2022年5月7日土曜日

GW

 
GWも終盤。

 

今年のGWは5月1日にライブがあったものの、

そのほかは大きなイベントがあるでもなく、

練習したり、本を読んだり、座禅したり。

いつも通りの休日を過ごしております。

 

いつも通りとちょっとだけ違うこととして、

何度か近所の森の中を散歩したりしています。

 

人のいない森の中を歩く。

まだ虫や動物も少ない季節ですので、歩きやすい。



 

 

ショーペンハウアーは、万物は意思を持ち、

我々はそれを五感で感じ取り、「世界」としてとらえているという。

 

「意思」というと擬人化が強くて

意味合いが伝わりにくいように思う。

私は「エネルギー」とか「生きる力」みたいなものとして考えている。

 

無機物も意思を持つ。

例えば重力はひきつけんとする意思であり、

結晶化は一体にならんとする意思。

植物、動物も当然意思を持ち、

人間に至るとその意思の幅広さ、強さは最大になる。

 

人間はその意思の強さゆえに苦しんでいる存在だという。

満たされない思いに常に苦しみ、

束の間、それが満たされると今度は退屈に苦しむ。

苦しみ続けながら生きているというのだ。

ショーペンハウアーの考え方が厭世主義と言われるゆえんだ。

ちょっと悲観的に過ぎるようにも思うが、

すごく興味深い思想であり、否定しきれない思いもある。

 

そんな人間は自然の中に置かれると、

全周囲から感じる自然の意思に圧倒され、

自身の意思を忘れるという。

いうならば生きる苦しみを忘れ、自然と一体になる。

 

我々は自然の中に赴くことを「遊び」「レジャー」とするが、

本来は「楽しむ」ものではなくて

こうして「混ざらせてもらう」ものであり、

さらには「跪く」対象なのかと思う。

 

なんだかアニミズム的、宗教的な話になって

抵抗のある人もいるかもしれませんが、

私はそういうものだと思っています。

 

森の中をうろうろしながらそんなことを考えた。

 


写真は森の入り口に立ってる看板。

なんかかわいい。

ご注意ありがとう、気を付けます。



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