2025年10月27日月曜日

オーストラリア バスキング遠征 その1

 

以前より書いておりました、

オーストラリアへのバスキング遠征ですが、

先々週~先週にかけ、無事完了いたしました。

 

今回から数回、
そんなオーストラリアバスキング日記を書かせていただきます。

 

 

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オーストラリア遠征日程は
16日(木)往路フライト、20日(月)復路フライトとなっているのですが、

私の家は山奥なので、当日の朝一移動では、

空港チェックインに間に合わない・・・

なので、15日から移動し、羽田近くの蒲田で前泊です。

 

昼頃に家を出て、地元駅の連泊可能な駐車場に車を置き、

そこから電車で蒲田へ。

 

荷物はリュック1個とスーツケース。
妻は特大のリュック1個とウェストバック。

お互い、最低限の荷物に抑えたつもりですが、

そこそこかさばる。

 

ベースは分解して、アンプと共にスーツケースに。

スーツケースはDODのコロコーロというものでして、

縦長なので、分解すれば小型のボルトオンネックベースなら入ります。

 

以前の記事では、今回のツアーに向けて

ホーナーのスタインバーガータイプを準備、調整した旨を書きましたが、

このベースはスルーネックなので分解できない。

 

そこで、できるだけ荷物をコンパクトにすべく、
新たにヘフナーのバイオリンベースを入手、調整しました。

渡航の1.5週間前に購入し、その後、フレットを外してフレットレス化したり、

トーン回路を外すなど、自分の中でのお決まりの改造を施し、

時間の許す限り、体にならせるべく弾きこみました。




 

このベース、かなり小型でありながら、

ネック幅は通常のベースと変わらず、違和感なく弾けます。

また、なぜかすごくサステインの長い楽器でして、

その辺も個性的で面白い。

 

ただ、ピックアップがハムなので、私には音が太すぎる。

また、ピックアップ位置がネックに近すぎるので、

ハーモニクスも鳴りにくい。

出発当日までピックアップの交換を悩みましたが、

時間が足りなく断念。

 

さて、そんなわけで、蒲田に16時頃到着し、

ビジネスホテルで一泊。

 

翌朝が早いので、早めに床に就いたのですが、

私も妻も、明日以降のことが頭をめぐって眠れない。

23時ころ、軽くホテルの周りを散歩に出る。

 

地元でも、眠れない夜は軽く散歩に出たりするのですが、

真っ暗で当然人っ子一人いない。

ですが、さすが都会。23時なのに人が多い。

そして営業している店も多い。

まぁ、私も7年くらい前まではそういう環境で暮らしていたのですが、

なんだか、不思議な気持ちを抱えつつも、都会の便利を享受し、

軽食などつまみ、薄い眠りにつく。

 

 

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5時起床、すぐにホテルを出て羽田へ向かいます。

 

最後に海外へ行ったのは昨年末の中国での仕事。

1年ぶりの羽田。

当たり前ですが、仕事で来るのとはワクワクが全然違う。

 

早く着きすぎてしまい、少し待機後、チェックイン受付へ。

妻は学生時代以来の海外とのことで、

ほのかな緊張が伝わってくる。

 

無事荷物預け、検査を経てチェックイン。

後はフライトを待つのみ。

空港の高級スタバなど飲みながら待つ。

 

そしてフライト。

オーストラリアまでは約8時間のフライト。

普段、仕事で中国、韓国に行くことはありますが、

たいてい23時間のフライトなので、

こんなに長いのは初。

 

映画見たり、本読んだり、仮眠したり、

時間をつぶすのはさほど苦は無かったのですが、

3人掛けの真ん中だったので、トイレに行きにくいのは閉口しました。

機内食で久々にアイスなんか食べたもんだから、

おならを抑えるのに苦慮。

まぁ、抑えずに日本人の恐ろしさを機内に知らしめるのも一興ですが。

 

