2021年11月6日土曜日

STEINBERGER SYNAPSE XS-1 FPA4

 

前回記事の続きです。

 

購入したSTEINBERGER SYNAPSE XS-1 FPA4の感想など。

 


今まで使っていたのが左のオールドのリッケンバッカー4001、

ピックアップはオールドのジャズベピックアップをリアのみに設置し、

トーン回路は無し、マスターボリュームのみという状態。


それがスタインバーガーシナプスでは

アクティブの2ピックアップモデルという対極的な構成になります。

この変化が大きくて印象的だったため、

その辺の感想が主になってしまいます・・・

 

操作系を紹介します。


一番上はボリュームノブ。

パッシブのボリューム回路は絞ることでハイも削られる傾向があり、

それを利用して音を丸めるなどもできますが、

アクティブではボリューム大小で大きくトーンは変わらない印象です。

次のノブがピックアップセレクター(ブレンダー)、

シナプスはセンターのEMGのピックアップの他、

ブリッジにピエゾピックアップが入っています。

それらのブレンド率を変更するノブです。

残り2つはハイ、ローの増幅、カットを操作するEQノブになっています。



アクティブのベースをちゃんと弾くのは実は今回が初めてでして、

その出力範囲の広さに驚きました。

 

出力範囲というよりも

ピックアップの集音域範囲の広さというべきかもしれません。

パッシブのベースではなかなか拾ってくれないような、

超低音、超高音も拾ってくれて、

それをベース内の回路で増幅させることができる。

 

ただ、これがいいことばかりかというとそうでもなく、

要らないハイがギンギンしてしまったり、ローがこもったりする。

もちろんそれらはEQノブで調整できるのですが、

パッシブのように「いい具合」に出てくれるのではなく、

増幅もカットも効きがよすぎる。

よく言えば素直、悪く言うと下品という感じ。

 

この辺は再生装置(アンプ)によってもだいぶ変わってくる。

当然パッシブでも再生装置次第で音は変わるが、

アクティブではそれが顕著になる印象です。

含まれている音域が広いので再生装置の癖が強く出てくる。

 

この辺は試しながら覚えていくしかないので、今日はスタジオに入り、

各種再生装置で鳴らしてみました。

具体的にはベーアン、ギーアン(JC)、PA卓での再生音の確認。

 

今回入ったスタジオのベーアンは

ヘッドがAMPEGのトランジスタモデル、

キャビはAGUILAR12インチ4発。

ほっておいてもローが出やすい組み合わせです。

 

このアンプで鳴らすとかなりローが出てしまい、こもりがち。

かといってローをカットしてしまうとそれはそれでおいしくないので、

かなりセッティング幅は狭く感じました。

 

次にJCを鳴らしましたが、

これは全然ダメ・・・

もともとJCは高音域がきついアンプですが、

それによってフレットノイズや微細なビビりノイズが強調されてしまって耳が痛い。

何を弾いてもギンギン鳴ってしまう。

 

最後はPA卓。

これも高音がきつめでしたが、ベースの方で高音を絞ってやることで

まずまずのフルレンジ感が得られました。

 

※これはあくまでも私のやっている、

 ルーパーで各種の音域を何層も重ねる音楽を前提とした音作りの話です。

 普通にバンド内でのベースとして考えるならベーアンがベストかと思います。

 

音についての感想は以上です。

スタインバーガーならではの感想というより、

アクティブピックアップの感想になっちゃってますが・・・

 

しかし、アクティブピックアップの「強さ」はすごいですね。

ベースは材、作り、形、使い込まれ方などで音が変わりますが、

アクティブの場合はある程度の微差は簡単にねじ伏せちゃいそうです。

 

極論ですが、どんなベースでもアクティブピックアップを乗せちゃえば、

同じような音になってしまいそうな気がします。

それはそれですごいのですが、ちょっと面白みは少ないような気もしますね。

 

 

あ、スタインバーガーシナプスならではの特徴を一つ思い出しました。

 

