前回記事の続きです。
購入したSTEINBERGER SYNAPSE XS-1 FPA4の感想など。
今まで使っていたのが左のオールドのリッケンバッカー4001、
ピックアップはオールドのジャズベピックアップをリアのみに設置し、
トーン回路は無し、マスターボリュームのみという状態。
それがスタインバーガーシナプスでは
アクティブの2ピックアップモデルという対極的な構成になります。
この変化が大きくて印象的だったため、
その辺の感想が主になってしまいます・・・
操作系を紹介します。
一番上はボリュームノブ。
パッシブのボリューム回路は絞ることでハイも削られる傾向があり、
それを利用して音を丸めるなどもできますが、
アクティブではボリューム大小で大きくトーンは変わらない印象です。
次のノブがピックアップセレクター(ブレンダー)、
シナプスはセンターのEMGのピックアップの他、
ブリッジにピエゾピックアップが入っています。
それらのブレンド率を変更するノブです。
残り2つはハイ、ローの増幅、カットを操作するEQノブになっています。
アクティブのベースをちゃんと弾くのは実は今回が初めてでして、
その出力範囲の広さに驚きました。
出力範囲というよりも
ピックアップの集音域範囲の広さというべきかもしれません。
パッシブのベースではなかなか拾ってくれないような、
超低音、超高音も拾ってくれて、
それをベース内の回路で増幅させることができる。
ただ、これがいいことばかりかというとそうでもなく、
要らないハイがギンギンしてしまったり、ローがこもったりする。
もちろんそれらはEQノブで調整できるのですが、
パッシブのように「いい具合」に出てくれるのではなく、
増幅もカットも効きがよすぎる。
よく言えば素直、悪く言うと下品という感じ。
この辺は再生装置(アンプ)によってもだいぶ変わってくる。
当然パッシブでも再生装置次第で音は変わるが、
アクティブではそれが顕著になる印象です。
含まれている音域が広いので再生装置の癖が強く出てくる。
この辺は試しながら覚えていくしかないので、今日はスタジオに入り、
各種再生装置で鳴らしてみました。
具体的にはベーアン、ギーアン(JC)、PA卓での再生音の確認。
今回入ったスタジオのベーアンは
ヘッドがAMPEGのトランジスタモデル、
キャビはAGUILARの12インチ4発。
ほっておいてもローが出やすい組み合わせです。
このアンプで鳴らすとかなりローが出てしまい、こもりがち。
かといってローをカットしてしまうとそれはそれでおいしくないので、
かなりセッティング幅は狭く感じました。
次にJCを鳴らしましたが、
これは全然ダメ・・・
もともとJCは高音域がきついアンプですが、
それによってフレットノイズや微細なビビりノイズが強調されてしまって耳が痛い。
何を弾いてもギンギン鳴ってしまう。
最後はPA卓。
これも高音がきつめでしたが、ベースの方で高音を絞ってやることで
まずまずのフルレンジ感が得られました。
※これはあくまでも私のやっている、
ルーパーで各種の音域を何層も重ねる音楽を前提とした音作りの話です。
普通にバンド内でのベースとして考えるならベーアンがベストかと思います。
音についての感想は以上です。
スタインバーガーならではの感想というより、
アクティブピックアップの感想になっちゃってますが・・・
しかし、アクティブピックアップの「強さ」はすごいですね。
ベースは材、作り、形、使い込まれ方などで音が変わりますが、
アクティブの場合はある程度の微差は簡単にねじ伏せちゃいそうです。
極論ですが、どんなベースでもアクティブピックアップを乗せちゃえば、
同じような音になってしまいそうな気がします。
それはそれですごいのですが、ちょっと面白みは少ないような気もしますね。
あ、スタインバーガーシナプスならではの特徴を一つ思い出しました。
とにかくバランスがいいです。
リッケンバッカーを弾いているときは左肩に重さが集中し、
長く弾いていると左腰が痛んできますが、
スタインバーガーシナプスは重さが背中全体にばらける感じでして
長時間弾いても痛くなりにくい。
先日6時間連続で弾きましたが、腰痛になりませんでした。
リッケンバッカーでしたら4時間くらいで限界です。
このバランスの良さはシナプスならではかと思います。
さすが人間工学云々で有名なスタインバーガー。
以前SPIRITを使ってた時にはここまでのバランス感は感じませんでした。
廉価版だからかな・・・
さて、そんなスタインバーガーシナプスのデビューとなるライブがいよいよ来週です。
私は19:20から出演予定です。
新ベースが不安ではありますが、久々のライブ、楽しみです。
なお、このライブ以降はオープンマイクへの参加や路上ライブをしながら、
ライブの在り方の模索をしていこうかと思っています。
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