2020年1月19日日曜日

個人練行脚


ベースのソロ演奏でやってるNILOMETERでは
練習も当然一人。
そのため、スタジオには「個人練習」で入る。

ご存じない方の為、念のため説明しますと、
音楽スタジオはバンド練習と個人練習に分けて料金設定されており、
たいていは2名以上、以下で別れる。
例えば楽器のコーチレッスンなんかも個人練習の枠で入れるのだ。

ただ、スタジオ側からすると、
同じ時間貸しなら当然価格の取れるバンド練習の方がありがたく、
個人練習は前日にならないと予約できない場合が多い。
中には前日の22時以降でなければ予約できない店もある。
その時点でどこかの部屋が空いていれば借りられるという寸法。
私は22時はたいてい寝てるのでそいう店には縁がない。

以前、中野区に住んでいた時は
阿佐ヶ谷のZOTでよく練習してた。
このお店、以前の家から近いうえ、安価、前日じゃなくても個人練習予約可能。
店長の久恒君、店員のスグル君もミュージシャンなので、
情報交換なんかも楽しい。

だが、昨年末に山の方に引っ越してからは
さすがに阿佐ヶ谷には行けず、近隣で開拓を進めている。

地元駅にはいわゆる音楽スタジオがなく、
隣町まで行かなくてはならない。
もう少し簡単にいけないものかと、
まず試したのはカラオケボックス。
一人カラオケのテイで楽器持参でカラオケ屋に。

少し調べると、楽器の練習でカラオケ屋の使用は結構ポピュラーな様子。
主に管楽器や声楽なんかでの使用が多いようだ。
アンプ持参でベース個人練というのは少なそうだが。

だが、カラオケ屋の場合、
机や椅子が固定されている場合が多く、
エフェクターを広げるには少し狭い。
また、料金的にもドリンクオーダーが入る分、高額になってしまう。
具体的には上記のZOTで個人練習の場合2時間で1000円。
カラオケ屋は時間300円だが、ドリンクで500600円で合計1200円くらいになる。
大した差額じゃないが、上記の狭さの問題もあるほか、
少し恥ずかしい。

次に探し出したのが
個人宅を改造した感じのスタジオ。
話によると、オーナーさんはYOUTUBEの配信をなさっているそうで、
それが高じて防音室を作り、アンプ類をそろえたのだとか。

引っ越し以降はこのスタジオを主に利用している。
なんと個人練習は時間300円、その上前日じゃなくても予約可。
素晴らしい。

ただ、1部屋しかないので予約が埋まりやすいのが難点。
そんなわけでほかにもどこかないものか探してました。

そして見つけたのが市民センターの音楽室。
なんと3時間で600円。
近所なので歩いて5分。
しかも予約は3か月前からとれる。
常設基材はほとんどないが、部屋はとにかく広い。
学校の教室サイズ。

先日は行ったとき、窓の外は雪。
面白い雰囲気でしたので動画など録ってみました。



動画からは伝わらないかもしれませんが、
広いのにデッドな環境で音に集中しやすい。
最高なんですが、ここも1部屋なので予約合戦が苦しいのが難点。
上記の個人スタジオとの併用が理想的かな。

さらにもう一個とっておきの個人練習場所があります。
裏庭です。



田舎なので大音量じゃなければ外で音出し練習ができるのです。
先日、近隣のおばあさんから
「楽器やってるのね」と声を掛けられ、
うるさかったかな、と心配したが、
「大きな音出して私にもきかせてくださいね」とのこと。
田舎最高。


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さて、いよいよ連続企画が近づいてきました。

まずは1/26
下北沢シェルターでABNORMALS



そして2/8に
阿佐ヶ谷天でNILOMETER


よろしくお願いします!



2020年1月11日土曜日

ボレロ

中学生のころ、友達からお勧めとしてラベルの「ボレロ」のCDを借りた。
当時、歌謡曲やアニソンくらいしか聴かなかった私にはすごく衝撃的で、
感動を何度も味わいたくて
15分ほどある曲にもかかわらず、繰り返し聴いたのを覚えている。

その後、高校生になり、音楽に目覚め、
ロックを中心にたくさんの音楽を聴いてきた。
ボレロよりも刺激の強い音、極端な音も多々聴いてきた。


先日、久々に小林秀雄の「モオツァルト」を読み、
気になってモーツァルトの音楽を聴いた。
独特の転調、急転の音楽、
それでいて違和感を感じさせない。
すごく引き付けられた。