とにかくバランスがいいです。

リッケンバッカーを弾いているときは左肩に重さが集中し、

長く弾いていると左腰が痛んできますが、

スタインバーガーシナプスは重さが背中全体にばらける感じでして

長時間弾いても痛くなりにくい。

先日6時間連続で弾きましたが、腰痛になりませんでした。

リッケンバッカーでしたら4時間くらいで限界です。

 

このバランスの良さはシナプスならではかと思います。

さすが人間工学云々で有名なスタインバーガー。

以前SPIRITを使ってた時にはここまでのバランス感は感じませんでした。

廉価版だからかな・・・


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さて、そんなスタインバーガーシナプスのデビューとなるライブがいよいよ来週です。

 


私は1920から出演予定です。

新ベースが不安ではありますが、久々のライブ、楽しみです。

 

なお、このライブ以降はオープンマイクへの参加や路上ライブをしながら、

ライブの在り方の模索をしていこうかと思っています。

 

 

 

 

 

2021年11月4日木曜日

ベースを買った話。

 新しいベースを買いました。

 

STEINBERGER SYNAPSE XS-1 FPA4




 

以前にも書きましたが、

私、ベースは数本しか持っていません。

フレッテッドはリッケンバッカー 40011本、

フレットレスはオービル FLYING V BASS1本。

この2本だけです。

 

たくさんの楽器を所有すると、

楽器への愛情が薄れてしまうような気がするし、

私にとって楽器はコレクションの対象ではないので、

できるだけ少なくしていたいのだ。


 そんな中、久々のベース購入。

というのも、先日スタジオでリッケンバッカーを倒してしまい、

指板が4フレット溝を起点に割れてしまったのです。

近くの楽器屋さんに相談してみましたが、結構な重症とのことで、

そちらのお店では対応不可とのこと。

 

先日、真剣で稽古をする居合の先生の動画を見ました。

その先生が言うには真剣で稽古するとなると、少しでも気が緩んでいると

大きなけがをすることもあるため、常にしっかりと剣に向き合う必要がある。

剣を握った時にその日の自分の集中度がわかるようになってくるとのこと。

 

うーむ。楽器を倒して壊してしまうなんて論外ですね。

演奏に対して気持ちが緩んでしまっている証拠かと思います。

反省。

 

ライブも近い。

フレットレスでは今やりたい音楽にはそぐわない。

どうするか迷った挙句、

新しいフレッテッドのベース購入に踏み切った次第。

 

スタインバーガーは過去に廉価版のspiritを使ったことがあります。

ele-phantのライブでも何回か使ったりしておりました。

コンパクトさはやはり理想的で、持ち運びもさほど苦にならない。

ですが、spiritは音がいまいち。

    ele-phantの時は歪ませていたので何とか音作りできていましたが、

生音だとちょっといただけない。


アンプを通さないで弾くとそこそこ鳴るし、

サスティーンもまずまず。でもアンプを通すと、軸のない音・・・

よく言われるように、ピックアップがよくないのかもしれません。

 

今回もスタインバーガー(系)を買おうと決めてから、

spiritを買ってピックアップを変えるなども検討しましたが、

いっそのこと、もともともう少しグレードの高いものを、ということで

シナプスに決めました。

 

早速弾きこんでいます。

ライブまでに慣らしていかなくちゃいけませんので・・

 

感想についてはまた次回。

 

 

 

 

 

2021年11月2日火曜日

モグラ塚

コロナが急速に落ち着いてきており、

束の間かもしれませんが、

生活環境もコロナ前の状況に戻りつつあります。

不安はありますが、何となく解放感を感じます。

 

そんな中、ずっと休止していた合気道道場も今週から再開になります。

 

昨年の入門以降、少しの期間は稽古できていましたが、

すぐにコロナ影響で休止。

そのまま半年以上の時間がたってしまいました。

だいぶ頭から抜けちゃっていますが、

また気持ちを新たに勉強していきたく思ってます。

 

休止の期間、一人稽古というのでもありませんが、

毎朝の木剣の素振りを日課にしています。

 

木剣を振る際、肩で振らずに

背中や腰、胸の筋肉を使うようにする。

そんな自分なりの力の分散の仕方を稽古しています。

 

