愛聴盤紹介。
第9回目はENTOMBEDの”WRECKAGE”です。
ENTOMBEDといいますと、言わずと知れた
スウェーデンデスメタルの代表格といったところですが、
この音源は彼らがデスメタルスタイルから、
ロック色を強めた、いわゆるデスアンドロールというスタイルに移行したアルバム、
“TO
RIDE,SHOOT STRAIGHT AND SPEAK THE TRUTH!”からのシングルカットとなります。
同アルバムの最後の曲である”WRECKAGE”のシングルカット、
そこにライブ音源、リミックスなどで膨らまして、
日本編集盤といった形になっているのですが、
重要なのは後半5曲のカバー集です。
カバー選曲の良さ、音質、アレンジ、すべてが最高にかっこいい。
KICK
OUT THE JAMS (MC5)
TEAR
IT LOOSE (TWISTED SISTER)
21ST
CENTURY SCHIZOID MAN (KING CRIMSON)
BURSTING
OUT (VENOM)
UNDER
THE SUN (BLACK SABBATH)
以上の5曲。
最初の「KICK OUT THE JAMS MOTHER FUCKER!」の怒号直後、
あのスウェデスサウンドで全員集合ユニゾンジャジャジャジャーン
それだけで鳥肌が立ちます。
こんなに「強い」KICK OUT THE JAMSは聴いたことが無い。
次はTWISTED SISTERの隠れた名曲。
TWISTED
SISTERというとLAメタルなハデさに目が行きがちですが、
実はすごくロックなんだなと再認識させられます。
また、LAメタル=ダサイというイメージになっていた90年代末に
この曲を選ぶあたりにすごいセンスを感じます。
そして21世紀の精神異常者。
この曲のリフの重さは認識していましたが、
中盤のジャムパートはどうするんだろうと思っていたら、まさかの全カット。
しびれます。
お次はVENOM。
VENOMの中でもBLACK
METALシングルのB面曲を選ぶとは。
この曲が一番オリジナルに近いかも。
曲の最後にAT WAR WITH SATANのイントロが入り、
フェードアウトしていきます。このセンスもすごい。
最後はサバス。
ここまで高揚させられっぱなしなところで、
泣き要素のあるこの曲で締める。
終わった後、もっと聴きたいと強く思わされます。
このシングルをもって、中心人物であったニッケが抜けてしまいます。
その後のENTOMBEDもかっこいいですが、
やっぱりこのころの輝きは無い。
ニッケこそがミスターデスアンドロールだったんだろうな。
2016年、ニッケはENTOMBEDに復帰します。
あの頃のENTOMBEDに思いを馳せましたが、
2021年、ボーカルのペトロフがまさかの病没。
あの声、あの「KICK OUT THE JAMS MOTHR FUCCKER!」が亡くなってしまいました。
もうあのENTOMBEDは2度とない。
やっぱりバンドというのは奇跡ですね。
さて、告知です。
急遽、今週末にライブ予定が入りました。
“genn”
9月3日(土)
大塚BAR地底
W/ IKUMA KAWABE
START
19:00
1500yen
+1D
先日のライブにお客様としていらっしゃっていた、
BAR地底オーナー様にお誘いいただきました。
なかなか面白そうな会場で楽しみです。
イクマ君とも久々。
共演するのはBucket-Tの時以来かも。
そして、秋の名物イベントにも参加決定しました。
“BURST
YOUR PICNIC 2022”
10月22日(土)
宮ケ瀬湖畔園地 野外音楽堂
W/
ASOCIAL
TERROR FABRICATION
DAYBREAK
DENY
ONESELF
NAMASTE
POWER
RENA
60’WHALES
モザイクス
START
10:30
入場無料
同イベントは2020年以来、2回目の参加です。
ちょっと都心からは距離がありますが、
イベントタイトルの通り、ピクニック気分でおこしくださいませ。
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