先週、仕事で関西方面に出張に行ってきた。
大阪、京都での4件の打ち合わせということで
久しぶりに宿泊を伴う関西出張。
コロナ以降では初のことだ。
久々の関西宿泊にかこつけて、プライベートな予定を設けた。
「大先輩であり、先生でもある某氏と夕飯に行く。」
氏はこの拙ブログを見てくださっているとのお話しですので、
お名前は控えさせていただきますが、
私が「関西の大先輩」と呼ぶ時点で、
どなたか察する方もいらっしゃるかもしれません。
過去に何度か楽曲をカバーさせていただいているあの方です。
過去にカバーをさせていただく際のご挨拶などで
お電話させていただいたことはありましたが、
こうして直面でお話しするのは20年ほど前の旧20000Vでの
ライブ後の店打ち上げ以来。
サシでお話しするという意味では初のことだ。
23時くらいまで梅田の飲み屋でじっくりとお話しさせていただく。
なにか明確な議題があるわけでもなく、
お互いの近況、会わなかった間の活動、昔話、今後の活動などなど。
あっという間に過ぎていった時間でしたが、
後で思い返すと反芻に時間がかかる濃密な時間だったことに気づく。
素晴らしくて楽しい夜でした。
こういう場合、「昔の自分からしたら信じられない」なんて表現したりします。
私もよくそんなことを言ったりするのですが、
この表現って少しナンセンスかもしれないですね。
昔の自分はそんなことを思っていなかった。
あのころはずっとその時代が続くと思っていた。
だが、時代が変わるなかで音楽という
お互いをつないでいた関係項が失われていく。
熱意を失ってしまうこともあれば、
何らかの事情で已む無く辞めざるを得ない場合もある。
同じ意味で共有していた「音楽」という言葉が、
それぞれで別の意味を持っていくことで、関係が変わっていく。
もしくは関係が途切れていく。
今回こうしてお会いできたのは、お互いがいままで音楽を続けてきたことでの、
そしていつか再会したい、と思いつづけてきたからこその必然であり、
奇跡でもなんでもないのかもしれない。
お話しするなかで、氏の音楽愛を強く感じさせていただいた。
私も音楽愛は負けないつもりだ。
そんなわけで今後もお会いさせていただくことでしょう。
呑み屋を出て、宿泊地の京都についたのは
0時過ぎでした。
日中は渋滞しがちな大通りもガラガラでほとんど車がいない。
歩道に人影もなく、眠る京都といった感じだ。
以前に奈良に旅行に行った時にも同じ風景を見た。
駅前の宿に泊まり、夜中に駅前ロータリーを見ると
驚くほど人がいない。
東京は眠らない街が多い。
深夜でも車が走り、人影が多い。
私は眠る街の方が好きだ。
ちゃんと眠り、去勢ではない生気を感じさせる街が好きだ。
そんなことを思いながら、ビジネスホテルまで歩きました。
コロナも落ち着いてきて、
人に会うこともできるようになってきた。
会って話すというのはメール、SNSとは全然違う。
人はもともとそうやって意思疎通するようにできているのだろう。
性格的についつい億劫に感じてしまうのですが、
今年は積極的に人に会う年にしようかと思う。
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