楽器の演奏でも、ついつい気持ちが入ってしまう箇所ばかりを使ってしまいがちです。

例えば、トレモロピッキングをするとき、

手首に気持ちが言っているとガチガチになり、音粒は濁ってしまう。

手首を意識しないでピッキングすると音が揃いやすい

そんな応用のための意識づけの稽古でもある。

 

今朝も裏庭で素振り。

 

ふと見るとモグラ塚ができてた。


今年はモグラがよく出る。

 

この下にモグラがいるのかな。

ワクワクする。


だいぶ寒くなってきた。

モグラ塚を見るのもこれが今年最後になるのかな。

 

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さて、告知です。

 

以前から告知させていただいているこちらの企画、

いよいよ日が迫ってきました。


この日からアルバムも発売となります。


この後はまだ予定ございません。

この機会によろしくどうぞ。




2021年10月26日火曜日

ヤトウムシ

 

2年前に郊外に引っ越してきてから、

家庭菜園的なものをやるようになった。

 

と言っても、本格的なものではなく、

小さい庭の一部を耕して、数種の種を植えている程度のものだ。


収穫に固執することもなく、

種を植え、芽が出て、葉が伸びる。

そんな過程を日々見ているだけでも、

憩いであり、学びがある。

いうなればそれが目的であり、収穫であったりする。

 

もちろん、食べられる程度に採れるとそれはそれでありがたい。

自分で育てて、地元の空気、庭の土で出来た野菜は不思議とおいしい。

だが、たいていはその前に虫に食べられてしまう。

 

本当にいろんな虫が来る。

アブラムシ、エカキ虫、毛虫、芋虫、バッタ・・・

さらには野良猫が糞をして、

それを埋めるために土を掘り返して苗を倒していくこともある。

 

こうして野菜を作ってみるまで知らなかった虫もいる。

ヤトウムシ、ヨトウムシがそうだ。

 

彼らはヨトウガの幼虫で芋虫なのだが、

名前の「夜盗」の通り、昼間は畑の土の中に隠れていて、

夜になると出てきて葉を食べる。

朝起きて畑を見ると、昨日有ったはずの葉、芽が無くなっているのだ。

 

その存在を知った時、面白い習性に感心しつつ、

その習性にたどり着いた進化について考えた。

 

人間の耕作文化とともに進化していったのかと、一瞬考えたが、

そんなわけもあるまい。

おそらく、昼間に葉をついばんでいると、小鳥に狙われるので、

夜中に食べるようになったのではあるまいか。

 

ヤトウムシは鳥や人から隠れて夜に行動する。

でも、鳥と人で大きく立場が違う。

 

鳥はヤトウムシを食べようとしている。

人はヤトウムシと野菜を取り合っている。

ヤトウムシにとって、人はたかだが競争相手。

鳥の方がよっぽど脅威だ。

 

にもかかわらず、ついつい自分たち(人間)に対抗するための進化なのではないか、

などと思いあがったことを考えたりする。

人なんてそんなもんだ。

 

今朝もヤトウムシと競争しながら、そんなことを考えた。

 

 

 

さて、告知です。

 

先日の記事でも書きましたが、

ひさびさにライブをやります。

 

1113日(日) 国分寺モルガーナ

DENY THE END vol.7”


 

同日、新作アルバム、シングルも持参予定です。

よろしくお願いします。




2021年10月7日木曜日

アルバム、シングル発売。そして久々のライブ

 

HPにも記載しておりますが、

ソロとして初のアルバムを発売いたします。

 

過去にライブでも披露している

JOHN FAHEYU.のカバーを含む全7曲。

いずれもベースのみを使い、

オーバーダブ無しの一発録りでまとめています。

 

発売は11月を予定しており、

現在は各種手配などを進めている状況です。

フォーマットはCD、特殊ジャケ仕様になっております。

1300円。





 

同時にCDRでのシングルも発売いたします。

こちらは幾分実験的な曲とMELVINSのカバーの2曲入り。

紙ジャケ仕様、300円。

 

