昨夜、寝室にゲジが侵入してきた。
郊外に住むようになって、だいぶ虫には慣れましたが
さすがにぎょっとした。
相変わらず足の多い虫は苦手だ。
あれだけたくさんの足があって、
それが確実に機能している。
頭で考えると本当に不思議な虫たちであり、
興味もわくのだが、いざ見ると嫌悪感が沸き上がってきてしまう。
多足類ではないがゴキブリも同様に嫌悪される虫の代表だろう。
漫画「テラフォーマーズ」で人間がゴキブリを嫌うのは
直観的なものだとして、ぬぐえない感情として書いている。
(漫画内ではゴキブリ側も人間を直観的に攻撃対象と認知している。)
この気持ちはどこから来るのか。
高校のときの生物の先生が面白いことを言っていたのを思い出した。
先生曰く、人の歴史の中で、虫が天敵だった時代があり、
その恐怖が遺伝子に組み込まれているという。
映画「スターシップトゥルーパーズ」のような怪物がいたというのか。
とんでもない仮説だ。
これが先生独自の説なのか、どこかで発表されている説なのかはわからないが、
面白い仮説だ。
この先生、こういう不思議な説を授業で紹介してくれる面白い先生でした。
記憶に残っているものにこんな話しもある。
恐竜は化石しか残っていない。
なので、我々が思い描く恐竜像はあくまでも骨格からの想像図に過ぎない。
例えば象の鼻には骨がない。
恐竜にもそういう器官があった可能性があるというのだ。
そして黒板に首長竜の鼻が大きく伸びた絵を書いてくれたのを覚えている。
もちろん教科書から逸脱した話だし、
先生が学校で教えるべき内容ではないのかもしれないが、
自分の信じている事実がすべてではないということを実感し、
なんだかドキドキしたのを覚えている。
興味を持つこと、持たせることが学習の第一歩だろう。
プラトンも哲学の出発点は「驚き」であると言っている。
そういう意味では素晴らしい先生だったなぁ、などと
ゲジとの出会いから思い至った次第。
そういえばこんな話も覚えている。
黒板に爪を立てたときとかの「キ~~」という音は
誰しも苦手だが、これも過去にこういった声を出す天敵生物がいたのだという。
そうなると、人間の天敵として
「黒板に爪を立てる音で鳴く、大型の多足虫」が存在したということになる。
怖すぎだろう。
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