その流れで、今度は変化の少ないクラシックを聴きたくなり、
ひさびさにボレロを聴いた。
しっかり聞くのはいつ以来だろう。
ひょっとすると中学の時以来かも。

便利な世の中だ。
手元に音源が無くてもyoutubeで聴ける。
仕事の帰り道すがらイヤホンで聴いた。

先日の記事で書きました通り、
昨年末から山に近いところに住んでいる。
自宅へ向かいながら、山を見て、月を見て、
ボレロが盛り上がっていく。

特になにかを考えるとか、思うとかでもなく、
不覚に泣いてしまった。

伊福部昭さんのインタビューで、
初めてボレロを聴いたとき、
リズムに同調してしまい、卒倒しそうになったと読んだ。
ちょっと笑い話みたいな話だと思っていたが、
なんとなくその気持ちがわかった気がした。

 街の中ではロックが心に響きやすいように
音楽にはきっと最適な環境というものがある。
そしてそれは作曲者の生きた環境と近いほど
適性が高まるのかもしれない。

ボレロは当然今の東京のような環境で作曲されていない。
勝手な想像だが、少なくとも私が歩きながら聴いた環境のほうが近いのだろう。
その音楽が作られた環境、つまりは想定されている環境。
それが聞く環境とマッチしたとき、
環境が音楽を際立てる。

それだけではなく、音楽が環境を際立てる。
音楽を介在し、リスナーと環境が混ざり合う。
そこにあるのは個人+環境ではなく、ただ世界がある。
その瞬間に涙してしまった。

伊福部昭さんの生きた世界ももちろんいまの東京と異なる。
きっと今聴くよりもボレロが響いたのだろう。

つくづく音楽は面白いな。
同じ音楽でもいくらでも表情が変わる。

そんなことを考えた。


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さて告知です。

実は明日、今年初のライブです。
NILOMETERで高円寺4th

1月12日
高円寺4th

”CREAKY DOOR”

18:30 open 19:00 start
2000yen+1D

w/やまざきたきじろう
砂山続き
DSFAPLS+小川京子
四分儀座:阿坐弥(三味線)+ゴーレム佐藤(即興話芸)


そしてその後は先日の記事に書いた
連続企画です。



両日ともぜひぜひよろしくお願いします。





2020年1月3日金曜日

今年の3語


あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

新年最初の記事ということで、
それっぽいことを。


昨年末、2020年の標語みたいなものを考えた。
標語というか、教訓というか、注意事項というか。

マルクスアウレリウスが
「おおらか、倹約、身分を争わない」と説き、
唯識仏教には
「迷わず、むさぼらず、怒らない」とある。
こんな風に3語のルールみたいなものを考えた。
・・・なんとも年寄り臭い話ではありますが。

それは「ゆずる、笑う、動く」っていう3語。


それぞれについて少し書きます。


まず「ゆずる」

昨年末、引っ越しまして、
今は都内とはいえ、山梨に近いところに住んでます。
 都心に比べると人が少なく、静かな環境。

だが、仕事は変わっていないので毎朝都心まで電車移動。
地元駅で電車に乗った時点では乗客はまばらだが、
途中駅から満員になり、終点の東京駅に降りると駅構内は人だらけ。

老若男女、走る人、立ち止まる人、歩きスマホの人などなど、
カオスだ。

自然とギスギスするのだが、
そんな時こそ一歩譲った進み方をしたいと思った次第。

数学者 岡潔さんが自身の教育履歴の話の中で、
おじいさんから「人を先に、自分を後に」ということを
徹底的に教わったと書いている。
実に日本的な美徳かと思う。
自分もそんな美徳、大きさを持ちたい。
そのための一語「ゆずる」


つぎに「笑う」

以前にも引いた言葉ですが、
ゲーテは「不機嫌は最低の悪徳」という。
その通りで、不機嫌は場の空気を汚す。

ちょっとスピっぽい話になるが、
場に及ぼす「心」の影響というのは
心理面だけでなく、物理現象にも影響を与える事例が多々ある。

有名なところだと、果物を半分に切り、
片方には毎朝罵声を、片方には感謝の声をかけ続けると、
罵声をかけたほうが早く腐るという。

場の空気を穏やかにする存在でありたいものだ。
私は怒りっぽい性格だと自覚がある。
だからこそなおさら気を付けたい。

まずは第一歩。
できるだけ笑顔で過ごしたい。


最後に「動く」

ことしで45歳になる。
当然のことながら、体力は落ちていく。

維持していこうと思い、運動をしたりもするが、
なかなか続かない。
私だけでなく、こんな人は多いんじゃないかと思う。

だが、運動というのは意識してやるものじゃなく、
自然に行うのが本当だろう。
体力は「日々の生活」に合わせて維持されていくはずだ。
デスクワークの人よりも肉体労働の人の方が体力があるのは当然だ。

要はその「自然」の量を落とさないこと、増やすことが必要なのかと思う。

面倒くさがらず動く人でありたい。


以上の3語だが、
これらの頭文字を並べると
ゆ・わ・う となる。
おお、すごく標語っぽいじゃないか。

結わう、結ぶ、
この3語をこころがけることで
人と人を結ことができるようになれたら素晴らしい。

これが2020年の3語。
気を付けてまいります。