アルバム、シングルとも、

現時点、店頭卸の予定はありません。

ライブ会場もしくはメールオーダーのみになりますので、

気になる方がいらっしゃいましたら、以下までご連絡お願いします。

 

斉藤 新

sleepsleepgotosleep@gmail.com

 

 

そして、久々にライブもあります。

 

1113日(土)

国分寺MORGANA

Guilty Forest presents

DENY THE END vol.7”

 


 

積極的にライブイベント主催を行う、

Guilty Forestの企画。

 

最初にこのライブが予定されたのは年初だったかな。

コロナ影響で延期が2度続き、今回ようやく開催できそうな状況です。


楽しみにしていた企画ですのでうれしい限り。

また、不屈の意思で企画し続けてくれた、

Guilty Forestおよびモルガーナスタッフさんに感謝です。

 

このライブにはアルバム、シングルを持っていけるよう、

引き続き準備を進めます。

 

なお、このあとのライブ予定は白紙です。

いろいろと思うところがあり、

路上ライブをやっていこうかななどと考えています。



さて、

レコーディングしていて、ちょっと考えたことがあります。


ソロの楽曲ではルーパーで作ったバックトラック上に

リード演奏を重ねる場面があります。


そのリード演奏は何度も稽古を重ね、

新しいフレーズを試していく中で徐々に収斂されていき、

自分の好み、曲に求めるものなどを踏まえて

最終的は一定の形になってくる。


そして、それが「正解」として

その曲を弾くときにはいつも同じリードを弾くようになる。


それは当然「正解」と呼んでしかるべきものだと思うし、

だからこそ今回、レコーディングでも「正解」リードを弾いた。

でも本当にこれでいいのかなとふと思った。

無意識的に可能性を拒否してしまっているのではないか。

本当のリードはその場、その時、気分に応じてベストがあって、

それを追い求めるべきなのではないか。


ロック(特にメタル)を聞いて育った身としては

リード演奏というのは一定の形であるべきものだという無意識的な認識がある。

何時聞いても同じフレーズ。

リスナーとしてはそれを聞きたいし、それを待っている。


だが、そういう認識を自分から覆す努力をしないと、

自分のやっていることはいつまでも同じだろう。

もう少し意識的に覆していかなくてはいけないんじゃないか。

そんなことを考えた。


いや、具体的に何をすべきかはわからないし、

考えすぎだとも思うんですけどね。





2021年8月27日金曜日

ツイッターをやめた話

 

ツイッターをやめました。

 

震災の時、電話が使えなくなり、

家族と連絡が取れなくなった際、

WEBを介して連絡を取るSNS

さほど影響を受けずに連絡が取れたという話を聞いたのがきっかけで、

緊急時の準備として始めたのが20113月。


そこから10年続けてきたことになる。

いよいよやめることにした。

 

やめる理由はいくつかあるが、

なんというか、精神的に不健康な気がしてきたことが主因だ。

 


ツイッターは限られた文字数で

基本的には写真ではなく文字情報を伝えるという性格からだろうか、

結構強めに自身の意見を書く人が多い気がする。

場合によっては他者を叩いてでも。

もちろん、勉強になったり、興味深い考え方に出会うこともあるが、

どちらかというと嫌な気持ちになることの方が多いように思う。


これはよく言われる話ですよね。

各種SNSの特徴を挙げるとき、

ツイッターの攻撃性はたいてい挙げられているように思います。

 


次に、似通った他者の考えを連続して受け取るなかで、

自分のタイムラインの中の独自世論みたいなものが形成されてきて、

流されそうになることもある。

自分の意見を確固と持っている分野の話であればそんなこともないが、

ツイッターで流れてくる話題はそういうものばかりではない。

いろんな話題が流れてくる中で、無意識に影響を受け、

自由な感じ方、発想が妨げられているように感じるときがある。


以上の2点は以前から感じていたことで、

不健康だな、と思いながら利用してきましたが、

 コロナ以降、フォロワーフォロイーとリアルで会う機会がなくなったことで、

もう一つ嫌な一面が見えてきてしまった。

 

SNS性格みたいなものってあると思う。

現実の人物とSNS上の人物像が異なる現象のことだ。

 

