2019年9月23日月曜日

湯治

先週末、新潟栃尾又に2泊の湯治に行ってきた。
妻の虚弱体質改善のため、自身のリフレッシュのため。

以前の記事にも書きましたが、
私、旅行というと山派でして、
特に新潟が好き。

この新潟好き、起源は仕事での人、街との出会いによります。

工場立ち合いなどで、ここ10年くらい頻繁に新潟県十日町市に赴く。
同工場にお邪魔するようになった最初のころは、
人懐っこく、何かと話かけてくる工場の人たちを
若干うっとおしく思ったものでしたが、徐々に彼らの人柄に触れ、
街の雰囲気に触れる中で気持ちが変化していった。

十日町は日本有数の豪雪地帯。
冬は朝起きて自宅前を雪かきし、
定時前に出勤して工場の雪かきして、ようやく通常の業務開始となる。
そんな環境ゆえか、彼らは本当に辛抱強く、根性にあふれている。
その性格に仕事上、何度も救われた。

また、大自然の中のせいか何ともおおらか。
ちょっとした問題は「こまったなぁ」とにやにやするくらいで
その場は終わらせてしまう。
そして、その後に全力で問題に向かっていく。

ただ、酒飲みが多いので、
酒に弱い私としては、夜の付き合いは辟易してしまうこともありますが…

環境は人、生活に大きく影響を与える。
それが美徳であるかのように平均化を進めてきた東京という町に住む私には
環境の影響は薄い。
むしろそれが東京の個性にすらなっているのかもしれない。

環境の力は時に人を魅力的に、強くする。
地方出身の友人の中には地元を卑下するような言動があったりするが、
私からすると環境の力がうらやましい。
それは簡単には身につかない魅力でもある。
本来は胸を張るべきことかもしれない。


さて、話を戻して湯治の話。
今回は2泊ということで、体験湯治とかプチ湯治とかいうレベル。
2日間、とにかく風呂に入り、眠り、読書、座禅をし、
土地のものを食べる。

宿は100年以上続くという老舗。
今回は泊まれなかったですが、
建屋の中には大正棟というものもあり、
すごくいい雰囲気。
いつか泊まってみたい。隙間風すごそうだけど。


湯治を経て、
明確な身体的変化はありませんが、何しろ休まりました。
リフレッシュという目的は完全に果たされたように思う。

身体的変化というのでもないが、
妻はとにかくよく寝てた。朝から晩まで。
自宅ではあまり寝続けられないのに。
おかげですごく元気そうだ。

環境に、新潟に力をいただいて帰ってきた。

豪華な宿に贅を尽くした食事、そんな旅行もいいが、
やっぱりこういう旅行のほうが好きだ。


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さて、告知です。
来週末は土日連続でライブです。


まず9月28日にNILOMETER

高円寺4th
”Honed machine Vol.4"

w/Soh,Motomu Miura,Psyqhe,AERIAL×Rippin'Dots

18:30 open  19:00 start
1500yen+1d


そして9月29日はABNORMALS



そして10月はNILOMETERが一本。

10月27日

高円寺4th
"CREAKY DOOR"

w/GarakUta,田畑純子、内田静男

18:30 open  19:00 start
1500yen+1d

NILOMETERは現在新音源の作成中です。
10月のライブには間に合うかな。

よろしくお願いします。



2019年9月11日水曜日

阿佐ヶ谷阿佐ヶ谷高円寺


先週末の日記。

96

この日は阿佐ヶ谷天NILOMETERライブ。

夕方、阿佐ヶ谷へ移動。
楽器を置かせてもらってからホープ軒で夕飯。
阿佐ヶ谷ホープ軒大好き。

子供の時からなじみのある吉祥寺店の方が思い入れは深いが、
若干あっさりした印象の阿佐ヶ谷店のほうが食べやすい。
おじさんの舌にはこのくらいがちょうどいい。

ライブはJOHN FAHEYのカバーを含む4曲を演奏。
ABNORMALSのキヨ君夫妻が見に来てくれた。ありがたい。

共演はサックスを交えた即興演奏の二組。
コルトレーン、ファラオサンダースが好きな私、管楽器への憧れがある。
管楽器の倍音感って、きれいなファズトーンや豊かなボーカルのようで
すごく感情的、肉感的なのが魅力だ。
そんなことを思いながら、興味深くライブを拝見。


97

休日

座禅、練習、読書、風呂。
昼間は楽器屋、古本屋へ。
そんないつも通りの休日。

夜は森川さん+山際さんのライブを見に、
妻と一緒に阿佐ヶ谷ハーネスへ。
2晩続けての阿佐ヶ谷。

この日はホープ軒ではなく、
最近お気に入りのおにぎり屋「百千」で夕飯。
このお店、何しろお米がおいしい。
私はらっきょう、イカ天、野沢菜
妻はまいたけ天、じゃがバターのおにぎりをいただく。

そしてハーネスへ。
この日はデュオで「血と雫」の曲を演奏するとのこと。
山際さんはクラシックギターでの演奏。
お二人の演奏力、表現力を堪能。
安定感のあるパフォーマンス。やっぱりすごいなぁ。

珍しい演奏形態のせいか、普段より多弁な森川さん。
全曲、演奏前にエピソードなどをご紹介なさる。
興味深いお話も多々あり、和やかなムード。
いい夜だ。

ライブ後、ご挨拶させていただき帰宅。


98

夜から明け方にかけ、未曽有の大型台風が来るとの話。
そんな中、高円寺4thNILOMETERライブです。

高円寺4thは今回初めての出演です。
今は無きレコード店ワルシャワの系列店(?)らしい。
90年代中頃、吉祥寺に行った際はワルシャワを覗いたものでした。
たしかKARP7インチを買った記憶。

