唐突に愛聴盤の紹介です。
今後、ブログの記事の一テーマとして、
自分の好きな音源などを紹介していこうかな、と思った次第でして
今回はその1回目です。
といっても、あんまり有名なものをわざわざ取り上げても、
ちょっと面白みに欠けるようにも思いますので
あまり一般的ではないけど、私が好きな作品を紹介していけたら、と思ってます。
そんな第一回目は
MICHAEL
GREGORY JACKSONの“KARMONIC SUITE”です。
MICHAEL
GREGORY JACKSONはアメリカのギタリストで、
一般的にはJAZZ、FUSION系のギタリストということになるかと思います。
フリー演奏、インプロで有名でして、
このアルバムもインプロが主体となっています。
このアルバムは彼の2枚目のソロアルバムで、1978年の作品。
ギターはエレキ、アコースティックを曲によって使い分けつつ、
曲によってはポエトリーリーディングやマリンバ、パーカッション、バンブーフルートなんかも演奏しています。
数曲でOLIVER LAKEがサックスを吹いており、
それらの曲では一歩下がってサックスが主役になっている場面も多い。
自分のソロアルバムなのに。
全体を見ることができる人なのでしょう。
フリー演奏のエレキギタリストと言いますと、
轟音や空間操作など、エフェクターを効果的に使用する方が多いのですが、
MICHAEL
GREGORY JACKSONはフレーズで攻めるタイプです。
このアルバムでもエフェクターはほとんど使ってないように聴き受けられます。
おそらくアンプで歪ませてる程度かな。
そのフレーズが独特。
「フリー」であろうとすると、無調音楽になりがちだったり、
むしろフリー=無調みたいな考え方の人もいるかと思います。
この人は調性を感じさせるフレージングも多い。
曲によっては喫茶店でかかってても大丈夫なくらい。
その塩梅が絶妙で、不思議な雰囲気があります。
このアルバム全編を通して、その不思議感が漂っています。
不思議だけど不気味ではなく、乗れないけど揺れがある。
以前に「フリー演奏を聴く」とはその「人」を聴く行為ではないか、と書きましたが、
このアルバムを聴いていると、MICHAEL GREGORY JACKSONの「人」を感じます。
勝手な想像ですが、きっとちょっと難しいけど明るくて優しい人なのではないかと思う。
実はMICHAEL GREGORY JACKSONを知ったのは最近でして、
YOUTUBEで偶然知りました。
たしかKENWOOD DENNARDのドラムプレイを見ようと思って動画を探してて、
共演している動画を通して初めて出会ったんじゃなかったかと思います。
この動画ではギターシンセを使ってますね。
今回紹介したアルバムに比べて音が強すぎて
ちょっと魅力が伝わりにくいかと思いますが、
フレージングの癖はにじみ出てます。
ここから興味を持って今回紹介のアルバムにたどり着きました。
ちなみにタイトルの”KARMONIC”という単語は造語だそうです。
KARMA+HARMONICということでしょうか。
邦訳が難しいですが、なんかいい言葉です。
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