2022年6月20日月曜日

小室哲哉

 

私には3歳上の姉がおりまして、

子供のころに聞こえてくる音楽と言えば、

姉が聴いている音楽でした。

 

私と違い、社交的な性格の姉は、

頻繁にいろいろな友人からレコードを借りたり、

テープをダビングしてもらったりしており、

そんなわけで、姉と共有の子供部屋には流行の音楽が鳴っていました。

 

BOOWY、レベッカ、SHOWYATMネットワーク、渡辺美里、

米米クラブ、レッドウォリアーズ、爆風スランプ などなど。

 

そうして受動的に聴いているうちに、

自分にも好きな音楽ができてくる。

TMと渡辺美里が好きになりました。

いまでも好きでたまに聴きます。

 

改めて考えてみると、小室哲哉の曲が好きだったのだと思います。

TMはもちろん、渡辺美里にも小室哲哉は多数の曲を提供しており、

私が好きな渡辺美里の曲はたいていが小室作品だ。

 

小室哲哉の作曲スタイルというと、

わかりやすく、少し影のあるメロディと

頻発する転調。

あとは時代に合わせた電子音かと思います。

 


久々に渡辺美里のアルバムを聴いていて、

何気なく音を取ってみて驚いた。

 

この曲、転調しまくりで、

後半のサビリフレインなどは延々転調を繰り返す。

でも全然散らかった感じがしない。

歌唱力と彼女の声質もあいまって、すごい高揚感。

 


この曲は91年のアルバム「LUCKY」に収録されている。

91年の小室哲哉というと、TMネットワークがユーロビートに接近したり、

レイブに傾倒し、TRF結成をもくろんだりと、

小室スタイルに「ビート」が重要な要素として入ってきたタイミングのようです。

 

そんな「ビート」前夜の集大成的な作曲なのかな。

本当にすごい。

 

私の小室哲哉についての知識はほとんどなく、

爆発的に人気のあった時代のことも、その後のこともほとんど知らない。

世間的にはいろいろ言われていますし、

言われるからには問題もあったのだろう。

でも、とにかく天才であることは間違いないと思う。

 

今、アメリカでは80年代日本のいわゆる「シティポップ」が人気らしい。

ノスタルジックで無国籍な音楽性が受けているらしい。

 

おそらく数年後に海外での小室哲哉再評価ブームが来るような気がする。

この特異性と異国性は他にないと思う。

 

 

 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