FACEBOOKをやっていたころ、

敬意を持っていた先輩が痴話記事や恨みつらみ記事ばかりを書いているのを見て

幻滅してしまったことがある。

ご本人的には「どちらも自分」とおっしゃるだろうが、

他者からするとその限りではない。

(それが理由というわけではないですが、FACEBOOKも結構前にやめています。)

 

ツイッターでも似たような現象があり、

リアルで会う機会があれば、「これもこの人の一面」で済ませられるのだが、

コロナ以降はそうはいかず、ツイッター人格=その人とインプットされがちだ。

 

もちろんいい方向に裏切られることもあり、

「この人、こんな面白い一面もあるんだな」もあるが、

残念ながら、大半は逆だ。

 

こんなつまらないことで人を嫌いになるなんてつまらない。

 

 以上がツイッターをやめるに至った理由です。

もちろんこれらはあくまでも個人的な意見であり、

それらを割り切ってうまく付き合っていける人もたくさんいるだろう。

うまくやれない私に問題があるのかもしれない。

とにかく、私には合わない気がしてきたのだ。

 

 上述の通り、コロナで加速したけど、実は「やめようかな」はずっとあった。

でもやめなかった理由は音楽活動への宣伝効果だ。

 

いまや、SNSは重要な宣伝ツールであり、

ツイッターはその最右翼かと思う。

 

でも、気づいたんですよ。

「ツイッターで見ました」って言って来てくださったお客さん、

10年のツイッター歴の中で5人もいない・・・

 

それどころか、ツイッターで拡散したら「よーし宣伝完了!」みたいな感じで

集客がおろそかになり、赤字になった経験の方が多い。
(結構この経験をお持ちの方は多いのでは?)

 

 

少し心残りと言えば、フォロイー、フォロワーさんとのダイレクトメール機能だ。

今後、ご連絡をいただく際はブログコメントもしくはメールにてお願いします。

 

メールアドレスは「斉藤新HP」にも記載していますが、

sleepsleepgotosleep(a)gmail.com

(a)を@に変更してお使いください。

 


ツイッターでつながっていた皆様とは

ちょっと疎遠になりますが、今後ともよろしくどうぞ。

 

 

 

2021年8月26日木曜日

DITTO LOOPERとBOSS RC1

 

今日はエフェクターの話。

 

今、私が作っている音楽スタイルの中で、

一番重要なエフェクターはルーパーとなります。

 

以前はルーパーのほかにも

各種FUZZやピッチシフターなどを使って、

いろいろなトーンの音を重ね合わせる音楽を作っていましたが、

今はそれらも排し、ピッキングの仕方、位置などでトーンを操作し、

足元はルーパーのみとなっております。

 

ルーパーは各社から出ているのですが、

有名なところだと、

BOSSRCシリーズ(LOOP STATIONシリーズ)、

TC ELECTRONICSDITTO LOOPERシリーズあたりが挙げられるかと思います。


左がDITTO LOOPER、右がRC1


私もこの2種を所有しており、

試す機会が多いので、その比較でも書いてみたいと思います。

 

 

操作性は大差無いですが、大きく異なるのが、

TRUE BYPASSか否かです。

DITTO LOOPERTRUE BYPASS(トゥルーバイパス)

RC1BUFFERED BYPASS(バッファードバイパス)となります。

 

TRUE BYPASSとは、

エフェクターのスイッチがオフになっているときに、

エフェクターの回路を通らずに信号がインプット→アウトプットに流れる仕様のことです。

その為、スイッチを入れていないときに、

エフェクター回路による音質変化を被らないという利点があります。

 

対してBUFFERED BYPASSはスイッチオフ時にも、

エフェクター内のBUFFER回路を通ることになり、

微細な音質変化が起きてしまいます。

実際、DITTO LOOPERRC1でバイパス時の音を比べると、

RCの方が若干高音域が削られてしまう印象があります。

 

BOSS製品は大半がBUFFERED BYPASSを採用しています。

そのため音質変化が嫌でBOSS製品を嫌がる方も結構います。

 

 

