ここのところ、仕事の方でいろいろと想うところがあり、
ブログを書くタイミングを失っておりました・・・
すみません。
と、最初から言い訳になってしまいましたが、
先々週末(3月29日)、「のうてんふぁいらⅢ」無事開催できました。
今回はそんな「のうてんふぁいらⅢ」日記です。
個人的な思い入れ濃厚+長文な記事になります。そのおつもりで。
(しかも写真なし・・・)
昨年までの「のうてんふぁいら」は地元飯能で開催しておりましたが、
今回は隣町の秩父での開催。
と言いますのも、飯能にはドラムセットをガンガンならせる会場がなく、
今回はロックバンドを集めてのイベントにしたかったので、
秩父の音楽スタジオ“スタジオJOY”での開催とさせていただいた次第です。
当日は昼の会場入りでしたので、
自宅出発は10時半。
我が家から会場までは峠道を1時間程度といったところ。
出演者には悪いですが、地元企画なので移動が楽です。
途中で秩父のおにぎり屋さん「松村食堂」でおにぎりを関係者人数分購入。
このおにぎり屋さんは我々夫婦の最近の一押し。
前日に仕入れておいた地元の名栗饅頭とともに、
出演者、スタッフ向けのケータリングとします。
会場のスタジオJOYは2階がバースペース、
3階がスタジオという作りになっているので、
2階で妻の作品展示と物販を行います。
会場入りして、JOYの皆さんと挨拶を済ませ、設営開始。
初めての会場なので、設営は手探り。
物販位置を考えたり、ケータリングを準備したり・・
ここが楽しくも時間に追われて少し緊張する。
そうこうしていると出演者が会場入り。
DAYBREAKは八王子、SISTER
PAULは杉並、FLOATERSは横浜から。
皆様、遠路お疲れ様です・・・
会場を選ばず活動する猛者ばかりなので、
個々のサウンドチェックは無し。
出順的に最初のバンドとなるDAYBREAKのみセッティングを兼ねて
軽く音出ししてもらう。
私も何度か経験がありますが、
スタジオライブでは基本的に演者でPA的なこともするのが通例。
ですが、スタジオJOYでは特にお願いさせていただくでもなく、
当たり前のように店長のノリさんがPAをさばいてくださる。
レコーディングエンジニアもなさっているだけあって、
何も不安を感じさせないPAさばき。
本当にありがたい。
そして開場。
1番手は私です。
久々のBRIAN ENOカバーも含め、5曲30分のステージ。
演奏中、客席側を見ると、
気心の知れた出演バンドたちと
地元でお世話になっている方々が目に入る。何とも不思議な感じだ。
昔の私だったら、この感じをあまり前向きにとらえられなかったかも。
でも、今はこの形がすごく自然であり、本当にありがたい。
万人には楽しんでもらえないと思い込みながら音楽やってたって
大したものじゃないだろう。
どんなに尖った表現だとしても、
閉鎖環境でしか胸をはれないようじゃそこまでだ。
2番手はDAYBREAK
リーダーの石浦さんとは30年前からの付き合いだ。
Bucket-Tの初期に何度か企画に呼んでいただいたりしていたが、
その後は距離が開き、コロナ時期に邂逅。
お互いの活動指針、スタイルに意気投合し、今にいたります。
なんだかんだで、企画に呼ばせていただくのは今回が初めて。
彼らと一緒に活動する中で、
我々夫婦は刺激を受け、
企画をやるなら絶対に声を掛けたいと思っていました。
そんな想いが伝わったかどうかはともかく、
この日のDAYBREAKは絶好調。
MCでベースのコウスケ君が会場である秩父までの道のりで
自然の中を移動し、高揚するとともに、
この道のりもライブなのだと感じたとの旨を話す。
我々夫婦もDAYBREAK企画で宮ケ瀬湖畔地などに赴くときは
移動から楽しいし、それが一連で「その日」です。
その感じを彼らにも味わってもらえたなら、すごくうれしい。
まぁ、終演後の打ち上げではリーダー石浦氏は秩父がすごく遠かったこと、
朝が早かったことを延々ぼやいていましたが(笑)。
3番手はSISTER
PAUL。
妻がアートワークやデザインなどでご一緒させていただいており、
私もデュオバンドの大先輩として、ele-phant時代に影響を受け、
企画にお呼びいただいたこともある。
カバー3曲を含む30分のステージ。
以前のディストーションバリバリのSISTER PAULもカッコよかったが、
昨今の穏やかな音作り(と言ってもずっとトレモロが
かかりっぱなしでかなり奇抜)もすごく味がある。
シスターポールは本当に不思議なバンドです。
宇宙人のようでありながら人間的で、
やさしいのに暴力的、
永遠に続くようで刹那的。
冒頭に書いた通り、ここのこころ仕事の方でいろいろと考えることがある中、
「心に火をつけて」でのお二人の歌声に泣きそうになる。
うむ。決めました。燃やしてしまおう。ぼうぼうと。
お二人の言う通りに。
シスターポールには次回の「のうてんふぁいらⅣ」にも出演いただきます。
凄く楽しみです。
そして最後はFLOATERS
リーダーのモッサ君ともかれこれ長い付き合いだ。
REDWOOD BLUES、INSIDE CHARMER、NEPENTHESと
ドゥームロックまっしぐらに活動してきた彼。
そんな中FLOATERSはスラッジよりの音楽性となっている。
彼は泣き曲を作らせてもうまいが、ゴリゴリのリフ曲もいい。
とにかく3人とも上手い。
ハイテクとかではなくて上手いのだ。
凄く説得力のある演奏です。
私は過去にドゥーム、スラッジ、ストーナーロックに
近いところで活動してきました。
ですが、あまりそれらの音楽を聴かない。
というのも、これらのジャンルっておおむね形が明確になっているので、
新しい形が生まれてこない(きにくい)のだ。
結局、BLACKSABBATH、KYUSS、IRON
MONKEY、SLEEPなど、
昔のバンドで十分だという気持ちになってしまう。
でもFLOATERSは新しいことがちゃんとできている。
そしてそこに自覚もあるように感じる。
今後、彼らはどうなっていくんだろう。
ずっと見ていこうと思います。
そして終演。
終演後はお店で軽く打ち上げしてから帰宅。
DAYBREAKを見て「俺もまたパンクやりたいな」
SISTER
PAULを見て「またデュオバンドに挑戦したいな」
FLOATERSを見て「また重い音楽やりたいな」
そんな3タテなバカ感想をいだきつつ帰路につきました。
なお、翌日の日曜は夫婦で後夜祭として
埼玉の名チェーン店「ぎょうざの満州」で豪遊。
ここのところ小食だった妻がかなりしっかりと食べていました。
「脳天壊了」していたのでしょう。
さて、次回「のうてんふぁいら」は実は今週末なのです。
次回は今回に続いてのSISTER PAULと
THE
DEAD PAN SPEAKERSにお越しいただきます。
次回も楽しい空間になるはずです。
皆様、おこしくださいませ。