、

それぞれ30分弱の演奏をさせていただきます。

こちらのフライヤーには私の記載がありませんが、

竹寺様のSNSでは出店リストと合わせて演奏予定も公開されております。

竹寺INSTAGRAM

竹寺FACEBOOK

…私はSNSやっていないので、詳細確認できませんが。

 

今年初のライブとなります。

すごく楽しみです。

春の竹寺の美しさも、団子も楽しみです。

アクセス方法などは下記サイトにてご確認くださいませ。

https://takedera.net/blog-29/ 

 

 

さて、ライブ詳細も決まり、それに向けた練習をしているのですが、

そんな折にAEONが壊れてしまいました・・・

 

一応説明させていただきますと、

AEONとは弦を電気にて振動させる小型機器でして、

バイオリン、チェロでの弓弾きのように、

アタックのない持続音を発生させることができます。

同じ機能の機器ではE-BOWが有名です。

というか、E-BOWをまねてTC ELECTRONIC社が製品化したものが
AEONです。(真似と言うと語弊がありますが・・・)

 


私は自身の音楽の中でAEONを多用しており、

自分のプレイの特徴の一つ、くらいに考えていました。

そんな大事な機器がライブを目前に壊れてしまった。

 

急ぎ、再購入したのですが、

今まで使っていたものと微妙に使用感が違う・・・

内部の回路設計に変更があったのか、

今までと同じ演奏ができなくなってしまっていました。

 

困惑するやら、TC ELECTRONIC社の改変に逆切れするやら・・

だが、ライブも決まっているので、何とかしなきゃいけません。

うーむ。

 


結局、AEONの使用をバッサリやめることにしました。

その前提で曲を練り直していくと、

実はAEONが無くても大半が成立させられることに気づきました。

というか、「AEONの多用は俺の個性だ」みたいな、

くだらない思いこみに引っ張られて、

必要以上に使っていたことに気づかされました。

ちょっと恥ずかしい。

 


そんなわけで次回ライブでは、

既存曲も、音源や最近のライブとは少し異なる形で演奏いたします。

 

その辺もお楽しみいただけましたら幸いです。

 

 

なお、今回のお寺deマルシェですが、

妻も出店いたします。

妻が出店というか、我々夫婦での出店です。

「にじいろのめ」という屋号で、

妻のグッズや私の音源を販売予定です。

 

今後、「にじいろのめ」としての活動も進めていくつもりです。

(具体的に何をやるかは未定だったり、内緒だったりですが・・・)

その第一弾となります。

こちらもよろしくお願いいたします!