山の中に引っ越してきてから、
小さいながらも庭に畑を作っています。
以前、高尾に住んでいた時も
小さな畑をやってはいたのですが、
少しスケールアップし、家庭菜園以上畑以下という感じのサイズでやっています。
冬の間に雑草を抜いて、土を耕し、
鹿、猿が多いので、一応柵なんかもつけて、
春前くらいからいくつかの野菜を植えている。
夏が近づくにつれて、たくさんのお客さん(虫)がやってくる。
アオムシ、夜盗虫、毛虫、絵描き虫、バッタなどなど。
そしてここ最近、大量に増えてきたのが、
ナガメというカメムシ。
菜っ葉を食べることから、ナガメというらしく、
ぱっと見、毒虫かと思わせる、赤と黒のド派手な見た目。
中邑真輔みたいだ。
畑を荒らす虫としては結構ポピュラーらしく、
WEB上で「畑を荒らす虫のワースト1」に挙げている方を見かけたくらい厄介な虫。
木酢液やら自家製虫よけ液なども試してみましたが、全然効かない。
私は使いませんが、農薬の類でも効き目があるものは少ないそうです。
畑に行くと、大量に見つかる。
交尾中のものも結構いたりして、増える気まんまん。
よっぽどうちの畑は暮らしやすいのでしょう。
一応こちらの存在に気付くと、葉の後ろに隠れようとしたりするのですが、
そのバレバレっぷりもなんか腹立たしい。
一般的な対策は「捕まえて圧殺」という
なんともボルトスロワーなもののようなのですが、
殺してしまう、というのはなんか違う気がする。
なので、デコピンで葉っぱから落としたりするのですが、
まぁ、そんなことで減ってくれるはずもなく、増える一方。
大根、小松菜、のらぼう菜、ブロッコリーはどれも丸坊主だ。
忌々しさの中で、ふと思う。
そもそも、ナガメが大量に沸いた原因は彼らにあるわけではない。
私が畑を作り、昨年まではなかった彼らの好物の野菜を植えたことによる。
私が植えた野菜群がナガメを呼び、増やしたのだ。
いうなれば、私がナガメを増やしたということになる。
彼らが異常なのではない。
私が異常を作ったのだ。
そう思ったら、まぁ仕方ないという気持ちになった。
というか私の腹立ちはお門違いだ。
自然農的な考え方で行けば、
こうしてナガメと共存しているうちに、
ナガメが増えたように、今度はナガメの天敵がふえていくことで
少しずつ状況は改善されていくだろう。
この「少しずつ」は年単位の話なので、
なんとも悠長な話ではあるのですが、
こういう考え方を持つためにやってる畑だったりもする。
学びの機会をくれたナガメに感謝しつつ、気長にやっていきます。
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