2019年8月22日木曜日

ゴジラと映画館

この夏、珍しく2回映画館に行った。
しかも同じ映画を2回。

見たのはゴジラ。
アメリカ版ゴジラの第2弾(エメリッヒ版は除く)にあたる
「GODZILLA   king of the monsters」という作品。

ゴジラといえば国産で最新となる「シンゴジラ」も
封切で劇場に見に行ったが、
怪獣格闘があるアメリカゴジラの方が好み。
とにかくでかくて怖い怪獣たちに畏怖したいのだ。

今回のアメリカゴジラはそういう意味で最高に楽しかった。
また、伊福部昭のゴジラテーマ、
古関裕而のモスラテーマが流れたり、
ゴジラの咆哮、足音など、劇場の音響でそれらを聴くことで、
音の記憶みたいなものが刺激されるのも楽しかった。

ちなみにエンドロールではBLUE OYSTER CULTのゴジラも流れる。
(変に今風アレンジされていたが・・・)
エメリッヒゴジラが公開された当時、同曲が挿入されないことを
某ヘビーロックバンドBのA氏と一緒に文句を言っていたのが懐かしまれる。


映画というのは、鑑賞者を強く受け身にさせる芸術だと思っている。
(少なくとも鑑賞中は。)

筋書、演劇、音楽、映像すべてがまとめられて
鑑賞者の目の前で繰り広げられる。
それはすごい引き込みの力があり、
鑑賞者は手放しで制作者の意図を詰め込まれた2時間を受けとる。
そのため、映画を見ているときは忘我の瞬間が多い。
上記の各要素単体での芸術では
ここまで引き込まれてしまうことは少ない。

劇場で見る場合、そこに音響、環境が
体感に作用するのでさらに強烈だ。
五感すべてに訴えてくる。
(最近の4Dとかはさすがにやりすぎかと思うが・・・)

今回のゴジラでは上記の音楽のほかにも
多々の過去作へのオマージュが描かれている。
それらに想いを馳せながらの忘我
それが何とも言えずいい気持だったのだ。
そんなわけで2回見に行ってしまった次第。


映画「レオン」の中で、
殺し屋レオンが映画館で「雨に唄えば」を見るシーンがある。
殺し屋が口を開けて、あこがれの目で画面に食い入る。
忘我、無邪気に引きこまれているさまが
レオンの純粋さを描き出している。

別の映画「グリマーマン」でクールな刑事役の
キーネンアイボリーウェイアンズが「カサブランカ」を映画館で見るシーンでも、
引き込まれて泣くシーンが描かれる。

緊張感あふれる生活を送る殺し屋、刑事が
映画、映画館によって素の部分をあらわにされる。

本来、映画は映画館で見るものだ。
そのように作られていて、劇場でこそ最大限の良さが引き立つ。
映画を作る側も劇場が忘我装置であり、
素晴らしいものであることを知っているのであろう。
映画の中で映画を見るこれらのシーンから
そんなことを思う。

この忘我は映画、映画館でしか得られない、代え難い感覚かと思う。
もっと劇場に足を運ぼうと思わされた夏でした。



ちなみに本筋と関係ない話ですが、
上記の「グリマーマン」で涙を隠そうとする刑事に
同僚刑事のスティーブンセガールが
「涙は流したほうがいい、心が洗われる」と声をかける。
うーん、いいセリフ。

セガール最高。


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さて、告知です。


まず、来週NILOMETERライブがあります。


8月27日(火)
w/緊縛病棟、オガワヤスヒロ、ASHIGARU、絶望グロテスク
OPEN 18:30   STRAT 19:00
ADV 1500yen  DOOR 2000yen+1D

今月最後のライブです。



ABNORMALSは来月2本

まずは9/14
東高円寺二万電圧で
FIREBIRDGASSの名物企画。



そして9/29
中野ムーンステップ
カリフォルニアのSTALAG13のツアーファイナルに参加。



フライヤー、期せずしてゴジラですね。
この顔はキンゴジかな。

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