今回も不人気テーマである機材の話です。
とはいえ、前回よりは一般的に興味を持っていただけるかも・・・
以前に何度か書いているかと思いますが、
私はあまりたくさんの楽器を保有することが苦手でして、
我が家にあるベースはずっと使っているリッケンバッカー4001の他、
オービルのフライングV、妻が昔使っていたSUPROのPOCKET BASSの3本。
もっとたくさんほしくなったりもするのですが、
なんか今ある楽器たちへの愛が薄れそうで、手が伸びない。
(それでもたまに購入したりもするのですが、
すぐに手放してしまいます・・・)
ずっとメインでつかっているリッケンバッカーには
ジャズベ用ピックアップを搭載しています。
このピックアップ、20歳のころに中古で購入したものでして、
あまり覚えていないのですが、
たしかダンカンのオールドジャズベモデルだったと思います。
このピックアップもずっと使っていまして、
他のものもいくつか試しましたが、最終的にはこれに戻すことになる。
過去にやってきたバンドすべてでこのピックアップを使ってきました。
さて、ここのところ、レコーディングをしていたのですが、
そんな中で少し今のピックアップに不満を感じてきました。
前回記事で書きました通り、
今回は全編フィールドレコーディングでの一発録りで進めているのですが、
そうなるとどうしてもベースの音が遠く、不鮮明になりがち。
やっぱりライン録りやスピーカーにマイクビタ付けで録るような
クリアな音像は得られない。
それでも少しでもクリアに録れないものかと画策している中で、
もっと高域域に強いピックアップが欲しくなってきた。
で、ピックアップを変えてみました。
ディマジオのストラト用シングルピックアップ。
ギター用のピックアップです。
現在使っているジャズベ用ピックアップもベース用ピックアップの中では
結構高音域に強いものですので、これ以上に高音をとなると
ギター用にたどり着いた次第。
実はベースにギターピックアップという組み合わせは、
以前にも試したことがありまして、
ベースが4弦に対してギターは6弦なので、
当然ポールピースの位置は合わないのですが、
意外と問題はなく、弦ごとで音量のばらつきなどもなく使えます。
ただし、普通のギター用シングルピックアップは指板のRに合わせて、
ポールピースの高さが調整してあり、そのままだと、
ベースの指板Rに合わないので弦ごとに音量差がでてしまう。
なので、ポールピースの高さ調整ができるピックアップであることが必須でして、
その観点からディマジオを選んだ次第。
以下、交換後の感想です。
まず、期待していた高音域ですが、
正直なところジャズベピックアップと大して変わらなかったです。
(むしろジャズベピックアップの方が高域の集音がいいかも・・・)
低域はというと、やはりここはベース用ピックアップにはかないません。
ただ、全然足りないとかではなく、ソロで演奏するには十分な低域と感じました。
さすがにバンドに入ると物足りないかな・・といったところ。
音域という点では高域、低域ともに
ジャズベピックアップのほうが有利という結果です。
(測定などしているわけではなく、あくまでも主観です。)
では、ギター用シングルピックアップに良いところがないかというと、
全然そんなことはありません。
まず、コードを鳴らしたときにジャズベよりもきれいな分離を感じました。
1音1音がしっかり聞こえる印象。
何が作用しているのかわかりませんが、濁りが少ない。
そして、ピッキングニュアンスがしっかり出る。
手先、ボリューム操作次第で結構音が変わってくれます。
これもすごく面白くて好み。
最後にエフェクター(ディレイ)の効きがいい。
効きがいいといっても下品にかかるのではない。
何とも説明しにくいのですが、ディレイ音がやさしいけどよく聞こえる。
以上のように、音域ではジャズベピックアップ、
音の粒立ち、繊細さ(?)では
ギター用シングルピックアップという感じだったのですが、
一点大きな問題がありました。
なぜかギター用シングルピックアップだと、
弓弾き時の音量が小さい。
理由は分からないのですが、あきらかにジャズベピックアップで弾く時よりも小さい。
音域の問題なのかな?
弓で弾くと、音は継続的に鳴ります。
この継続音がギター用シングルピックアップは苦手なのかな。
粒立ちのよさと相反する部分なのかもしれません。
現在の自分の音楽では弓弾きは重要な要素ですので、
この問題は看過できず、
結局、元の通り、ジャズベピックアップに戻すことにしました。
レコーディングでクリアさが得にくいという問題は
別の方法で解決をめざすことにします。
まぁ、基本的にはもっと稽古を重ねていくしかないかな・・・
そんなわけで、レコーディング難航中です。
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