2021年12月3日金曜日

さらばガンプラ

 

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、

私、プラモ、模型趣味がございまして、

こんなサイトもやっていたりします。

コロナの変異株の名前を聞くと、

ついついアナハイムの試作ガンダムのコードナンバーを

連想しちゃうくらいにはオタクです。

 

世代的にプラモというとガンプラです。

最近は触れる時間が少なくなってますが、

昔は頻繁に買っていて、

模型屋さんに行ってずらっと並ぶ製品を前に、

迷う楽しみを満喫したものです。

 

ですが、ここのとこ、状況が大きく変わっています。

 

今模型屋に行ってもほとんどガンプラが売っていません。

大型の模型店であっても数えるほどのアイテムしかありません。

以前は3棚くらいガンプラに割いていたお店でも、

今では1棚で数少ないアイテムを平置きして

なんとか「ガンプラコーナー」を埋めている感じです。

 

この現象ですが、コロナ以降、自宅趣味としてガンプラを始めたり再開する人が増え、

需要が高まり、その結果、転売目的に買い占める業者が多数現れたことが原因でして、

AMAZONであればたいていのアイテムは買えますが、

どれもこれもプレミアがついた状態です。

 

発売元のバンダイでも製品供給を増やすなどの調整をしているようなのですが、

ガンプラのアイテム数を考えると補完しきれるものでもなく、

最近では発売前の製品まで転売業者によって

AMAZON上でのプレミア価格で予約販売されているという異常事態です。

 

そんな状況なので購入希望者は転売屋と予約競争をしたり、

発売日に店舗に並ばなくてはいけない状態です。

そこまでするくらいならプレミア価格で買う、という人も多く、

悪循環に陥っています。

 

店頭で選ぶ楽しみが無く、

水物の転売価格を伺いながら買おうという気持ちにはなれません。

また、転売屋に売り上げ貢献するというのも、

この状況を受け入れるみたいで、なんか嫌な気持ちになります。

結局、ガンプラから気持ちが離れていきつつあります。

 

 

そんな中、ガンプラと持ちつ持たれつの関係にある

模型誌ホビージャパンの編集部員がこの状況に対し、

市場原理として普通のことであり、不満を言うのはおかしい。

黙ってAMAZONで買え、といった内容をSNSに書き、

炎上するという事件がありました。

言いたいことはわかりますが、模型誌までそんなことを言うとは世も末です。

同誌の質低下は以前から感じていましたが、

ここまで来たか、という感じです。

 

AMAZON、さらにはヤフオク、メルカリなどによって

個人であっても「プチ資本家」になれる時代。

この事態は資本主義では、

十分起こりえる事態なのだと思います。

個人である「プチ資本家」には市場倫理や業界調整なんて関係ないですから。

あくまでも利潤追求という本来の自由経済の形なのかもしれません。

 

起こるべくして起こっている事態なのかとも思いますが、

なんとも面白くないです。

 

 

最初にガンプラを買った(買ってもらった)のは

1次ガンプラブームの残り香がまだ漂っていた1981年、6歳の時でした。

1/550 ビグザム

6歳児には難しく、結局完成できませんでした。

 

あれから40年。ある時は熱中し、ある時は横目で見る程度に

細く長く付き合ってきましたが、

ガンプラとの関係もいよいよ潮時なのかな。

そんな気がしています。




 

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