と思って、棚を見たらありました。
ワルシャワの値札付き。まさかの200円。
中古だったのかな。

ツイッターにも書きましたが、
高円寺4thは、今年の頭に他界したKING GOBLINの増子君が
ソロでよく出演していたお店。
ele-phantのライブによく来てくれていた彼。
いずれソロで共演したいね。なんて話してたが叶わなかった。
そんな経緯もあり、いつか出たいと思っていたお店です。
というか、「出なきゃ」と変な使命感を持っていた。

NILOMETERもライブを重ね、安定した演奏ができるようになってきた。
そろそろいいかなと思い、出演させていただいた次第。

台風を警戒していましたが、
会場入りする夕方の時点ではたまに雨がぱらつく程度。
楽器を置かせてもらい、高円寺をうろうろ。

高円寺は思い出いっぱいの町だ。
昔、交際時代に妻と一緒に行った喫茶店の跡地、
2階のプラモコーナーが好きだったおもちゃ屋の跡地、
好きだったラーメン屋、暇をつぶしたゲームセンターの跡地やらを見て歩く。
そして、20000ボルトの跡地で立ち止まる。

思い出がよみがえり、過ぎていく。
挙動不審な跡地巡礼の散歩。

そしてライブ。
台風が近づく中、学生時代の先輩や元Bucket-Tの大河原さん、
SCHOOLDAYS都築さんが来てくださる。
本当にありがたい。

この日の演奏時間は30分。
BRIAN ENOのカバーを含む3曲を演奏させていただく。

お店のアンプがZT AMPのランチボックスだった。
気になっていたが、使うのは初めて。
噂通り、コンパクトながら大音量でクリアな音質。
いいなぁ、自分用に一つ欲しいかも。と煩悩を刺激される。


ライブ後、外へ出るとまだ雨が降っていないが、
嵐の到来を匂わせる湿気。
台風本番の前にそそくさと帰宅。


阿佐ヶ谷、阿佐ヶ谷、高円寺と行動範囲は狭いながらも
高密度な3日間でした。


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さて、告知です。

今月はあと3本のライブ予定あり。

まず、ABNORMALS


9月14日(土)
東高円寺2万電圧



9月29日(日)
中野ムーンステップ



そしてNILOMETERももう1本

9月28日(土)
高円寺4th
"Honed Machine vol.4"

w/
Psyqhe,Soh,Aerial+Rippin'dots,Motomu Miura

open  6:30    start  7:00
1500yen +1d



よろしくお願いします!




2019年9月1日日曜日

スクールデイズ


 結構前の話になるが、
ベーシスト都築さんのソロアクトSCHOOLDAYSの企画ライブに
NILOMETERで出演させていただいた。

都築さんと知り合ってからかれこれ20年くらいになるだろうか。
都築さんがLEADSLED、私がBucket-Tをやっているころにお会いし、
以降、お互いのバンド遍歴の中、数年に一回のペースで
つかず離れずに共演をしてきた。

そんな二人でお互いベース1本を持っての再会となった。

ライブの合間、いろいろと雑談。
最近のSCHOOLDAYSの活動状況などを聞くと、
週に2回程度はライブをやっているとのこと。

そんなにやっているのに、自分の周り、ライブハウスのスケジュールには
そこまで頻繁に名前を見かけない。
不思議に思って拠点を聞くと、
ライブバーが基本であり、ベース一本をもって店に行き、
飛び入りで演奏をさせてもらうというスタイルが多いとのこと。

ライブバーのシステムを知らなかったのだが、
「オープンマイク」と呼ばれる日があり、
その日は飛び入りで演奏ができるのだそうだ。

自己表現の場を求めて多種多様なアーティストが集まるらしく、
舞踊や尺八のおじいさんと共演したこともあるとのこと。


音楽、バンドを始めた10代の頃、
とにかく人の前で演奏がしたかった。
生半可に活動歴を重ねる中で、
より大きい会場、いい音響、音源を出して、ギャラをもらって…などなど、
付随するものが膨らんでいった。

それらは間違いではない。
むしろ、一般にはそれらの追求こそが「バンド活動」の主軸だろう。
でも違和感を覚えてしまうことも多い。
そういうことに本質があるのだろうかと。

都築さんの話を聞いて、頭を叩かれたような気がした。
まず大切なのは音楽への愛であり、信仰だ。
「まず」がしっかりしていなければ、それなりの結果になるだろう。
打算があるとき、作品にはそれが臭う。
そんなことを再認識させられる再会だった。

今年、頻繁に(といっても月1回レベルですが)NILOMETERのライブをやっている。
なんにも条件は無し。お声がかかればどこでも行く。
もともと今年はライブをやっていこうという考えを持っていたが、
その最初に都築さん、SCHOOLDAYSとご一緒できたのは
自身の活動を見直す大きなきっかけになったように思う。


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そして今月もNILOMETERライブあります。

9月6日(金)
阿佐ヶ谷 天
"INSTRUMENTAL&IMPROVISATION"

W/ 怪獣アルケストラ、コスモリポート

19:00 OPEN  19:30 START
1000円+1d



9月8日(日)
高円寺 4th
"SPACE TIME THEORY"
w/ やまざきたろじろう、砂山続き、仁=ジン、芦田和明×AERIAL

18:30 OPEN  19:00 START
1500円+1d



よろしくお願いします。