10月18日(土)
6:30頃、起きてきた妻とともに
フラットホワイトを買いに外出。
今日も快晴だ。
前日同様、パンケーキとフラットホワイトで朝食。
身支度して早めにホテルを出ます。
電車でキングスクロスからタウンホールへ。
私は機材類をリュック、右肩にベース、右手に風呂敷に包んだ小型アンプ。
妻はイーゼル、画材を詰め込んだ特大リュックと手提げといういでたち。
最低限に絞っていますが、なかなかに重装備。
10時ころに市役所前に到着。
とりあえず、昨日と同じ場所でバスキングしてみることに。
昨日は一人でしたが、今日からは妻との共演。
横並びでセッティング。
土曜とはいえ、朝なので人通りはそんなに多くない。
チップのことを考えると、決していいシチュエーションではない。
その為か、他のバスカーさんは見当たらない。
チップのことが念頭に無いわけではないが、
やはり、気持ちいい朝の空気の中でバスキングしたい思いが勝ってしまう。
(この考え方はその後さらに加速し、チップは二の次みたいになってしまう・・・)
演奏開始。
妻も風景をインスピレーションにドローイング。
先述の通りお客さんは少ないが、それでも数人からお声かけいただいたり、
少しながらチップもいただく。
シドニーで活動する写真家の方からもお声がけいただき、
ありがたいことに動画を撮影いただく
シドニーバスキングでは1か所でのパフォーマンスは
基本1時間というルールになっている。
なので、1時間でいったん引き上げることに。
次はどうしようかなどと二人で話しながら、
例の通り、作戦会議という名目でカフェへ。
またフラットホワイトをいただく。
市役所の近くにThe Galeriesという商業施設があり、
地下にカフェとフードコートがある。
そこを休憩、トイレ、食事スポットとして利用させてもらっていました。
このGaleries、日系企業が多く入っており、
無印良品、紀伊国屋などがある。
興味半分で無印をのぞきましたが、
やはり日本より高額。1.3~1.5倍くらいの印象。
どの店も昼過ぎくらいからは、結構な数のお客さんでにぎわう。
日本のデパートなんかと比べても活気があふれていて
この辺にも景気の違いを感じます。
さて、休憩を経て、第2ラウンド。
どこでやっていいものか迷った末、結局また市役所前。
今までやっていた場所から正門を挟んだ反対側でやることに。
演奏をしていると、おじさんに話しかけられる。
演奏中であり、また当然英語なので、
いまいち言っていることがわからないのですが、
後の経緯から考えると、どうやら土曜日はその場所で
クリスチャンの宣教活動がなされるようで、
おじさんはその設備を準備しに来た様子。
とはいえ、「どいてどいて」みたいな感じでもないので、
急いでどくべきなのか判断つかず、
そのまま演奏つづけていると、
どんどん周りに「主は見ている」的なのぼりがたったり、
終いには宣教のための音楽も流れ始め、
ようやくそこで意図を理解し、バスキング中止。
内心「この日本人、空気読めよ!」くらいに思っていたかな。
申し訳ない。
この時点で昼だったので先述のフードコートに戻り食事。
食事選びで重視せざるを得ないのは、
悲しいかな、金額です・・・
安価で好みのもの、そして英語で頼みやすそうなものを探す。
結局、どんぶり屋(?)みたいなお店で、
トーフボーイなるものをいただく。
玄米(5分づきかな?)にたっぷりの野菜、豆腐を乗せたタコライス的などんぶり。
結構おいしい。硬めの豆腐がいいかんじです。
こっちの豆腐はこういうものなのかな?
食事しながら、次のバスキング地を検討。
事前に調べたところによると、
タウンホールから歩いて10分くらいのところにある
Westfieldというショッピングモール、
歩いて20分くらいのダーリングハーバーなどにバスカーが多いらしい。
なので、偵察がてらその辺を散策し、
やれそうだったらバスキングしよう、ということに。
まずWestfieldに向かう。
ショッピングモールと聞いてましたが、
地上階は大きな歩行者天国を挟んで両側に店が立ち並ぶといった感じで、
その歩行者天国で数組のバスカーがパフォーマンスしていました。
ここのバスカーは機材がすごい。
大音量で打ち込み+エレキギター演奏していたり、
ドラムとギターのデュオバンド、ダンサー集団など。
ちょっとここでやる気にはならないな・・・というわけで素通り。
しかし、野外ライブ顔負けの音量を出していても咎めないどころか、
それを街の風景の一つと捉えちゃうってすごい。
文化、国民性の違いを強く感じます。
この時点で朝からのバスキング、機材をもっての歩き詰めで、
2人とも足が棒になっていましたが、
せっかくなのでダーリングハーバーにも行ってみることに。
とはいえ、歩き続けるには限界気味なので、
またフラットホワイトを一服。
いわゆるコーヒースタンド的な店で購入し、道のベンチで一休み。
本当にどの店もおいしい。
ちょっと飲みすぎですが。
休みながら、街ゆく人達を見るでもなく見る。
オーストラリア(シドニー)は老若男女問わずタトゥー率が高い。
おばあさんが若いころに入れたであろう、
鮮やかな黄色いお花のタトゥーを袖口からのぞかせていたりして、
実にかっこいい。
片手、片足にびっしり彫っている若者も散見する。
このバランスは流行なのかな。
中には和彫りの人なんかもいる。
外人さんの和彫りというミスマッチがかっこいい。
そういえば、前日の夕方はスーパーで全身びっしり彫り物で
タンクトップでマッチョな
ニューヨークハードコア風なおじさん(?)も見かけた。
でも、別に誰もそれを特殊なことなんて思っていない。
当然、白い目で見るとか排除するとかもない。
文化が違うのはもちろんのことなのだが、
同時に他人への尊重の仕方、在り方が日本とは違うのだな、と感じる。
さて、一服を経て、
ダーリングハーバーへ。
その名の通り、港に公園、商業施設、水族館などをまとめた地域。
ですが、家族連れなどでにぎわってはいるものの、バスカーは全然いない。
日中は日差しが強いから、夕方以降にでてくるのかも。
ネットで探してみた画像では薄暗い中、水族館前で
バスキングしているものもあったので、
そういうことなのだろう。
がんばって公園まで歩いてみた。
山下公園みたいな場所を想像していたのですが、
メリーゴーランド、遊具などのある遊園地的な場所でした。
ここもバスキングという感じではないかな。
こうして偵察を終わり、
もう足も限界なので、今日はここまでにすることに。
駅に戻る。シドニーは結構坂道が多い。
この帰路はかなりきつかった・・・
そんなこんなでホテルに戻り、
お互いに感想などを交換したり、明日の予定を検討しつつ、
スーパーで買ってきたカレーライスをいただく。
その名も「日本カレー」。
実においしい。
続く

 
0 件のコメント:
コメントを投稿