先日の記事に書きました通り、
秋にオーストラリアへのバスキング遠征を検討しています。
バスキングなんて言うとかっこいいが、
要は路上演奏、大道芸。
以前にも何度かやったことがありますが、
海外では初めての試みとなる。
というか、私は海外でのライブ経験がない。
BORISやCOFFINS、CHURCH OF MISERYなどなど。
先輩や友達が海外進出する中、
いずれ自分にもそんな機会がくるかな、なんて甘っちょろいことを考えていたら、
50歳になってた。
そろそろやらないともう本当にそんな機会は無さそうだ。
そんなわけで本格的に考え始めた次第です。
路上演奏となると、
楽器、周辺機器(エフェクター等)の他、
電池式のアンプが必要になる。
以前に記事に書きましたが、
電池式アンプはJBLのEONONEというものを5年ほど前に購入し、
過去の路上演奏はこれでやってきた。
また、フィールドレコーディングや野外での練習にもこれを使っており、
音量、音質、低音感ともに問題なし。
ただ、その分デカくて重い。
近所を手持ちで運ぶには全然問題ないレベルですが、
飛行機で運んで海外へ、というのはちょっときつい。
これが入るキャリーバッグとなると、
爆買い外国人ばりの特大バッグが必要。
たかだか数日の遠征なのに
1か月滞在サイズのバッグで、ということになってしまう。
なので、ここ1か月ほど、もう少し小型の電池式アンプを探しており、
いくつか試す中でようやく結論が出ました。
前置きが長くなりましたが、今回はそんな電池式アンプ模索記です。
当ブログで不人気ジャンルである機材記事になりますが、
どなたかの参考にでもなれば幸いです。
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私の演奏はベースソロではありますが、
必ずしも低音域に偏ったものではなく、
まんべんなく音域が出るアンプが望ましい。
そんなわけで上述のJBL EON ONEのように
PAアンプを主機材としていた次第でもあります。
まんべんなく音域が出るとなると、
いわゆるオーディオ用のアンプでも問題がない。
昨今はBLUETOOTHスピーカーがはやりで、
調べてみると、かなり小型ながら大出力のものも多々見つかります。
しかも中国製でかなり安価。
そこで、まずはそういった大出力BLUETOOTHスピーカ―を
楽器用アンプとして使うべく
試してみました。
購入したのはこちら。
XDOBOという謎メーカーのBLUE
TOOTHスピーカー
超小型ながら60Wという大出力。
しかもお値段6880円。
音量は問題なし。さすが60W
低音感は弱いですが、まぁこのサイズを思えば我慢できる。
ギグバッグに入るサイズなわけですし、
そのメリットを考えるとある程度音質は
犠牲にしてもいいかな、という気持ちになる。
ですが、残念ながら致命的な問題がありました。
レイテンシーがすごいのです・・・
入力に対し、出力がワンテンポ遅れる。
生演奏できないレベルの遅れです。
若いころ、完全に癖のないアンプを求めて、
オーディオ機器のAUX入力を使って練習していた時期がありましたが、
そのころと違い、最近の機器はレイテンシーが仕様なんですね。
まぁ、音楽を流すだけなら入力と出力に
時間的ズレがあっても何も気にならないですしね。
そんなわけで、XDOBO BLUETOOTHスピーカーは却下。
音量は十分なので、BGMに使用したり、
カラオケパフォーマンスなんかであったら問題なさそうですが、
私のソロ演奏には向かない。
ちなみにXDOBOってどう読むんだろ。
クスドボ?なんかメタルバンドっぽくてかっこいい。
VOIVODとかNIGAROBOみたいな。
最後にこのXDOBO、電源を入れると、
天部の縁が虹色に光ります。
これも却下の理由の一つだったりします・・・
さて、次に試したのがこちら。
ROLANDのMOBILE
CUBE AC
MOBILE
CUBEはROLANDのポータブルアンプシリーズで、
数種ラインナップがあるのですが、
比較的低音域を考慮したアコースティックギター用の
ACモデルを購入してみました。
ポータブルアンプというだけあってかなり小型軽量。
ストラップのせいもあって、ハンドバッグみたいです。
出力5Wとのことだったので音量面を不安視していたのですが、問題なし。
ロックドラムやツインギターとアンサンブルは無理ですが、
ソロなら学校の教室くらいだったら
十分鳴らせちゃうんじゃないかなっていう感じ。
しかも安心のROLANDであり、
慣れ親しんだ操作系で安心感があります。
ただし、筐体の軽さゆえに音量を上げると、
筐体が負けて音にコシがなくなってくる。
あきらかに筐体が音圧を受けきれていない。
寝かせたり、上に重りを置いたりすると、少し良くなりますが、
それでも音に迫力がない。
弾き語りなどであれば十分路上演奏できる音量であり、
音質も良好なのですが、
私のような音楽には向かないかな。
そんなわけで残念ながら却下。
最後に試したのは
BOSSのDUAL CUBE
BASS
ここにきていよいよベースアンプです。
さすがBOSS
音量、音質は問題なし。
低音感、音圧はJVL EON ONEに劣る印象ですが、
筐体サイズ、重量を考えたら、すごい低音です。
特に音量はすごくて、マスターボリューム9時くらいで
弱くなった私の耳にはしんどいくらいの音量。
しかも小型軽量なので、
これなら小型のキャリーバッグや
なんならリュックサックでも運べる。
強いて難点を上げると、バッテリーが内蔵式ではなく乾電池なので、
取り換えがめんどくさかったり、予備が必要だったりしますが、
まぁ、小さい問題です。
ちなみに、一般にバッテリー式アンプの代表格と言えば
BOSSのCUBE STREETⅡが一番に挙がるかと思いますが、
私は今回試していません。
というのも、DUAL BASS CUBEとCUBE STREETは重量が同じながら、
筐体サイズはDUAL BASS CUBEの方が小さい。
また、ここにたどり着くまでに
「低音感」を得られないことに泣かされていましたので、
”ベースアンプ”の方がいいだろうと考えた次第です。
DUAL
BASS CUBEの凄さを踏まえると、
きっとCUBE STREETⅡも完成度の高いアンプなんだろうなぁ。
いつか試す日が来るかもしれません。
こうしてアンプ問題はクリアです。
後はベース本体問題です。
愛機リッケンバッカーを持っていきたいところなのですが、
もしもの事故(破損、紛失、盗難など)を考えると、不安です。
また、フライトケースで運ぶとなると、
異国の地での手持ち移動がしんどい。
そんなわけで小型軽量のベースを模索中です。
こちらも追って記事にさせていただきます。