そんなこんなでシドニー国際空港到着。

時差もあるので、現地時間は20時。

着陸時、街の明かりが見えてきたときは、
いよいよ来たんだなぁと胸が熱くなる。

 

入国審査で楽器を咎められないかと心配していましたが、

問題なくスルー。

妻は頭痛薬などを持ち込む必要があったので、

英語の説明書きなども準備していましたが、

こちらもあっさりスルー。

よかったよかった。

 

そして空港を出る。

当たり前ですが、周りは外国人ばかり。

オーストラリアは白人圏という認識でしたが、
本当にいろいろな人種がいる。

不思議な気持ちになります。

海外に行くと常々、日本人であることを再認識させられる。

そして、それを誇りと思えるように行動しようと背筋が伸びる。

 

空港から電車で宿泊先へ移動。

電車はクレジットカードでタッチ改札可能。

すごく便利です。日本もこれを導入してくれるとありがたいんですが、

どうせいろんな利権なんかが絡んで簡単にはいかないんだろうな。

電車に限らず、今回の遠征中、

買い物はすべてクレジットカードのタッチ決済でした。

 

セントラルステーション駅で乗り換え、

宿泊先のキングスクロスへ。





駅を出ると、酔っ払い、路上喫煙、タトゥーびっしりマンなどが目につき、

道の向こうでおじさんが「ファックオフ!」と大声で誰かにどなっている。

道にゴミも多く、タバコ屋、タトゥー屋、風俗店らしき店も目立つ。

 

清潔安全なシドニーをイメージしていたので、

驚かされましたたが、調べてみると、

キングスクロスはかつて南半球一の歓楽街だったらしく、

いまでも怖い事件などが起きたりするらしい。

夜はあまり出歩かないほうがいいとのこと。

怖い怖い。

 

解放感とほのかな緊張をいだきつつ、ホテルへ15分程度歩く。

街中の建物はヨーロッパ風のものが多く、美しい。

 

森有正さんの本で、パリには名所が多いということを書いてあったのを思い出す。

日本の「名所」は「名所」として整えたものが多いが、

パリはもともとある街並みが残っていったことで「名所」となっているので、

日本の「名所」とは意味合いが異なる、といった内容だったと思う。

 

キングスクロス(シドニー)も同じかもしれない。

もちろん近代的な建物もあるが、古くからのものも大事に残されていて、

調和している。その様子がとにかく美しく、うらやましい。

 

戦火、震災などの有った東京では同じことはできないのは百も承知だが、

もう少し、残す努力はあってもよかったのかもしれない。

そんなことを思う。

 

 

途中、コンビニで軽食、水を買う。

物価が高いので、抑えての購入。

日本は貧乏になったのだな、と再認識。

あながちそれが悪いことばかりとは思っていませんが。

 

そして21時過ぎにホテル着。

今回の遠征は、私の退職記念でもあり、

初の夫婦海外遠征でもあるので、

少し奮発してHISでツアーを組みました。

(と言っても、航空券とホテル予約のみをお願いする形で、
結果的にかなり安価な旅になりましたが・・・)

 

なので、ホテル選定はお任せだったのですが、

先述の文章にかぶるような、古風で素晴らしいホテルでした。

 

今時のシティーホテルなどに比べると、

調度品は古いし、建屋、壁も古さを感じるのですが、

我々にはむしろうれしい。

木製の階段手摺、陶器の風呂おけ、固定式のシャワーなど、

管内をうろうろするだけでも歴史と異国感が味わえる。

 

部屋で楽器の状態などを確認しつつ、組み立て。

ちょっとゴルゴ気分。

 

そして、就寝。

 

翌日からはいよいよバスキングとなりますが、

天気予報によると、午後から雨らしい。

午前早い時間から動き出そうと、計画し、早く寝ようとするが、

やはり興奮して寝付き悪し・・・

 

 

次回へ続きます。

 

 

 

 

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