2020年12月4日金曜日

合気道

 

最近、合気道を習い始めた。

 

以前から、興味をもっていたものの、

なかなか踏み出せずにいたのですが、

45歳にしてとうとう挑戦してみた。

 

また、武道という今までの自分に無い体の動かし方、使い方を会得できれば、

音楽にも今までにないものが導入できるようにも期待して。

 

新しいことを始めるとなると、少し不安もあり、

まずは見学に参加し、雰囲気をうかがわせていただく。


見学の流れで軽い技をかけていただくことに。 

合気道の動画はいろいろ見たことがありましたが、

実際に受けるのは初めて。

 

相手の胸倉をつかむ。その手を軽く握られると、

簡単に腰が崩されてしまう。

胸倉をつかんだ手を離せば脱出できそうなものなのですが、

なぜか手が離せない。

 

動画などで近似の技を見ていた時は

「手を離せばいいじゃん」くらいに思っていましたが、

いざ実際に受けると、全く手が離れない。

自分の手なのに思う通りに動かないのだ。

そんな不思議を目の当たりにして、入門を決意した次第。

 


まだまだ入門したてで何にもできないのですが、

先生のお話しを聞いているだけでもいろいろと参考になったり、

思い当たることがあったりして興味深い。

 

例えば、相手に手首をつかまれ、それをほどく際、

筋力でほどこうとしても限界がある。

だが、手を動かす方向に「気」を入れると、

簡単にほどくことができる。

 

「気」というと抵抗がある人もいるかもしれませんが、

「意思」と言い換えてもいいのかもしれません。

 

握られた手の向いている方向に向かって、

その先にある何かを取ろうとするように、意思を込めて伸ばすと、

筋量からは想像できないほどの力が出る。

先生曰く、腕の力ではなく、全身の力が乗るのだそうだ。

 

 

気を込めることによって効果が生まれる。

この現象で思い当たることがある。

 

ele-phantをやっていたころ、

歌についてコミさんからいろいろと教えてもらう中で、

目先のマイクに向かって歌うのではなく、

遠くに声を飛ばすように意識して歌うといい、というアドバイスをもらった。

 

上述の「気」の効果と少し近いのかもしれない。

「歌う」という行為だけでいうと、大差ないようにも思えてしまうが、

意思を乗せることで「いい歌」になるということなのかも。

だからコミさんの歌は届きやすいのだろう。

上述の合気道の話同様、より強い力のようなものがこもるのかと思う。

 

これは歌や合気道にかぎった話ではない。

どんな楽器、もしくはどんな行為であっても同じことなのだろう。

何か伝えたいことがあるなら「意思」「気」を込める。

当たり前のようだけど、簡単じゃない。


不安とともにスタートした45の手習い。

さっそく、新たな気づきに出合うことができた。

体はしんどいですが、

踏み出してみて良かった。











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