私が若いころはあまりTRUE BYPASSという言葉を聞いた覚えがないのですが、

ここ10年くらいでしょうか、よく聞くようになりました。

それは上記のような「バイパス時に音質変化が少ない」という点での流行かと思います。

 

こう聞くとTRUE BYPASSの方が理想的に見えてきますが、

そうとも限りません。

 

TRUE BYPASSのエフェクターは、

スイッチを入れる際に音量の変化が起きます。

(もしくは起きることが多いです。)

 

ひずみ系など音質変化をともなうものであれば、

ボリューム調節次第で何とでもなるのですが、

例えばディレイなどだと、踏んだ瞬間に音量が上がってしまうので、

ちょっとこのままでは使えません。

なので、そういうときはBUFFER回路を持つエフェクターを交えて使う必要があります。


 

エレキギター、ベースから出てくる電気信号は

ハイインピーダンスという状態になっており、

外部のノイズ影響を受けやすい信号形態です。

これをBUFFER回路に通すとローインピーダンスという信号形態に変化し、

ノイズ影響を受けにくくなります。


ハイインピーダンス信号を一度BUFFER回路に通して

ローインピーダンス信号に変えてからであれば、

TRUE BYPASSのエフェクターでの音量変化現象はなくなります。


TRUE BYPASSのエフェクターに入ってくる信号がハイインピーダンスだと、

スイッチをオンにした瞬間に内部でローインピーダンスに変化し、

回路内で音量が調整されてしまうのです。(もしくは調整しやすくなります。)

結果、回路の性格によって

踏んだ瞬間に音量が変わってしまうのです。

 

DITTO LOOPERも同様でして、

BUFFERを通さず、LOOPERのみで使用しようとすると、

踏んだ瞬間に音量が変わってしまいます。

結局、BUFFERとの併用が必要になってきます。

 

RC1と違って、BUFFERを別で準備することになるので、

自分の好みにあったBUFFERを選べるという点ではメリットではありますが、

1台余分にエフェクターを並べる必要があるというのは

デメリットかもしれません。

 

 

さらに、一番の問題点としまして、

DITTO LOOPERはルーパー回路がオン、オフになるタイミングで

「プツッ」というノイズが入ります。

ノイズ自体は小さいのですが、曲の中のどこで鳴るか次第では

結構気になります。

 

持続音(E-BOWなど)で演奏しているときに、

スイッチをオンにすると、「プツッ」が結構目立ちます。

また、ループ演奏を終える際、

そのままスイッチを長押しして、ループを消去しようとすると、

ループが止まって、数秒後、ループデータ消去完了の際にも「プツッ」が出ます。

 

BUFFERED BYPASSRC1はそういうことはありません。

ただし、上述の通り、BUFFERによる音質変化が発生します。

一長一短です。

 

持続音の中でスイッチオンをしない、

曲の中でループデータを消去することがないのであれば、

音質変化の少ないDITTO LOOPERの方が有利です。

ですが、そうでないならばRCシリーズの方が有利です。

 

ちなみにDITTOシリーズは上位機種であれば、

BUFFERの有無を選べるようです。

そちらで「プツッ」ノイズが入るのか否かは未確認です。すみません。

 

 

LOOPERから話がずれますが、

昨今のTRUE BYPASSブームには少し疑問も感じます。

なんか、盲目的にTRUE BYPASSが選定されている場面が多いように思います。

それよりも、音質変化の少ない、

もしくは音楽的に違和感のないBUFFER回路を開発するほうに

もう少し力を入れていただきたいものです。

 

今回、「プツッ」ノイズを指摘させていただいた

DITTO LOOPERの販売元TC ELECTRICSですが、

実はその辺、企業努力をなさっています。

昨年発表されたFLASHBACK2MINIHOF2MINIなどは

小型エフェクターながら、BUFFERの有無を選定できる仕様になっています。

 


DITTO LOOPERは小型で軽く、

デザインもかっこいい。

いつかBUFFER有無が選べる仕様になって、

「プツッ」が解消されると嬉しいです。

TC ELECTRONICSさん、よろしくお願いします。